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ー朝ー
しおりを挟むようやく目覚めたわ
わたし
もう過去は振り返らない
そうすることでこの身を守れるなら
あの頃の幸福とて捨てられる
それが過去のわたしを否定することだとしても
その痛みを礎として
そうよ歩み出せるはずなの
あなたが告げたからよ
婚約破棄
それがわたしをこんな風にしたの
でもそれで良かったのかもしれないと
ふと思うこともあって
だってあなたとあのまま一緒にいたなら
こんな晴れやかな気持ちで
もうじき現れる新しい太陽を
そっと心待ちにすることだってなかったでしょう
世界は思っていたよりも美しくて
それがあなたのいない景色でも
光も色も確かに存在はしているのだと
ようやく気づき始めたわ
あなたが告げたからよ
婚約破棄
それがわたしをこんな風にしたの
でも今は感謝している
そんな部分もある
大丈夫
わたしはもう立ち止まりはしない
ただ前を向いて
そうやって進んでゆくから
だからもう
あなたのことは思い出さない
きっといつか
ふと記憶が蘇っても
その時には過去のものとして受け入れる
それは確かなこと
そう間違いなく
わたしはわたしの道を
あなたのいないままの世界で歩いてゆくの
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