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2話「家から出ていく許可」
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その後、妹に連れられて両親のところへ向かった。
そこでは父親と母親が待っていて。
「悪いが、おまえとアーレンくんの婚約は破棄とすることになった。で、婚約破棄後、アーレンくんとは妹が婚約することとなる。急なことで悪く思うが、許してくれ」
父親はそう言ってきた。
やはりか。
またそうなってしまうのか。
何とも言えない気分だ。
「お姉ちゃんだろ、譲ってやってくれ」
ただ、婚約者アーレンのことは実はあまり好きでないので、そういう意味ではラッキーと言えるのかもしれない。
いつも私のものを奪っていく妹。平常時であれば不愉快極まりないが、状況によっては救世主にもなりうるというもの。今回は後者に近い。
なぜなら、アーレンもかなり性格が悪いから。
彼はとにかく男尊女卑。
男こそが神であり女はそれに付き従うために生まれてきた存在と思い込んでいて、妻となる人には絶対的な忠誠を求めると主張している。
外ではわりと人当たりが良いのだが。
婚約者に対してはああだこうだと注文をつけてくる。
「そうですね、分かりました」
私はこう返す。
「ありがとう! お姉さま!」
ご機嫌になる妹。
「幸せになってね」
「ええ! ありがとうお姉さま! うふふ、お姉さまと違ってお似合いな二人になれますわ」
アーレンの婚約者という座くらい譲る。
「お父様、これを機に家から出ていっても構いませんか?」
「何だと!?」
「社会のことを学びたいのです」
すると両親は顔を見合わせて。
「良いだろう」
「気をつけて行ってちょうだいね」
こうして、どさくさに紛れて家から出ていく許可を得られた。
そこでは父親と母親が待っていて。
「悪いが、おまえとアーレンくんの婚約は破棄とすることになった。で、婚約破棄後、アーレンくんとは妹が婚約することとなる。急なことで悪く思うが、許してくれ」
父親はそう言ってきた。
やはりか。
またそうなってしまうのか。
何とも言えない気分だ。
「お姉ちゃんだろ、譲ってやってくれ」
ただ、婚約者アーレンのことは実はあまり好きでないので、そういう意味ではラッキーと言えるのかもしれない。
いつも私のものを奪っていく妹。平常時であれば不愉快極まりないが、状況によっては救世主にもなりうるというもの。今回は後者に近い。
なぜなら、アーレンもかなり性格が悪いから。
彼はとにかく男尊女卑。
男こそが神であり女はそれに付き従うために生まれてきた存在と思い込んでいて、妻となる人には絶対的な忠誠を求めると主張している。
外ではわりと人当たりが良いのだが。
婚約者に対してはああだこうだと注文をつけてくる。
「そうですね、分かりました」
私はこう返す。
「ありがとう! お姉さま!」
ご機嫌になる妹。
「幸せになってね」
「ええ! ありがとうお姉さま! うふふ、お姉さまと違ってお似合いな二人になれますわ」
アーレンの婚約者という座くらい譲る。
「お父様、これを機に家から出ていっても構いませんか?」
「何だと!?」
「社会のことを学びたいのです」
すると両親は顔を見合わせて。
「良いだろう」
「気をつけて行ってちょうだいね」
こうして、どさくさに紛れて家から出ていく許可を得られた。
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