瞳という器から

四季

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瞳という器から

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瞳という器から
こぼれ落ちる光
雫は淑やかに頬を伝い
地上へと下る

貴方の婚約破棄
それは刃だった
鋭い刃がこの身に食い込み
赤いものを滴らせる
それほどに痛くて
目には見えない紅が
今もこの身から滴り落ちている

瞳という器から
こぼれ落ちる光
雫は淑やかに頬を伝い
地上へと下る

求めていた愛は
大きなものではなく
けれども
それすらも叶わなかった
小さな想いすら
得られなかった

傍にいたかっただけ
ただ見つめていたかっただけ
なのに
貴方は私を捨てた
自ら
私という存在を切り離して……

できるなら
あの頃に戻りたい
貴方と
また共に歩みたい

けれどもそれは叶わぬ願い

私はそれを知っている
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