ぼんやりと でも幸福な

四季

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ぼんやりと でも幸福な

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指を絡めて
見つめ合うだけで
心重なるような
そんな気がしていたあの頃は
何をしていても
どこにいても
幸せを感じられた
あれは幸福の花の匂いね
きっとそう
幸せな匂いに包まれて
夢をみていた
ぼんやりと
でも幸福な
そんな夢の中に佇んでいたの

「君との婚約はもう、破棄とするよ」

指を絡めること
見つめ合うことすら
もうできやしない
思えば思うほどに辛い今日は
何をしていても
どこにいても
幸せは手に入らない
もう幸福の花は散ったのね
きっとそう
幸せな匂いも消え
夢は壊れた
ぼんやりと
でも幸福な
そんな夢も今は手に入らないもの

あなたは今どこにいるの?

あなたは今誰と何をしているの?

意味なんてない問いを
繰り返して
涙流す夜には
流れ星にすら気づかない

ただ欲しいの
甘い香りが

ただ求めるの
甘い匂いを

それでももう
すべて終わってしまった
今さら何を言っても
あの頃の幸福は取り戻せやしない
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