刺激的な愛はありませんでしたがそこそこ良い関係を築けているものと思っていたのですが……? ~誰しも可能性は無限なのだと知りました~

四季

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2話

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「そう……」

 ……実に残念である。

「俺はもっといちゃいちゃしたい。でもミレイはそういうことはさせてくれないだろ? そういうことは結婚してから、とか言ってさ」

 エジックは静かに話し始めた。

「それは……何事にも順序というものがあるじゃない」
「順序? そういうところだよ! そういうところがあまりにも勝手過ぎるんだ!」

 そこから徐々にヒートアップしてきて。

「ええっ……」
「俺はこんなにいちゃつきたいのに! どうしてスルーばかりするんだよ!」
「ま、待って、落ち着いてちょうだい」
「酷い! 酷すぎる! 俺の気持ちを知っていながらそんな風にそっけない態度ばかりとって少しも触れさせてくれなくて……どうしてそんなに残酷なことをするんだ!!」

 やがて彼は勝手に冷静さを失っていった。

 己が発する荒々しい言葉が心に影響を与え感情のうねりを大きくしているものと思われる。

 つまり、私は関係ないのです。
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