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第72話 理不尽な焼き肉
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全員がバーベキューコンロの前に立つと、
「お肉とゲンタレはいっぱいあるからとアレク様が申しておりますので、遠慮なくいただきましょう。あと飲み物も用意しておりますので、こちらはセルフになってますからご自由に! では、いただきます!!」
「「「いただきます!!!!」」」
ルナールがみんなに向けての一言を言った瞬間…… ファンクラブの連中は我先にと、焼き肉を焼き始めた。
因みに僕はバーベキューコンロを二つ連結させ、いつものファンメンバーの9人に混ざり焼き肉を食べることになった。そのとなりのバーベキューコンロにはサンペータ達がいてくれることになっていた。
――本当はサンペータ達と一緒にいたかったが、世界一ヤベェヤツ、アホな娘、マジで狂ってる娘の最年少三冠王者との約束という縛りがあるため、身動きが取れない感じになっている。どうやって、この状況を抜け出すことが出来るのか悩んでしまう。
僕はあることに気が付いた。ファンクラブのヤツらはバーベキューコンロを見ても驚かない。しかも焼き肉の焼き方まで知っていた。
マリアが楽しそうにお肉を焼いていたので聞いてみた。
「マリアは焼き肉の焼き方がわかるんだね。それにバーベキューコンロなんて初めて見ると思うんだけど?」
「えっ!? お、お、お肉の焼き方がどうかしたの?」
マリアはどうしたのか、キョドりながら答えた。
「いや、随分慣れてるなぁと思ってね」
「えっ!? そうかな? 私、庶民の出だからそれなりの事は出来ますよ。私、これでも料理が得意なんですよ。あとで手作りのお菓子でも持ってきますね。それとバーベキューコンロはアリシアさんから情報が流れて来たから知ってますよ」
「はぁ!? アリシアから聞いてたの?」
「そうですよ。アリシアさん達からの情報はアレク様の貴重な情報源ですから」
マリアは僕にとって恐ろしい事を言い出した。
ファンクラブの情報網にはマジで驚きだ。驚きと言うより、王宮のメイド達によって、僕のプライベートを晒されているなんて、身体がガクブルしてしまうんだが……
僕が棒立ちしていると
「アレク様、お肉が焼けましたよ」
マリアはゲンタレに浸されたお肉を渡された。意外にもマリアに家庭的なところがあるとは…… 驚きすぎて腰が抜ける。 ――汚嫁設定なのに……
「私が焼いたお肉も食べて!」
ミレーユもお肉を焼いてくれたようで、僕に焼き肉を献上してきた。
――!? えっ!? 炭? ゲンタレに浸された炭を僕に献上したの? 何かの嫌がらせ? 僕、お前に何か悪さした?
「エヘヘ 失敗しちゃった。テヘペロ」
ミレーユはニコニコしながら舌を出した。
ヤツはあえて失敗作を僕に食べさせようとしたのかわからないが、悪意のあることはわかった。
「じゃあ、あとでいただくよ」
どうしても炭を食べたくないので、やんわりと拒絶した。しかし、ミレーユはそれを許さない。
「今、食べてくれないんですか? どうして? どうしてもダメなの? マリアちゃんのお肉は食べれても私のお肉は食べてくれないの? どうして? どうして? どうして?」
――マジかよコイツ。何が何でも僕に炭を食べさせようとする…… イカれてるのか? ガチでイカれてるのか?
「早く食べて! はーやーく、食べて!」
ミレーユは僕を見ながら。神に祈るかのように両手を握る。
「でも…… これって、失敗作だよね?」
「失敗作でも良いじゃない? 食べて!」
ミレーユは自分の意見を頑なに曲げない。
――まずい、まず過ぎる。多少の焦げなら食べても支障が無いが、炭化したお肉はいけない。どうする?
「さあ、さあ、お食べ」
グイグイ迫るミレーユ。その手には僕に渡す為の炭になったお肉と後から自分が食べるであろう焼き加減が絶妙で美味しそうなお肉の入った皿が見える。マジかよ……
「じゃあ、私が食べさせてあげる♡」
ミレーユは自分の皿をテーブルに置いて、フォークに炭化したお肉を刺して、僕に迫ってくる。絶体絶命のピンチ!
「さあ、さあ、大きな口を開けて♡」
――ヤベェ! ヤバすぎて頭が死ぬ。その悪魔の手を止めてくれ!
僕は一歩づつ後ろに下がる。
『ドンッ!』
誰かにぶつかったようだ。恐る恐る後ろを振り返ると、そこには……
フローラがいた。
「あらあら、アレク様。食べ物を粗末にしてはいけませんよ。折角ミレーユさんが焼いてくれたお肉なんですもの。キチンと食べてあげて下さいね(ニッコリ)」
フローラはお肉の正体がわかっているのか、わからないのかは知らないが、僕には最低最悪のミレーユへの援護射撃にしか感じない……
前方にミレーユ、後方にはフローラ! 僕は口を閉ざす。ミレーユは炭化したお肉を無理やり僕の口に押し付ける。
『グリグリ グリグリ』
ミレーユは強引かつ的確に僕の口にねじ込んで来た! 完全に炭が僕の口に入ると、ヤツは無慈悲にも僕が吐き出さないようなに、僕の口を手で押さえつけた。
『ング ング ゲコ フング フング ゴクリ』
硬く、苦い物体が僕の喉に吸い込まれて行った。
「ニガ ニガ ゲホ ゲホ グググ」
ミレーユに口を押さえているため、言葉にならない言葉が口から漏れる……
――最悪だ
「まだいっぱいあるから食べて♡」
理不尽にも今度は大量の炭をフォークに刺して、僕の口に放り込む。
「グヘ グヘ ブーブー グヘラ グヘラ」
もがき苦しんでいる僕に容赦の無いミレーユはニコニコとしながら悪魔の微笑みをしていた……
「お肉とゲンタレはいっぱいあるからとアレク様が申しておりますので、遠慮なくいただきましょう。あと飲み物も用意しておりますので、こちらはセルフになってますからご自由に! では、いただきます!!」
「「「いただきます!!!!」」」
ルナールがみんなに向けての一言を言った瞬間…… ファンクラブの連中は我先にと、焼き肉を焼き始めた。
因みに僕はバーベキューコンロを二つ連結させ、いつものファンメンバーの9人に混ざり焼き肉を食べることになった。そのとなりのバーベキューコンロにはサンペータ達がいてくれることになっていた。
――本当はサンペータ達と一緒にいたかったが、世界一ヤベェヤツ、アホな娘、マジで狂ってる娘の最年少三冠王者との約束という縛りがあるため、身動きが取れない感じになっている。どうやって、この状況を抜け出すことが出来るのか悩んでしまう。
僕はあることに気が付いた。ファンクラブのヤツらはバーベキューコンロを見ても驚かない。しかも焼き肉の焼き方まで知っていた。
マリアが楽しそうにお肉を焼いていたので聞いてみた。
「マリアは焼き肉の焼き方がわかるんだね。それにバーベキューコンロなんて初めて見ると思うんだけど?」
「えっ!? お、お、お肉の焼き方がどうかしたの?」
マリアはどうしたのか、キョドりながら答えた。
「いや、随分慣れてるなぁと思ってね」
「えっ!? そうかな? 私、庶民の出だからそれなりの事は出来ますよ。私、これでも料理が得意なんですよ。あとで手作りのお菓子でも持ってきますね。それとバーベキューコンロはアリシアさんから情報が流れて来たから知ってますよ」
「はぁ!? アリシアから聞いてたの?」
「そうですよ。アリシアさん達からの情報はアレク様の貴重な情報源ですから」
マリアは僕にとって恐ろしい事を言い出した。
ファンクラブの情報網にはマジで驚きだ。驚きと言うより、王宮のメイド達によって、僕のプライベートを晒されているなんて、身体がガクブルしてしまうんだが……
僕が棒立ちしていると
「アレク様、お肉が焼けましたよ」
マリアはゲンタレに浸されたお肉を渡された。意外にもマリアに家庭的なところがあるとは…… 驚きすぎて腰が抜ける。 ――汚嫁設定なのに……
「私が焼いたお肉も食べて!」
ミレーユもお肉を焼いてくれたようで、僕に焼き肉を献上してきた。
――!? えっ!? 炭? ゲンタレに浸された炭を僕に献上したの? 何かの嫌がらせ? 僕、お前に何か悪さした?
「エヘヘ 失敗しちゃった。テヘペロ」
ミレーユはニコニコしながら舌を出した。
ヤツはあえて失敗作を僕に食べさせようとしたのかわからないが、悪意のあることはわかった。
「じゃあ、あとでいただくよ」
どうしても炭を食べたくないので、やんわりと拒絶した。しかし、ミレーユはそれを許さない。
「今、食べてくれないんですか? どうして? どうしてもダメなの? マリアちゃんのお肉は食べれても私のお肉は食べてくれないの? どうして? どうして? どうして?」
――マジかよコイツ。何が何でも僕に炭を食べさせようとする…… イカれてるのか? ガチでイカれてるのか?
「早く食べて! はーやーく、食べて!」
ミレーユは僕を見ながら。神に祈るかのように両手を握る。
「でも…… これって、失敗作だよね?」
「失敗作でも良いじゃない? 食べて!」
ミレーユは自分の意見を頑なに曲げない。
――まずい、まず過ぎる。多少の焦げなら食べても支障が無いが、炭化したお肉はいけない。どうする?
「さあ、さあ、お食べ」
グイグイ迫るミレーユ。その手には僕に渡す為の炭になったお肉と後から自分が食べるであろう焼き加減が絶妙で美味しそうなお肉の入った皿が見える。マジかよ……
「じゃあ、私が食べさせてあげる♡」
ミレーユは自分の皿をテーブルに置いて、フォークに炭化したお肉を刺して、僕に迫ってくる。絶体絶命のピンチ!
「さあ、さあ、大きな口を開けて♡」
――ヤベェ! ヤバすぎて頭が死ぬ。その悪魔の手を止めてくれ!
僕は一歩づつ後ろに下がる。
『ドンッ!』
誰かにぶつかったようだ。恐る恐る後ろを振り返ると、そこには……
フローラがいた。
「あらあら、アレク様。食べ物を粗末にしてはいけませんよ。折角ミレーユさんが焼いてくれたお肉なんですもの。キチンと食べてあげて下さいね(ニッコリ)」
フローラはお肉の正体がわかっているのか、わからないのかは知らないが、僕には最低最悪のミレーユへの援護射撃にしか感じない……
前方にミレーユ、後方にはフローラ! 僕は口を閉ざす。ミレーユは炭化したお肉を無理やり僕の口に押し付ける。
『グリグリ グリグリ』
ミレーユは強引かつ的確に僕の口にねじ込んで来た! 完全に炭が僕の口に入ると、ヤツは無慈悲にも僕が吐き出さないようなに、僕の口を手で押さえつけた。
『ング ング ゲコ フング フング ゴクリ』
硬く、苦い物体が僕の喉に吸い込まれて行った。
「ニガ ニガ ゲホ ゲホ グググ」
ミレーユに口を押さえているため、言葉にならない言葉が口から漏れる……
――最悪だ
「まだいっぱいあるから食べて♡」
理不尽にも今度は大量の炭をフォークに刺して、僕の口に放り込む。
「グヘ グヘ ブーブー グヘラ グヘラ」
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