その令嬢は精霊使いである。~無礼なことをすると痛い目に遭うのです~

四季

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後編

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 ◆


 カボスに切り捨てられたマルリーだったが、それがどうということはなかった。
 婚約希望者は他にもいくらいでもいるからである。
 多くの男から求められている彼女からすれば一人と離れたところでどうということはないのだ。

 だが、あまり気にしていない彼女とは対照的に、彼女の協力者である精霊たちは怒っていた。

 カボスは許されない。

 たとえマルリーが気にしていなくとも。
 精霊たちは気にしている。

 そしてカボスは酷い目に遭うこととなる。

 森を散歩していた彼は精霊が化けた美女に惹かれ森の奥深くへ進んでいってしまう。

 だがそこは人が入るべきではない地。
 そう、危ない獣がうようよいる場所なのだ。

 彼はそこで数匹の獣に襲われた。
 抵抗しようとしても人間一人では何もできない。

 彼は、散々傷つけられた果てに、獣の餌となった。

 そうして彼は逝ったのである。


 ◆


 マルリーはというと、宮廷で働く精霊使いとなった後に、両家の子息にプロポーズされて結婚した。

 彼女は今は穏やかに暮らせている。

 もちろん、精霊使いとしての能力は今も健在だ。


◆終わり◆
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