彼が婚約破棄を告げた瞬間、イコール、彼が死ぬ時です。

四季

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後編

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「えっ……」

 私は思わず声を漏らしてしまった。

 ぺしゃりと床に落ち倒れたクルコ。そこへ大量のカラスが現れた。カラスたちは気絶して倒れているクルコにたかり、生ごみを漁るかのようにつつきまわす。赤いものや体液が垂れてもお構いなし。カラスたちは心ゆくまでクルコをつつくことを楽しんでいた。

 カラスのつつきは数分にわたって行われた。

 で、やがてカラスたちは去っていった。

 けれどもその時にはもう手遅れ。
 時既に遅し。
 クルコは息絶えていた。


 ◆


 あれから数年、あの頃はまだ一人の女でしかなかった私にも家庭ができ子ができ、今は忙しい日々の中にある。
 けれども、愛する人と巡りあえたことは嬉しいことだし、その人と共に生きてゆけることも嬉しくありがたいことだ。

 当然、これから先、苦労だってあるだろう。

 それでも一個ずつ乗り越えていこうと。
 そう思うことができる。


◆終わり◆
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