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後編
しおりを挟む「何があったんだ? 落ち着いて話してくれ」
「お父様ぁ! 婚約、破棄、されまぢでぇぇぇぇぇ!」
「え? え?」
「ぞうなんでずよぉぉぉぉぉ! じょっど他の男の人と一緒にいただげにゃのにぃぃぃぃぃぃぃ! びどいいいいいいい!!」
どうやらエルビーから婚約破棄を告げられたようだ。
「いやあぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁ」
その日妹は壊れてしまった。
だが、正直、妹がそうなっているのを見ても可哀想とは思わなかった。だってこれまで彼女にはいろんな形で傷つけられてきた、だから、一度くらい、彼女も同じ思いをすれば良い。そんな風に思ってしまうのである。それに、己の行動が原因になっている婚約破棄なだけまだ良いではないか。理不尽に切り捨てられるよりかはましだろう。
以降、妹は毎日のように号泣し自宅内で暴れるようになった。父親が必死になって止めることで何とか家じゅうを破壊されずに済んだけれど。とにかく妹の世話が大変になってしまって。両親は妹にかかりっきりになった。
そこで私は家から出ていくことにした。
親戚の家に住まわせてもらうことになったのだ。
◆
親戚の家で暮らし出した私は、その屋敷で働いていたところ一人の資産家の青年に出会い、彼に見初められて結ばれた。
今は妹にも両親にも絡まれず自由を謳歌できている。
理不尽に怒られることのない生活。
これは実にありがたい。
そして安心して暮らすことができる。
いつ何時絡まれるか分からない厄介な日々から逃れられ、今はとても幸せだ。
◆終わり◆
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