酷い人生だった……と思いつつ死を選んだ瞬間に不思議な力を手に入れたので、その力を使って復讐することにしました。

四季

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3話「終わりと未来」

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「帰ってきたか」
「ごめんなさいお父様」
「もういいさっさと寝ろ。……あれ? 母さんはどうしたんだ」
「お母様には会っていないわ」
「いや、それはおかしい。だって、帰らないとイライラしながら玄関で待っていたはずなんだ。本当に会っていないのか?」

 本当に、ね……。

「ええ、会っていないわ」

 そう答え、父親の肩に触れる。

「何か不安?」
「な、な……何なんだいきなり。今日のお前はいつもとちが……」

 そして力を発動する。

 父親も吹き飛んだ。

 その後、妹を呼び出して。まず一撃目で歩行能力を奪い、恐怖に顔を歪める彼女に対してこれまでの気持ちを告げる。彼女は泣いて謝った。そして許しを乞ってきた。これまでとは完全に逆の関係性だ。でも許しはしない。恐怖を長引かせるため彼女だけは数日間拘束した状態で部屋に置いておいていたが、その後、例の力を使って生命を終わらせた。

 翌日、オッドのとこへ行き、オッドの母親の目の前でオッドを消し飛ばした。

「ちょっ……な、何をしたのよ……!?」
「次は貴女です」
「はぁ!? 何なの!? 逆恨みで殺めるなんて許せない!! 言いふらしてやるわ!!」
「残念ですがそれはできませんよ」

 誰も、私からは逃れられない。

「ちょっと、何する気、いい加減にしな……い、いやっ、い……や……」

 そしてオッドの母親も終わった。

「ふー。……これからどうしようかな」

 私の復讐はここまでだ。
 この先のことは決めていない。

 だがそれでいい。

 これからのことは今から決めよう。


 ◆


 復讐を果たした私は遠い国へ引っ越した。
 で、その国にて、力を使って兵としてのしあがっていた。

 今や国内で一位二位を争うほどの良い評価を得ている。

 人々は私を『戦いの女神』と呼び素晴らしいものとして扱う。

 こんな人生も悪くはないかもね。


◆終わり◆
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