1 / 2
前編
しおりを挟む
「あんたってさぁ、ほんと、あたしと違ってだっさいよね」
私には双子の妹がいる。
彼女の名はエリリ。
どちらが姉とかどちらが妹とかどうやって決まったのかは知らない――ただ、気づけばエリリが妹と言われていたのでそれで定着したのだ。
エリリは私より気が強く自信家で、私より可愛いことを誇りに思っている。
「あんたと双子って言うの恥ずかしいのよね~」
誇りに思っているだけならまだいい。
自信があることは悪いことではないから。
しかし、彼女は意地悪で、ことあるごとに私を下げるようなことを言ってくる。
その点は迷惑である。
やめてほしい。
でも今さらそんなことを言っても聞いてもらえないだろう。
だって、これまでずっとそういう関係できたから。
もはやこの関係性を変えることはできない。
「あんたなんて一生結婚できないんじゃない? あ、そっか、売れ残りの不細工男と結婚すればいいよね~。それならよりどりみどりかも?」
◆
ある日、私は、街を歩いていたところを目撃されたことで王子に気に入られた。
そして求婚される。
まさかの展開だ。
私はそれを受け入れた。
――そのことを知ったエリリは激怒した。
「はぁ!? 王子!? どうしてあんたなのよ! 何かの間違いでしょ、あんたみたいな地味でだっさいのが王子に見初められるわけがない!!」
そんなことを言われてしまった。
でももはや彼女に対して何かすることはない。
ここから出てゆけるのなら。
私はもう彼女に気を遣って生き続ける必要などない。
私には双子の妹がいる。
彼女の名はエリリ。
どちらが姉とかどちらが妹とかどうやって決まったのかは知らない――ただ、気づけばエリリが妹と言われていたのでそれで定着したのだ。
エリリは私より気が強く自信家で、私より可愛いことを誇りに思っている。
「あんたと双子って言うの恥ずかしいのよね~」
誇りに思っているだけならまだいい。
自信があることは悪いことではないから。
しかし、彼女は意地悪で、ことあるごとに私を下げるようなことを言ってくる。
その点は迷惑である。
やめてほしい。
でも今さらそんなことを言っても聞いてもらえないだろう。
だって、これまでずっとそういう関係できたから。
もはやこの関係性を変えることはできない。
「あんたなんて一生結婚できないんじゃない? あ、そっか、売れ残りの不細工男と結婚すればいいよね~。それならよりどりみどりかも?」
◆
ある日、私は、街を歩いていたところを目撃されたことで王子に気に入られた。
そして求婚される。
まさかの展開だ。
私はそれを受け入れた。
――そのことを知ったエリリは激怒した。
「はぁ!? 王子!? どうしてあんたなのよ! 何かの間違いでしょ、あんたみたいな地味でだっさいのが王子に見初められるわけがない!!」
そんなことを言われてしまった。
でももはや彼女に対して何かすることはない。
ここから出てゆけるのなら。
私はもう彼女に気を遣って生き続ける必要などない。
0
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
聖女は神の力を借りて病を治しますので、神の教えに背いた病でいまさら泣きついてきても、私は知りませんから!
甘い秋空
恋愛
神の教えに背いた病が広まり始めている中、私は聖女から外され、婚約も破棄されました。
唯一の理解者である王妃の指示によって、幽閉生活に入りましたが、そこには……
初恋の人と再会したら、妹の取り巻きになっていました
山科ひさき
恋愛
物心ついた頃から美しい双子の妹の陰に隠れ、実の両親にすら愛されることのなかったエミリー。彼女は妹のみの誕生日会を開いている最中の家から抜け出し、その先で出会った少年に恋をする。
だが再会した彼は美しい妹の言葉を信じ、エミリーを「妹を執拗にいじめる最低な姉」だと思い込んでいた。
なろうにも投稿しています。
婚約破棄されたので実家へ帰って編み物をしていたのですが……まさかの事件が起こりまして!? ~人生は大きく変わりました~
四季
恋愛
私ニーナは、婚約破棄されたので実家へ帰って編み物をしていたのですが……ある日のこと、まさかの事件が起こりまして!?
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
5年経っても軽率に故郷に戻っては駄目!
158
恋愛
伯爵令嬢であるオリビアは、この世界が前世でやった乙女ゲームの世界であることに気づく。このまま学園に入学してしまうと、死亡エンドの可能性があるため学園に入学する前に家出することにした。婚約者もさらっとスルーして、早や5年。結局誰ルートを主人公は選んだのかしらと軽率にも故郷に舞い戻ってしまい・・・
2話完結を目指してます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる