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前編
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良家に生まれ、大事にされ、穏やかに育った一人娘アデリア。
彼女は家のためということもあって同じような家柄の出である男性と婚約。
そのまま女性としての平凡な人生を行くかと思われたのだが。
「きみみたいな上品過ぎるやつは嫌なんだよな、大事に扱ってくれーって言われてるみたいで不愉快なんだ」
婚約者ロロノモスからそう言われたアデリアは言葉を失う。
「よって、婚約は破棄とする。いいな」
「待ってください、そのようなこと……いきなり過ぎ、ま……」
「うっさい! 黙ってろ!」
「あ……」
ロロノモスはどこまでも心なかった。
「いいからとっとと消えろ! じゃあな。これでお別れだ!」
勢いのままに婚約破棄されてしまったアデリアは、悲しみながらも、彼の家から静かに立ち去った。
その後は実家で暮らすようになった。が、なかなか心が回復しない。婚約破棄されて以来、アデリアは泣いてばかりだ。もとの笑顔はなかなか戻らない。
彼女を大事に育ててきた両親は可愛い娘のことを心配し、やがて、彼女を旅行に連れていくということを思いつく。
それはある意味賭けだった。
そうして始まる家族旅行。
その中でアデリアは兵というものを知る。
兵の訓練場を見た瞬間に衝撃を受けた彼女は、その道へ進みたいと言い出す。
もちろん両親は反対した。
いきなりそのようなことをするのは無理だし、絶対辛い。
そう言った。
それでもアデリアは譲らなかった。
やがて根負けした両親はアデリアの望みを叶えるべく動き出す。
彼女は家のためということもあって同じような家柄の出である男性と婚約。
そのまま女性としての平凡な人生を行くかと思われたのだが。
「きみみたいな上品過ぎるやつは嫌なんだよな、大事に扱ってくれーって言われてるみたいで不愉快なんだ」
婚約者ロロノモスからそう言われたアデリアは言葉を失う。
「よって、婚約は破棄とする。いいな」
「待ってください、そのようなこと……いきなり過ぎ、ま……」
「うっさい! 黙ってろ!」
「あ……」
ロロノモスはどこまでも心なかった。
「いいからとっとと消えろ! じゃあな。これでお別れだ!」
勢いのままに婚約破棄されてしまったアデリアは、悲しみながらも、彼の家から静かに立ち去った。
その後は実家で暮らすようになった。が、なかなか心が回復しない。婚約破棄されて以来、アデリアは泣いてばかりだ。もとの笑顔はなかなか戻らない。
彼女を大事に育ててきた両親は可愛い娘のことを心配し、やがて、彼女を旅行に連れていくということを思いつく。
それはある意味賭けだった。
そうして始まる家族旅行。
その中でアデリアは兵というものを知る。
兵の訓練場を見た瞬間に衝撃を受けた彼女は、その道へ進みたいと言い出す。
もちろん両親は反対した。
いきなりそのようなことをするのは無理だし、絶対辛い。
そう言った。
それでもアデリアは譲らなかった。
やがて根負けした両親はアデリアの望みを叶えるべく動き出す。
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