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前編
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「本日をもって、君との婚約は破棄とする! いいね」
婚約者にしてこの国の王子であるフルグレットは、理由さえろくに説明しないまま、私を切り捨てた。
とはいえさほど驚きはしなかった。なぜなら、彼に本命の女性がいるという噂を聞いたことがあったから。私と彼は婚約者同士だが、彼の心が私に向いているかというとそうではない。噂については話半分に聞いていたけれど、どうやら本当の話だったみたいだ。
でも、そういうことなら、べつにそれでも構わない。
好きにしてもらえばいい。
彼の人生は彼のものだ。
しかしながら傷つきはした。
それでいい、そう思ってはいるのだけれど。
ただ、これまで関わってきた人に突如切り捨てられるというのは、心理的に痛手を負わずにはいられないものだ。
婚約者にしてこの国の王子であるフルグレットは、理由さえろくに説明しないまま、私を切り捨てた。
とはいえさほど驚きはしなかった。なぜなら、彼に本命の女性がいるという噂を聞いたことがあったから。私と彼は婚約者同士だが、彼の心が私に向いているかというとそうではない。噂については話半分に聞いていたけれど、どうやら本当の話だったみたいだ。
でも、そういうことなら、べつにそれでも構わない。
好きにしてもらえばいい。
彼の人生は彼のものだ。
しかしながら傷つきはした。
それでいい、そう思ってはいるのだけれど。
ただ、これまで関わってきた人に突如切り捨てられるというのは、心理的に痛手を負わずにはいられないものだ。
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