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4話「誰にも渡さない幸福」
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私はこれからもこの場所で暮らすと思う。というのも、今の暮らしはとても快適なのだ。愛する人がいて、誰にも馬鹿にされる傷つけられず、奪われ続けることもない、そんな暮らし。とても裕福かというとそうでもないけれど、でも、暮らしの中のちょっとした幸福を抱き締めていられるという幸せは確かに存在している。
もう過去には戻らない。
前だけを見据える。
未来へと進む。
「今日の夕食、どうする?」
「えーと……僕が作るよ」
「本当に? いいの? 本当に言ってる?」
「もちろん」
この幸せは誰にも渡さない。
◆
その後、噂で妹とアーレンについて聞く機会があった。
二人は婚約したそうだが、いざ婚約者同士になってから妹は徹底的に虐められたそうだ。彼女を虐めてきたのは、アーレンもそうだが、彼の親もそうだったそうだ。特にアーレンの母親は妹のことを嫌っており、彼女の派閥である使用人まで巻き込んで陰湿な虐めを繰り返したらしい。妹は味方がいない状況に陥って。しまいには、姉から婚約者を奪うような女、とまで言われ、蔑まれ傷つけられ続けたとのことである。
まぁ一部は事実でもあるが……。
で、妹は心を病んでしまって。
不眠に悩んでいたある晩、突然、自ら死を選んだそうだ。
◆終わり◆
もう過去には戻らない。
前だけを見据える。
未来へと進む。
「今日の夕食、どうする?」
「えーと……僕が作るよ」
「本当に? いいの? 本当に言ってる?」
「もちろん」
この幸せは誰にも渡さない。
◆
その後、噂で妹とアーレンについて聞く機会があった。
二人は婚約したそうだが、いざ婚約者同士になってから妹は徹底的に虐められたそうだ。彼女を虐めてきたのは、アーレンもそうだが、彼の親もそうだったそうだ。特にアーレンの母親は妹のことを嫌っており、彼女の派閥である使用人まで巻き込んで陰湿な虐めを繰り返したらしい。妹は味方がいない状況に陥って。しまいには、姉から婚約者を奪うような女、とまで言われ、蔑まれ傷つけられ続けたとのことである。
まぁ一部は事実でもあるが……。
で、妹は心を病んでしまって。
不眠に悩んでいたある晩、突然、自ら死を選んだそうだ。
◆終わり◆
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