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条件にばかり目を向けて他の女に乗り換えた元婚約者はこの世から去ることとなりました。
しおりを挟む先ほど、婚約破棄されました。
何でももっと良い家の女性と親しくなれたそうで、彼女が金も家柄も私より良いものを持っているからということで、関係を強制的に終わらせられてしまいました。
悲しいことですね。
結局、彼には、私への愛などひと欠片ほどもなかった――どうやらそれが真実だったようです。
私だって深く愛されているとは思っていなかった。けれども情くらいは少しくらいあるのではと思っていました。私が彼に対してある種の情を抱いているように、彼もまたそうなのではないかと、そう考えていたのです。
ですがそれすらも私の勝手な妄想でしかなかった。
きっと希望的観測だったのでしょう、すべて。
◆
あの後彼は死にました。
というのも、乗り換えた先の女性は暗殺者だったのです。
彼女は彼を憎んでいる者から指示を受けて彼に近づいたのでした。だからこそ、彼が望むものをすべて持っている女性の姿で寄っていった。それは彼がはまるはずです。
理想的な女性に乗り換え、しかし結ばれるという願いは叶わぬまま、殺められた――彼の人生は少々惨めなものですね。
その一方で私はというと、国で一番大きな茶葉屋の子息と結ばれることができました。
今は毎日が幸せに満ちています。
夫となった彼はとても良い人。
一緒にいるだけでも心が綺麗になると感じるほど、清い人です。
末永く幸せでいられたら、と、そう思っています。
◆終わり◆
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・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
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