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第139話 紫音の存在
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「里香ー! もう朝よぉー! 早く起きないと学校遅刻しちゃうわよぉー!」
「ん~ もう少し……」
「早く着替えて下に降りて来なさい!」
「んっ!? ヤバっ! 今何時?」
私は寝惚け眼で、目覚まし時計を見る。
「フンギャー! なんで目覚ましが止まってるのよ! 急がなきゃ! でも、凄く変な夢見ちゃったなぁ~」
大急ぎで着替え、マイ・マザーのお手製朝ごはん(一部冷凍食品有り)を食べるべく、急いで一階へ降りた。
◇
「お母さん! 早く起こしてくれたって良いじゃない!」
母に文句を垂れると、
「夜中までゲームばっかりしてる方が悪いんじゃない。もう高三でしょ。ゲームばっかりやってないで勉強でもしたら。あなた受験生なんだから浪人なんてお母さん許さないわよ」
「勉強もちゃんとやってるから大丈夫」
母からの小言をそれとなく右から左へ受け流し学校へ急いだ。
小学校からの腐れ縁の沙希が、すでにバス停で待っていた。
「おはよう。理香」
「おはよう~ 沙希は相変わらず早いわね」
「あなたが遅すぎるだけだから。いつもギリギリじゃない」
沙希は私の方が劣等生なのよ。と言わんばかりの口調で返してきた。
「昨日プリストやってて、寝るのが遅くなっちゃった。あれ紫音は?」
「一番早い紫音がまだ来てないのよ。具合でも悪いのかしら?」
「私のスマホにも紫音から連絡が来てないから寝坊でもしたんじゃない?」
「紫音に限ってそんな事ないわよ。あなたと違って」
「沙希。酷すぎ~」
「理香。あなたいつもと口調が変わってない?」
「そうかなぁ。変わってないと思うけど、沙希も口調とか変わった気がする」
――それにしても、優等生の紫音が遅れるなんて…… 沙希が言う。口調といい、沙希の雰囲気もお金持ちの気品に満ち溢れたお嬢様って感じで、何故か昨日とは違う違和感を感じる。
「理香、バスが来たわよ」
「うん」
私達はバスに乗り込んだ。
「結局、紫音。バスに間に合わなかったわね」
「紫音にしては珍しいわね。遅刻とかしたことないのに…… 理香にも連絡がなかったんでしょ?」
「うん、優等生の紫音には考えられないわ」
「何かあったのかしら…… 学校へ行ったら先生に聞いてみましょ」
「そうだね。学校には連絡が来てると思うから」
私達はそんな話をしながら学校に着いた。その後、私達は衝撃の事実を知ることになる。
教室に入ると、
「沙希、理香おはよう」
「「おはよう」」
クラスメートと挨拶を交わし、自分の席に着くと、一番後ろの窓側にある紫音の席が無い! 沙希と一緒にクラスメートに紫音の事を聞いてみた。
――私達に内緒で転校でもしたのかな? まさか、男絡みで退学!? 真面目な紫音に限ってそんな事はないはず。
「紫音? 紫音なんて娘。このクラスには最初から居ないわよ。それにそんな娘、同級生でも居ないわよ」
「「ファ!?」」
思わず沙希と共に乙女らしからぬ声が漏れてしまった。
「冗談はやめて! 私達の大事な親友なの! どういう事か説明して!」
「理香の言う通りよ! 昨日までみんなと仲良く一緒にいただじゃない!」
私と隣にいた沙希は半狂乱になりながら大声で叫んだ。私達の大声に気が付いた男子達が私達に近付いて来た。
「おい、どうしたんだ! お前らとにかく落ち着けって! なあ、理香と沙希に何があったんだ?」
「落ち着ける訳ないでしょ! みんなが紫音を知らないって言うのよ!」
「昨日まで遊んでた紫音を知らないって、悪い冗談にも程があるわ!」
男子生徒に食って掛かる私達に教室はめちゃくちゃカオス状態となった。私達の言動に周りは手をつけられなくなり、1人のクラスメートが担任を呼んで来た。
「お前達、どうしたんだ? 何をトチ狂ってるんだ?」
――おい、クソ教師。可愛い教え子に向かってトチ狂ってるとか言うんじゃねぇーよ!
「先生、みんなが紫音なんて生徒はいないとか言い出すんだよ! あんなに仲が良かったのに」
沙希があざとい姿を晒して担任に訴え掛けた。
「――!? 紫音…… そんなアバズレはこのクラスには居ないぞ」
――!? いくら何でも生徒の前でアバズレとか言うか普通……
しかし、沙希は担任のアバズレというパワーワードに即座に反応した。
「紫音はアバズレやムビッチじゃない! 可愛い教え子にアバズレとかムビッチって言うな! クサレ教師!」
――グッチョブ沙希! このアホ教師にもっと言ってやれ! 親友の紫音に対してアバズレの言葉は許さん! でも、沙希。このアホ教師は紫音のことをムビッチとは言ってない…… ムビッチって言葉どこから出てきた?
「個人的なことだが、先生はキミたち生徒のことが嫌いだ」
――!? このアホ教師、マジでひでぇこと言いやがった! 紫音どうするの、この返し? 退学の覚悟は出来てる?
「そうか。私たちもお前みたいなクズ教師は嫌いだ。クズ教師を見ると虫唾が走る」
――えっ!? 私達って、私も入っているの? 私を巻き添えにしないで!
「先生とキミらとでは物ごとの価値基準が違うようだ」
「そうか。では、素晴らしい提案をしよう……」
――何を言い出すつもりなの沙希?
「童貞魔法使いにならないか?」
――沙希さんマジっすか? 女子高生が童貞魔法使いとかお下品なことを言うもんじゃないですよ!
「沙希…… た、確かに先生はまだ素人童貞ではあるが、すでに玄人童貞は卒業している。どうやら、先生と君とでは物事の価値基準が違うようだ。先生は童貞魔法使いにはならない! 何度も言おう君と先生では価値基準が違う。先生は如何なる理由があろうとも童貞魔法使いにはならない。そこのところは勘違いするな!」
――この担任…… 鬼を族滅する人気漫画のキャラみたいな事を言ってるけど、私はお前と同じ価値基準になること自体お断りだ! そして、あえて言おう。お前はクズ中のクズ教師だと……
「ん~ もう少し……」
「早く着替えて下に降りて来なさい!」
「んっ!? ヤバっ! 今何時?」
私は寝惚け眼で、目覚まし時計を見る。
「フンギャー! なんで目覚ましが止まってるのよ! 急がなきゃ! でも、凄く変な夢見ちゃったなぁ~」
大急ぎで着替え、マイ・マザーのお手製朝ごはん(一部冷凍食品有り)を食べるべく、急いで一階へ降りた。
◇
「お母さん! 早く起こしてくれたって良いじゃない!」
母に文句を垂れると、
「夜中までゲームばっかりしてる方が悪いんじゃない。もう高三でしょ。ゲームばっかりやってないで勉強でもしたら。あなた受験生なんだから浪人なんてお母さん許さないわよ」
「勉強もちゃんとやってるから大丈夫」
母からの小言をそれとなく右から左へ受け流し学校へ急いだ。
小学校からの腐れ縁の沙希が、すでにバス停で待っていた。
「おはよう。理香」
「おはよう~ 沙希は相変わらず早いわね」
「あなたが遅すぎるだけだから。いつもギリギリじゃない」
沙希は私の方が劣等生なのよ。と言わんばかりの口調で返してきた。
「昨日プリストやってて、寝るのが遅くなっちゃった。あれ紫音は?」
「一番早い紫音がまだ来てないのよ。具合でも悪いのかしら?」
「私のスマホにも紫音から連絡が来てないから寝坊でもしたんじゃない?」
「紫音に限ってそんな事ないわよ。あなたと違って」
「沙希。酷すぎ~」
「理香。あなたいつもと口調が変わってない?」
「そうかなぁ。変わってないと思うけど、沙希も口調とか変わった気がする」
――それにしても、優等生の紫音が遅れるなんて…… 沙希が言う。口調といい、沙希の雰囲気もお金持ちの気品に満ち溢れたお嬢様って感じで、何故か昨日とは違う違和感を感じる。
「理香、バスが来たわよ」
「うん」
私達はバスに乗り込んだ。
「結局、紫音。バスに間に合わなかったわね」
「紫音にしては珍しいわね。遅刻とかしたことないのに…… 理香にも連絡がなかったんでしょ?」
「うん、優等生の紫音には考えられないわ」
「何かあったのかしら…… 学校へ行ったら先生に聞いてみましょ」
「そうだね。学校には連絡が来てると思うから」
私達はそんな話をしながら学校に着いた。その後、私達は衝撃の事実を知ることになる。
教室に入ると、
「沙希、理香おはよう」
「「おはよう」」
クラスメートと挨拶を交わし、自分の席に着くと、一番後ろの窓側にある紫音の席が無い! 沙希と一緒にクラスメートに紫音の事を聞いてみた。
――私達に内緒で転校でもしたのかな? まさか、男絡みで退学!? 真面目な紫音に限ってそんな事はないはず。
「紫音? 紫音なんて娘。このクラスには最初から居ないわよ。それにそんな娘、同級生でも居ないわよ」
「「ファ!?」」
思わず沙希と共に乙女らしからぬ声が漏れてしまった。
「冗談はやめて! 私達の大事な親友なの! どういう事か説明して!」
「理香の言う通りよ! 昨日までみんなと仲良く一緒にいただじゃない!」
私と隣にいた沙希は半狂乱になりながら大声で叫んだ。私達の大声に気が付いた男子達が私達に近付いて来た。
「おい、どうしたんだ! お前らとにかく落ち着けって! なあ、理香と沙希に何があったんだ?」
「落ち着ける訳ないでしょ! みんなが紫音を知らないって言うのよ!」
「昨日まで遊んでた紫音を知らないって、悪い冗談にも程があるわ!」
男子生徒に食って掛かる私達に教室はめちゃくちゃカオス状態となった。私達の言動に周りは手をつけられなくなり、1人のクラスメートが担任を呼んで来た。
「お前達、どうしたんだ? 何をトチ狂ってるんだ?」
――おい、クソ教師。可愛い教え子に向かってトチ狂ってるとか言うんじゃねぇーよ!
「先生、みんなが紫音なんて生徒はいないとか言い出すんだよ! あんなに仲が良かったのに」
沙希があざとい姿を晒して担任に訴え掛けた。
「――!? 紫音…… そんなアバズレはこのクラスには居ないぞ」
――!? いくら何でも生徒の前でアバズレとか言うか普通……
しかし、沙希は担任のアバズレというパワーワードに即座に反応した。
「紫音はアバズレやムビッチじゃない! 可愛い教え子にアバズレとかムビッチって言うな! クサレ教師!」
――グッチョブ沙希! このアホ教師にもっと言ってやれ! 親友の紫音に対してアバズレの言葉は許さん! でも、沙希。このアホ教師は紫音のことをムビッチとは言ってない…… ムビッチって言葉どこから出てきた?
「個人的なことだが、先生はキミたち生徒のことが嫌いだ」
――!? このアホ教師、マジでひでぇこと言いやがった! 紫音どうするの、この返し? 退学の覚悟は出来てる?
「そうか。私たちもお前みたいなクズ教師は嫌いだ。クズ教師を見ると虫唾が走る」
――えっ!? 私達って、私も入っているの? 私を巻き添えにしないで!
「先生とキミらとでは物ごとの価値基準が違うようだ」
「そうか。では、素晴らしい提案をしよう……」
――何を言い出すつもりなの沙希?
「童貞魔法使いにならないか?」
――沙希さんマジっすか? 女子高生が童貞魔法使いとかお下品なことを言うもんじゃないですよ!
「沙希…… た、確かに先生はまだ素人童貞ではあるが、すでに玄人童貞は卒業している。どうやら、先生と君とでは物事の価値基準が違うようだ。先生は童貞魔法使いにはならない! 何度も言おう君と先生では価値基準が違う。先生は如何なる理由があろうとも童貞魔法使いにはならない。そこのところは勘違いするな!」
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