わがまま妹が不幸になったのは自業自得です。~私は奪われた側、非はありません~

四季

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1話「可愛らしく見える妹」

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 私には妹がいる。

 二つ年下の彼女は、やや気が強そうに見える顔立ちの私と違って小柄なうえ愛らしい顔立ちで髪も綺麗、そのため両親から大切に大切にされて育った。

 そのせいもあってか、彼女はとてもわがままだ。

 確かに顔は可愛い。守りたくなるような小ささというのも理解はできる。が、見た目からはとても想像できないくらい、性格はよろしくない。気はとても強く、一度勝てると思った者には躊躇なく口で攻撃を仕掛ける。好戦的かつわがままで、自分の希望が通らないとすぐに感情的になる。感情的になってみせれば自分の希望は何でも通ると思い込んでいる。

 そんな彼女に、私はこれまで、多くのものを奪われてきた。

 たとえば新しいドレス。
 私が買ってもらったものでも彼女が欲しがれば彼女のものとなってしまう。

 たとえば友人から貰った誕生日プレゼント。
 貰ったのは私なのに、彼女が羨ましがれば親が口出ししてきて、譲るしかなくなってしまう。

 自分で作って綺麗にできたクッキーまで没収されたこともある。

 彼女自身が厄介なのはもちろんだが、親まで彼女の味方をするという点がさらに厄介なのだ。

 両親はずっと妹の機嫌取りに必死。
 大人なのに娘の言いなりになって恥ずかしくないのだろうか。


 ◆


「ねーえ、お姉さま! 婚約者様のことで話がありますの、ちょっといいかしら?」

 そして今、妹からそんな声をかけられた。

 今度は婚約者を奪う気だろうか?
 なんとなく予想はできるし、そうなってももう驚きはしない。
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