ちょっと、いとこ!? ……何をしてるのですか、私の婚約者と二人きりで。 ~そういうのを一般的に裏切りというのですよ?~

四季

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3話

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「本気、なのですか?」
「そうだよ。俺はティーナさんを愛している。たとえ叱られても、罰を受けても、それでも彼女が――いや、彼女だけが好きなんだ」
「そうでしたか……もうそこまで……」
「これはちょうどいい機会だったよ。もう言わせてもらう。俺は君とはもう生きない、ティーナさんを選ぶ」

 分かった。

 そう言って、溜め息をこぼして。

「じゃあ、婚約は破棄とします!」

 すると彼は頷いた。

「慰謝料、支払っていただきますから。覚悟しておいてください。絶対に逃がしません」

 こうして意外な形でエーベルガートとの関係は終わってしまったのだった。

 ティーナは最後まで私をちらちら見てはにやにや笑っていた。

 彼女はもっと善良な人間なのだと思っていた。
 悪い子だなんて思ったことは一度もなかったから。

 あれが、ああいうのが、彼女の本性だったなんて。

 ショックで溜め息が連発してしまう。

 その後私は親にも相談し、色々考えて手続きを着実に進め、二人からしっかりと慰謝料をもぎ取った。

 その時をもってエーベルガートとの縁は切れた。

 そしてティーナとも。

 もう完全に、関係は壊れてしまった。

 でもそれでいい。
 それが私が選んだ道だから。

 それに、それ以外の道なんてないだろう?

 ……あんなことをされたのだから。
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