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前編
しおりを挟むかつて私は裏切られた。
当時婚約者であった男性ルクセングに。
彼は私を愛していると表向きは言っていた――だが裏では、他の女と深く関わりしかもそこでは私の悪口を言っていたのだ。
彼との関係は、私が婚約破棄を告げて終わらせた。
でも心の傷は消えず。
それから私は男性という存在を信じることができなくなった。
「そうですか、それで、男と会うことをあまり嬉しくなさそうにしていらっしゃったのですね」
「ええ……そうです」
しかし今、私の前には男性がいる。
彼の名はフウレン。
婚約希望者の中の一人だった。
少々中性的な容姿の男性。
だから私は彼とだけ会ってみることを選んだ。
外見だけでも中性的な人であれば少しは不快にならず関われるのではないか? と思って。
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