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後編
しおりを挟むフウレンは何よりも目もとが美しい。
その長い睫毛は銀細工のよう。
繊細さと華やかさが同時にそこに存在している。
まばたきするたび、作品のようなそれは大きく揺れる――その華やかさ眩さといったら、もう、凄まじいものだ。
「ではやはり僕と会うのも嫌だったのでは?」
ちなみにルクセングと彼と裏で関わっていた女性は今はもうこの世にはいない。
私との婚約が破棄となって少しして、ルクセングは謎の奇病を患った。そして、お金をかけて治療するもまったく改善せず。そのうちに身体が衰弱してゆき、少しばかり時間はかかったようだがそのまま死に至った。
そして女性は、ルクセングの死を聞いて泣き崩れたその日に、自ら命を絶った。親も一緒に暮らしている自宅のリビングにあるテーブルの上には『彼のところへ行きます』とだけ書き置きがあったそうで。そのまま彼女は消えてしまったのだそうだ。亡骸は発見されていないそうだが、捜索しても見つからないため、死亡したという話になったらしい。
「まぁ……気は進みませんでした。でも、いつまでもこのままでは駄目だと思って。それで、今日は来てみたのです」
「そうでしたか。それはそれは。ありがとうございました」
「あ、嫌みではないですよ? もし不快にしてしまっていたらすみません、フウレンさん」
「いえいえ! そんなこと! ありません!」
――その後私はフウレンと結ばれた。
いかにも男! という感じの見た目でない彼だったからだろうか、私は意外と彼を受け入れることができた。
喋っているうちに段々良いところも見えてきて。
彼となら共に歩めるかもしれないと思うようになっていったのだ。
◆終わり◆
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******
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