「貴女、いい加減コンロコ様から離れてくださらないかしら」婚約者の幼馴染み女からそんなことを言われたのですが……?

四季

文字の大きさ
3 / 3

3話

しおりを挟む
「レリナさんは……?」
「もう牢屋送りとなった。二日ほど前の話だ」
「では私は二日も眠って……?」
「ああそうだ。ずっと目覚めなかった。どれだけ心配したか! ああ、ああ、本当に良かった……」

 コンロコは私を愛してくれている。

 改めて強くそう感じた。

 彼が私の命について心配をしてくれたという事実が何よりも嬉しい。

 悪しき行いが明らかになったレリナは既に牢屋に送られており、その後数週間にわたって鞭打ちなど様々な罰を与えられたそうだ。
 レリナの華やかな顔はぼろぼろになり、艶やかだった身体も傷だらけで真っ赤になってしまったそうだ。
 で、やがて、殺してほしいと懇願するようになっていったらしい。
 ただ当然のことだがそんなことでは許してはもらえず、彼女はただひたすらに痛い目に遭わされ続けていたそうだ。

 そんな中で迎えたありふれた朝。
 たまたま牢屋に入り込んできた野生の熊に襲われ、逃げることもままならないまま彼女は亡くなってしまったそうだ。

 意外な形での死であった。

 こればかりは本人でさえ予想していなかっただろう。

 ちなみに私とコンロコはというと。
 その後は特にややこしいことにはならず結婚できた。

 私たちは国のために生きてゆく。

 そしてまたお互いのために。

 前を向いて、未来を見据えて、どこまでも歩んでゆくのだ。


◆終わり◆
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

婚約者とその幼なじみがいい雰囲気すぎることに不安を覚えていましたが、誤解が解けたあとで、その立ち位置にいたのは私でした

珠宮さくら
恋愛
クレメンティアは、婚約者とその幼なじみの雰囲気が良すぎることに不安を覚えていた。 そんな時に幼なじみから、婚約破棄したがっていると聞かされてしまい……。 ※全4話。

巻き戻ったから切れてみた

こもろう
恋愛
昔からの恋人を隠していた婚約者に断罪された私。気がついたら巻き戻っていたからブチ切れた! 軽~く読み飛ばし推奨です。

あなただけが頼りなの

こもろう
恋愛
宰相子息エンドだったはずのヒロインが何か言ってきます。 その時、元取り巻きはどうするのか?

もう、振り回されるのは終わりです!

こもろう
恋愛
新しい恋人のフランシスを連れた婚約者のエルドレッド王子から、婚約破棄を大々的に告げられる侯爵令嬢のアリシア。 「もう、振り回されるのはうんざりです!」 そう叫んでしまったアリシアの真実とその後の話。

ハイパー王太子殿下の隣はツライよ! ~突然の婚約解消~

緑谷めい
恋愛
 私は公爵令嬢ナタリー・ランシス。17歳。  4歳年上の婚約者アルベルト王太子殿下は、超優秀で超絶イケメン!  一応美人の私だけれど、ハイパー王太子殿下の隣はツライものがある。  あれれ、おかしいぞ? ついに自分がゴミに思えてきましたわ!?  王太子殿下の弟、第2王子のロベルト殿下と私は、仲の良い幼馴染。  そのロベルト様の婚約者である隣国のエリーゼ王女と、私の婚約者のアルベルト王太子殿下が、結婚することになった!? よって、私と王太子殿下は、婚約解消してお別れ!? えっ!? 決定ですか? はっ? 一体どういうこと!?  * ハッピーエンドです。

この悪役令嬢には悪さは無理です!みんなで保護しましょう!

naturalsoft
恋愛
フレイムハート公爵家令嬢、シオン・クロス・フレイムハートは父に似て目付きが鋭くつり目で、金髪のサラサラヘアーのその見た目は、いかにもプライドの高そうな高飛車な令嬢だが、本当は気が弱く、すぐ涙目でアワアワする令嬢。 そのギャップ萌えでみんなを悶えさせるお話。 シオンの受難は続く。 ちょっと暇潰しに書いたのでサラッと読んで頂ければと思います。 あんまり悪役令嬢は関係ないです。見た目のみ想像して頂けたらと思います。

素敵、楽し、幸せの前に婚約破棄は些細な問題ですと令嬢は微笑む

雪那 由多
恋愛
サンスーン公爵家令嬢アイエッタは婚約者アーバン侯爵家次男カイル様から婚約破棄を継げられた。 「お前のような男を立てることを知らず、勉強ばかりの可愛げのない女よりもマルチナのような心に寄り添ってくれる心優しい女性と私は婚約をする!」 三年間通った学校の卒業式の最後の日に告げられた婚約破棄という本日のメインイベント。 これを盛り上げなくてはサンスーン公爵家の名が廃れると言うもの。 こんな婚約者を用意してきたお父様もついでにご一緒に覚悟してくださいね? アイエッタも好きなことに没頭するために立ち上がるのだった。 そんなゆるい設定とアイエッタを生温かく見守りください。

【完結】え、別れましょう?

須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」 「は?え?別れましょう?」 何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。  ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?  だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。   ※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。 ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

処理中です...