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グラス城潜入
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僕たちがキリエスの王都マビン・グラスに入って一週間が、過ぎようとしていました。
その間、グラス城の周りを何度も歩きました。
「おい、そこのお前。怪しい奴だな。」
途中、何度かキリエス兵に怪しまれましたが、素知らぬ顔で素早く逃亡して、何とかやり過ごしてきました。
デーモンズホールと呼ばれる魔法の穴がありそうな施設は、城の周辺には見当たりません。
「だから、城の地下にあるんだよ。」
シエルさんの勘が正しいのかもしれません。
しかし、グラス城へは簡単に入り込めません。
せめて、場所だけでも分かれば潜入できる可能性も高まるのですが。
「私に任せなさい――カモフラージュバタフライ。」
シエルさんの手の平に綺麗な蝶々が出現し、羽ばたいて行きました。
「これでちょっと、グラス城の内部を見てくるわね。」
シエルさん、そんなに便利な魔法があるなら、最初からお願いします。そう、切に願いました。
「見えてきたよ。この塀を越えれば城の敷地内ね――えっ!?」
「どうしました?」
「それが、城内に入った瞬間に私の蝶々が燃えて消えちゃったのよ。これは、恐らく魔法のセンサーが働いているのね。」
「センサー?なんですそれ?」
「たぶん、異質な魔力が城内に侵入したら自動的に何らかのトラップが発動する仕組みになっているのよ。これは、私でもお手上げだね。」
シエルさんは、凄い魔法使いなのですが、やっぱりいざという時に使えませんね。
「という訳だから、ピート頼んだ。ローラスも一緒に行ってくれない。」
結局、危険な仕事は男の役目なんですね、サーシャ様。
「でも侵入できたとして、サーシャ様とシエルさんは、どうするんです。」
もし上手く事が進み、デーモンズホールを見つけたとしても、そこからまた脱出し、サーシャ様たちを連れて再び侵入するのは、かなりのリスクだと思われます。
それなら最初から一緒に行動したほうが、効率がよいのではないでしょうか。
するとシエルさんは、何やらゴソゴソと取り出しました。
それは、小さな小びんに入ったピンク色の液体でした。
「さあさあ、何も疑わずにこれを一口飲め。」
僕とローラスは、半ば強引に謎の液体を一口飲まされました。
「シ、シエル様、死んだりしませんよね?」
ローラスはシエルさんのことを信用していない様子でした。
まあ、それに関しては僕も同意見ですけどね。
「大丈夫。これはエルフ族に伝わる、とっても貴重な物なの。私が郷を出るときに勝手に持ってきた……ピンクのドリンクよ。」
シエルさん……それの名称すら知らないのですね。
僕は、変な飲み物を飲んだことを心底、後悔しました。
「今、二人が飲んだものを私たちが飲むと、ピートとローラスの元へ一瞬で行けるのよ。凄いでしょう。」
確かに。それが本当なら素晴らしいものです。
「でも、それは結局は魔法じゃないの?魔法だったら、そのセンサーとかいうのに、引っ掛かるんじゃないの?」
サーシャ様の仰る通りです。
「心配はご無用。これは、魔力を一切使っていない、身体に優しいエルフ特性のドリンクなんだよ。」
本当でしょうか?
もう、僕はシエルさんを信用できなくなってきてますよ。
「凄い!それなら大丈夫ね。」
「さすがはシエル様。抜かりなしですね。」
サーシャ様とローラスは単純で羨ましいです。
その後のシエルさんの説明では、効力は八時間らしい。
その為、僕とローラスはグラス城へ侵入して八時間でデーモンズホールを探し出さなければなりません。
そして、その時間にサーシャ様とシエルさんが、例のドリンクを飲み、僕らの元へとテレポートしてくる、という作戦に決定しました。
実質は僕とローラスの仕事ということです。
仕方ありません。これも、従者の役目ですから。
せいぜいローラスを、こき使って憂さ晴らしをすることにします。
僕たちはすぐに行動に移りました。
「それで、どうやって潜入しようか?」
「ここはシンプルにいきましょう。」
僕とローラスは速やかに城内へ侵入すると、見張りの兵士二人を不意打ちして、身ぐるみを剥がして身に纏いました。
やっぱり敵の懐に入るには、これが一番です。
こうやってキリエス兵に成りすませば、堂々と探索できるというものです。完璧ですね。
「おい!そこの二人!」
突然、大きな声で呼び止められた僕たちは、今にも心臓が口から飛び出しそうでした。
ばれた?ばれたのでしょうか?
仕方ない、この男も始末するしかないでしょう。
「ちょっと、こっちへ来て手伝ってくれ。」
ど、どうやら大丈夫みたいです。
「これをB棟の地下へ運んでくれ。」
僕たちは樽を一つ渡されました。
「では頼んだぞ。」
男は行ってしまいました。
しかし、これはチャンスかもしれません。
B棟というのには心当たりがあります。ですが、そこに地下があることは初めて知りました。
もしかしたら、そこがデーモンズホールの在りかかもしれません。
僕たちは、顔を見合わせ頷きました。
「ピート、きっとそこが俺達が探していた場所だ。間違いない。」
「だと良いですね。それじゃあ、行きましょう。ローラスさん、樽をお願いしますね。」
「ま、待て。なぜ俺が?」
「残念ですが僕は力仕事が苦手なんです。ローラスさんは修行の身なのでちょうど良いですね。」
「俺だって力仕事は苦手なんだ。それにこの樽、何が入っているのか知らないが、くそ重いぞ。」
仕方ないので二人で運び、急ぎB棟へ。
すると見張りの兵士が地下への通路へと案内してくれました。
そして扉を開けると、そこには驚きの光景が待っていました。
そこはたくさんの兵士たちが集まっている大きな広間でした。
しかも何やら、宴会中の様子です。
「その酒は、そこに置いておいていいぞ。」
どうやら樽の中身は宴会用の、お酒だったようです。
「くそ、羨ましいな。まあ、来月は俺らの番だから我慢するしかないか。お前らもそうだろ。」
どうやら月替わりの飲み会が開催されているみたいですね。
日頃の疲れを癒すための宴会のようで、この見張り兵は交代制で来月になれば、あちらでばか騒ぎしている側になるようです。
「そうですね。来月までの辛抱ですよ。お互い頑張りましょう。」
そう言って僕は、その場を乗り切りB棟を離れました。
「やっぱり外れか。いったいどこにあるんだ。」
ローラスは苛立つように言いました。
しかし、最初の台詞には納得できません。
やっぱり外れ、と言っている割りに彼は最初、間違いないとも言っていました。
まあ、どちらでもいいんですけどね。
その後、僕たちは散々歩き回りデーモンズホールの入り口を探しましたが見つかりません。
もしかすると、地下ではないのかもしれないですね。
シエルさんは、絶対地下だと言っていましたが、彼女も当てになりませんからね。
「そろそろ時間がまずいな。どうする、ピート。」
確かにタイムリミットが迫ってきています。
このままでは退散も余儀なくなってきますね。
「しかし、疲れましたね。少しだけ休憩しましょう、ローラスさん――。」
僕は疲れた体を、階段裏の壁に寄りかかる様にして身を預けました。
すると、壁は不安定に動き、全体重を投げ出した僕は空かされたように壁の中へ放り出されました。
「こ、これは隠し扉か!?」
僕は起き上がり、「そうですよ、隠し扉ですよ。」と、さも当然の様に言いました。
「さすがだピート。今度こそ間違いないぞ。」
貴方の、間違いないは当てにならない。
ですが、これは可能性が高いですよ。
その隠し扉の向こうには地下へ下りる階段がありますからね。
その間、グラス城の周りを何度も歩きました。
「おい、そこのお前。怪しい奴だな。」
途中、何度かキリエス兵に怪しまれましたが、素知らぬ顔で素早く逃亡して、何とかやり過ごしてきました。
デーモンズホールと呼ばれる魔法の穴がありそうな施設は、城の周辺には見当たりません。
「だから、城の地下にあるんだよ。」
シエルさんの勘が正しいのかもしれません。
しかし、グラス城へは簡単に入り込めません。
せめて、場所だけでも分かれば潜入できる可能性も高まるのですが。
「私に任せなさい――カモフラージュバタフライ。」
シエルさんの手の平に綺麗な蝶々が出現し、羽ばたいて行きました。
「これでちょっと、グラス城の内部を見てくるわね。」
シエルさん、そんなに便利な魔法があるなら、最初からお願いします。そう、切に願いました。
「見えてきたよ。この塀を越えれば城の敷地内ね――えっ!?」
「どうしました?」
「それが、城内に入った瞬間に私の蝶々が燃えて消えちゃったのよ。これは、恐らく魔法のセンサーが働いているのね。」
「センサー?なんですそれ?」
「たぶん、異質な魔力が城内に侵入したら自動的に何らかのトラップが発動する仕組みになっているのよ。これは、私でもお手上げだね。」
シエルさんは、凄い魔法使いなのですが、やっぱりいざという時に使えませんね。
「という訳だから、ピート頼んだ。ローラスも一緒に行ってくれない。」
結局、危険な仕事は男の役目なんですね、サーシャ様。
「でも侵入できたとして、サーシャ様とシエルさんは、どうするんです。」
もし上手く事が進み、デーモンズホールを見つけたとしても、そこからまた脱出し、サーシャ様たちを連れて再び侵入するのは、かなりのリスクだと思われます。
それなら最初から一緒に行動したほうが、効率がよいのではないでしょうか。
するとシエルさんは、何やらゴソゴソと取り出しました。
それは、小さな小びんに入ったピンク色の液体でした。
「さあさあ、何も疑わずにこれを一口飲め。」
僕とローラスは、半ば強引に謎の液体を一口飲まされました。
「シ、シエル様、死んだりしませんよね?」
ローラスはシエルさんのことを信用していない様子でした。
まあ、それに関しては僕も同意見ですけどね。
「大丈夫。これはエルフ族に伝わる、とっても貴重な物なの。私が郷を出るときに勝手に持ってきた……ピンクのドリンクよ。」
シエルさん……それの名称すら知らないのですね。
僕は、変な飲み物を飲んだことを心底、後悔しました。
「今、二人が飲んだものを私たちが飲むと、ピートとローラスの元へ一瞬で行けるのよ。凄いでしょう。」
確かに。それが本当なら素晴らしいものです。
「でも、それは結局は魔法じゃないの?魔法だったら、そのセンサーとかいうのに、引っ掛かるんじゃないの?」
サーシャ様の仰る通りです。
「心配はご無用。これは、魔力を一切使っていない、身体に優しいエルフ特性のドリンクなんだよ。」
本当でしょうか?
もう、僕はシエルさんを信用できなくなってきてますよ。
「凄い!それなら大丈夫ね。」
「さすがはシエル様。抜かりなしですね。」
サーシャ様とローラスは単純で羨ましいです。
その後のシエルさんの説明では、効力は八時間らしい。
その為、僕とローラスはグラス城へ侵入して八時間でデーモンズホールを探し出さなければなりません。
そして、その時間にサーシャ様とシエルさんが、例のドリンクを飲み、僕らの元へとテレポートしてくる、という作戦に決定しました。
実質は僕とローラスの仕事ということです。
仕方ありません。これも、従者の役目ですから。
せいぜいローラスを、こき使って憂さ晴らしをすることにします。
僕たちはすぐに行動に移りました。
「それで、どうやって潜入しようか?」
「ここはシンプルにいきましょう。」
僕とローラスは速やかに城内へ侵入すると、見張りの兵士二人を不意打ちして、身ぐるみを剥がして身に纏いました。
やっぱり敵の懐に入るには、これが一番です。
こうやってキリエス兵に成りすませば、堂々と探索できるというものです。完璧ですね。
「おい!そこの二人!」
突然、大きな声で呼び止められた僕たちは、今にも心臓が口から飛び出しそうでした。
ばれた?ばれたのでしょうか?
仕方ない、この男も始末するしかないでしょう。
「ちょっと、こっちへ来て手伝ってくれ。」
ど、どうやら大丈夫みたいです。
「これをB棟の地下へ運んでくれ。」
僕たちは樽を一つ渡されました。
「では頼んだぞ。」
男は行ってしまいました。
しかし、これはチャンスかもしれません。
B棟というのには心当たりがあります。ですが、そこに地下があることは初めて知りました。
もしかしたら、そこがデーモンズホールの在りかかもしれません。
僕たちは、顔を見合わせ頷きました。
「ピート、きっとそこが俺達が探していた場所だ。間違いない。」
「だと良いですね。それじゃあ、行きましょう。ローラスさん、樽をお願いしますね。」
「ま、待て。なぜ俺が?」
「残念ですが僕は力仕事が苦手なんです。ローラスさんは修行の身なのでちょうど良いですね。」
「俺だって力仕事は苦手なんだ。それにこの樽、何が入っているのか知らないが、くそ重いぞ。」
仕方ないので二人で運び、急ぎB棟へ。
すると見張りの兵士が地下への通路へと案内してくれました。
そして扉を開けると、そこには驚きの光景が待っていました。
そこはたくさんの兵士たちが集まっている大きな広間でした。
しかも何やら、宴会中の様子です。
「その酒は、そこに置いておいていいぞ。」
どうやら樽の中身は宴会用の、お酒だったようです。
「くそ、羨ましいな。まあ、来月は俺らの番だから我慢するしかないか。お前らもそうだろ。」
どうやら月替わりの飲み会が開催されているみたいですね。
日頃の疲れを癒すための宴会のようで、この見張り兵は交代制で来月になれば、あちらでばか騒ぎしている側になるようです。
「そうですね。来月までの辛抱ですよ。お互い頑張りましょう。」
そう言って僕は、その場を乗り切りB棟を離れました。
「やっぱり外れか。いったいどこにあるんだ。」
ローラスは苛立つように言いました。
しかし、最初の台詞には納得できません。
やっぱり外れ、と言っている割りに彼は最初、間違いないとも言っていました。
まあ、どちらでもいいんですけどね。
その後、僕たちは散々歩き回りデーモンズホールの入り口を探しましたが見つかりません。
もしかすると、地下ではないのかもしれないですね。
シエルさんは、絶対地下だと言っていましたが、彼女も当てになりませんからね。
「そろそろ時間がまずいな。どうする、ピート。」
確かにタイムリミットが迫ってきています。
このままでは退散も余儀なくなってきますね。
「しかし、疲れましたね。少しだけ休憩しましょう、ローラスさん――。」
僕は疲れた体を、階段裏の壁に寄りかかる様にして身を預けました。
すると、壁は不安定に動き、全体重を投げ出した僕は空かされたように壁の中へ放り出されました。
「こ、これは隠し扉か!?」
僕は起き上がり、「そうですよ、隠し扉ですよ。」と、さも当然の様に言いました。
「さすがだピート。今度こそ間違いないぞ。」
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