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氷の姫、婚約破棄も乗り越え、王国を成長させる。~そして歴史に名を残したのです~
しおりを挟むエングラハイ王国の王女エミリアは、その冷ややかな美しさを持った容姿ゆえに『氷の姫』と呼ばれていた。
透き通ったような肌、長い青みがかった銀髪、天然の長い睫毛に青い宝石のような瞳――すべてにおいて美しいエミリアは、多くの人から愛されていた。
しかし、彼女が十八の時に婚約した貴族の青年オードランは、エミリアが美し過ぎるためにコンプレックスを感じていて。そのコンプレックスを消してしまうためにいつかからか激しい女遊びに勤しむようになっていった。
そしてついにそれがばれる日が来る。
エミリアが齢十九の時である。
事実を知って怒った国王は、即座に、オードランへ婚約の破棄と国外退去を命じた。
そうしてエミリアとオードランの縁は切れることとなった。
その後オードランは「氷の姫の婚約者となっておきながら他の女にやたらと手を出したために捨てられた愚かな男」として有名になり、引っ越した先でもその噂はすぐに広がって――居場所を失ったために生きていく意味を見出せなくなって、最終的には自ら死を選んだ。
一方エミリアはというと、後に、国王――父親の長年の従者である男性の息子と結ばれた。
その後エミリアは、その鋭い頭脳をもって、夫と共にエングラハイ王国を大陸一の大国にまで成長させた。
偉大な女性として、歴史に名を残したのであった。
◆終わり◆
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