君が話しかけてくれたあの日から、ずっと君のことを想ってきたんだ。でも……僕たちは終わってしまった。

四季

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君が話しかけてくれたあの日から、ずっと君のことを想ってきたんだ。でも……僕たちは終わってしまった。

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「あなた、一人なの? もし良かったらあたしと話さない?」

 それはある晩餐会のこと。
 ほぼ空気女性だった僕に一人の女性が声をかけてきた。

 それが君だったんだ。

 君は、皆からわりと放置されている僕に対しても明るく接してくれて、僕はみるみるうちに君に惹かれていったよ。

 その時の僕にとって、君は希望の天使みたいなものだったから。

 その日からずっと想いは変わらなかった。

 君が好き。
 ただそれだけのシンプルな想い。

 それを抱えて生きていた。

 きっと君を幸せにするって、思っていた。

 だけどそれは崩れ去ってしまった。

「ごめんだけど、婚約……破棄するね」

 その言葉がすべてを終わりへと導いた。崩壊し始めたものをとめることはできず。僕の中の悲しみや苦しみなんて無視されたまま。君との関係は終わってゆく、崩れてゆく、消えてゆく。

 君が話しかけてくれたあの日から、ずっと君のことを想ってきたんだ。

 でも……僕たちは終わってしまった。

 だけど、たとえ君が僕を捨てたとしても、僕の中にある君への感謝と愛は消えないよ。それだけはいつまでもここに残るんだ。きっと、僕が死ぬ日まで、ね。開いた花はいつか萎れて生を終えるけれど、この胸の奥に咲く大きな花は僕が生きる限り開き続けるんだ。


◆終わり◆
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