140 / 148
第140話 私は途方に暮れる
しおりを挟む
クズ教師のせいで、私と沙希はブチギレ寸前まで、あと1秒!
「じゃあ、紫音がクラスには居なかったという証拠を出してもらおうか? 出せるモンなら出してみやがれ! フン!」
「理香…… お前まで…… どうして、そこまで上から目線なんだ? しょうがない。これが、このクラスの出席名簿だ。その腐った目で確かめてみやがれ」
――教え子に腐った目って…… 言葉は人の心を殺す武器にもなるんだぞ!
「「無い!? 無い!? どこにも紫音の名前が無い! どういう事なの? 信じられない! このクズ教師ッ!」」
「だ~か~ら。言ってるだろ。紫音って生徒は最初からこのクラスには居ないの! ふぅ~ お前ら勉強しないでゲームばっかやってるから現実と妄想の区別がつかなくなるんだ! あれほど妄想は薄い同人誌だけにしておけよって言っておいただろう。もうお前達はおとなしく保健室に行って休んでこい」
「「ふぁ~い」」
アホな教師の言動に精神的ダメージを負ってしまった私達は、紫音の件に納得出来ずトコトコと子ニャンコ様が歩くように保健室に向かった。
「ねぇ、確かに紫音は居たわよね」
私がそう尋ねると、沙希は言った。
「私が親友の紫音を忘れるわけないでしょ!」
「しかし、変だよね~。クラスのみんなは紫音を知らない。出席名簿にも載っていない。でも、私たちの記憶には昨日まで一緒だった紫音の記憶がある。なんか変だなんだよね。」
「あっ! 変で思い出した。今日、凄く変な夢だったの」
「沙希、あなたも? 私もすごく変な夢を見たの。私がプリストの世界に転生して、メインヒロインのマリアになっていたの。アレク王子のファンクラブに入ったりして、途中で目が覚めちゃってあまり覚えてないけど……」
「――!? えっ!? 理香も!? 私は悪役令嬢のルナールだったわ。ざまぁされたくなくてファンクラブを作ったり、アレク王子と楽しくお茶会をした夢を見たわ……」
「ウッ! 頭が痛い……」
「私も急に…… 頭が……」
なんとも不思議な光景だった。お互い変な夢の話をした瞬間、激しい頭痛に襲われたのだ。
「マリアに早く保健室に行って休みましょう」
「ええ、ルナール。急ぎましょ」
「「――!?」」
「沙希。今、私の事をマリアって呼んだわよね?」
「理香だって、急に私の事をルナールって呼んだわ……」
「ウッ! 頭が痛い…… 沙希、早く保健室に行こう」
「うん……」
◇
保健室に着き、ベッドに横になると頭痛は時間が経つにつれて少しずつだが収まって来た。それと同時に私は強烈な眠気に襲われ、夢の中へと堕《お》ちて行った
◇
この私がプリスタのメインヒロイン・マリアとして生まれ、優しい両親からたくさんの愛情を受けて、プシューデント学園へ入学した。
プシューデント学園では、悪役令嬢のルナールからアレク様公式ファンクラブに誘われ、私も喜んで入会した。ファンクラブを通して、無視《スルー》され続けたプリスト最高難度の攻略不可能と言われたアレク・ガルラ・フラスター王子と親密な関係にもなった。
私が私ではない感覚。しかし、妙にリアル感を感じる。そんなプリストの世界を一通り堪能すると、突然、私の辺り一面が真っ暗な闇に覆われた。
――!? な、なに!? どうしたの? 何が起こったの!? 真っ暗で何も見えない! 暗闇で自分がどこにいるのかわからない。これが俗に言う『お先真っ暗』というものなの?
この暗闇の中、どれくらいの時間が流れたのだろう。不安と恐怖が入り交じる。そして、私は意を決してこの場に留まることよりも、『女は度胸! ファイトー一発! ビタミンD!』魂の叫びである。このフレーズを力の限り叫び、歩き出す事に決めた。
この判断が正しいのか間違いなのかはどうでも良い。私が、私自身が決めたこと。反省はしても後悔と懺悔はしない!
結局のところ…… 私には反省、懺悔という言葉は存在しない! 誰が何と言おうと、私は反省と懺悔はしない。聖帝〇ウザー様の名言のごとく『退かぬ!』『媚びぬ』『省みぬ!』が私の座右の銘。この世に素敵な世界は私を中心に回っている! クッククク ハッハハハ!
決して、暗闇が怖いから虚勢を張ってる訳じゃ無いわよ。でも突然、色欲妖怪エロガッパが現れたらどうしよう…… マジで恐いわ……
◇
暗闇の中、私は絶望しながら膝を付いた。
――これからどうしよう。どこまで行っても無限の闇。これが、俗に言う闇堕ちってことなのね。
私はすでに時間的感覚も失われ、虚勢を張っている場合ではなかった。
「じゃあ、紫音がクラスには居なかったという証拠を出してもらおうか? 出せるモンなら出してみやがれ! フン!」
「理香…… お前まで…… どうして、そこまで上から目線なんだ? しょうがない。これが、このクラスの出席名簿だ。その腐った目で確かめてみやがれ」
――教え子に腐った目って…… 言葉は人の心を殺す武器にもなるんだぞ!
「「無い!? 無い!? どこにも紫音の名前が無い! どういう事なの? 信じられない! このクズ教師ッ!」」
「だ~か~ら。言ってるだろ。紫音って生徒は最初からこのクラスには居ないの! ふぅ~ お前ら勉強しないでゲームばっかやってるから現実と妄想の区別がつかなくなるんだ! あれほど妄想は薄い同人誌だけにしておけよって言っておいただろう。もうお前達はおとなしく保健室に行って休んでこい」
「「ふぁ~い」」
アホな教師の言動に精神的ダメージを負ってしまった私達は、紫音の件に納得出来ずトコトコと子ニャンコ様が歩くように保健室に向かった。
「ねぇ、確かに紫音は居たわよね」
私がそう尋ねると、沙希は言った。
「私が親友の紫音を忘れるわけないでしょ!」
「しかし、変だよね~。クラスのみんなは紫音を知らない。出席名簿にも載っていない。でも、私たちの記憶には昨日まで一緒だった紫音の記憶がある。なんか変だなんだよね。」
「あっ! 変で思い出した。今日、凄く変な夢だったの」
「沙希、あなたも? 私もすごく変な夢を見たの。私がプリストの世界に転生して、メインヒロインのマリアになっていたの。アレク王子のファンクラブに入ったりして、途中で目が覚めちゃってあまり覚えてないけど……」
「――!? えっ!? 理香も!? 私は悪役令嬢のルナールだったわ。ざまぁされたくなくてファンクラブを作ったり、アレク王子と楽しくお茶会をした夢を見たわ……」
「ウッ! 頭が痛い……」
「私も急に…… 頭が……」
なんとも不思議な光景だった。お互い変な夢の話をした瞬間、激しい頭痛に襲われたのだ。
「マリアに早く保健室に行って休みましょう」
「ええ、ルナール。急ぎましょ」
「「――!?」」
「沙希。今、私の事をマリアって呼んだわよね?」
「理香だって、急に私の事をルナールって呼んだわ……」
「ウッ! 頭が痛い…… 沙希、早く保健室に行こう」
「うん……」
◇
保健室に着き、ベッドに横になると頭痛は時間が経つにつれて少しずつだが収まって来た。それと同時に私は強烈な眠気に襲われ、夢の中へと堕《お》ちて行った
◇
この私がプリスタのメインヒロイン・マリアとして生まれ、優しい両親からたくさんの愛情を受けて、プシューデント学園へ入学した。
プシューデント学園では、悪役令嬢のルナールからアレク様公式ファンクラブに誘われ、私も喜んで入会した。ファンクラブを通して、無視《スルー》され続けたプリスト最高難度の攻略不可能と言われたアレク・ガルラ・フラスター王子と親密な関係にもなった。
私が私ではない感覚。しかし、妙にリアル感を感じる。そんなプリストの世界を一通り堪能すると、突然、私の辺り一面が真っ暗な闇に覆われた。
――!? な、なに!? どうしたの? 何が起こったの!? 真っ暗で何も見えない! 暗闇で自分がどこにいるのかわからない。これが俗に言う『お先真っ暗』というものなの?
この暗闇の中、どれくらいの時間が流れたのだろう。不安と恐怖が入り交じる。そして、私は意を決してこの場に留まることよりも、『女は度胸! ファイトー一発! ビタミンD!』魂の叫びである。このフレーズを力の限り叫び、歩き出す事に決めた。
この判断が正しいのか間違いなのかはどうでも良い。私が、私自身が決めたこと。反省はしても後悔と懺悔はしない!
結局のところ…… 私には反省、懺悔という言葉は存在しない! 誰が何と言おうと、私は反省と懺悔はしない。聖帝〇ウザー様の名言のごとく『退かぬ!』『媚びぬ』『省みぬ!』が私の座右の銘。この世に素敵な世界は私を中心に回っている! クッククク ハッハハハ!
決して、暗闇が怖いから虚勢を張ってる訳じゃ無いわよ。でも突然、色欲妖怪エロガッパが現れたらどうしよう…… マジで恐いわ……
◇
暗闇の中、私は絶望しながら膝を付いた。
――これからどうしよう。どこまで行っても無限の闇。これが、俗に言う闇堕ちってことなのね。
私はすでに時間的感覚も失われ、虚勢を張っている場合ではなかった。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
【完結】勇者に折られた魔王のツノは、幼児の庇護者になりました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
旧タイトル:膨大な魔力と知識ありのチートだけど、転生先がツノはないよね?
異世界転生、胸躍らせる夢の展開のはず。しかし目の前で繰り広げられる勇者vs魔王の激戦に、僕は飽きていた。だって王の頭上で、魔力を供給するだけのツノが僕だ。魔王が強いからツノがあるのではなく、ツノである僕がいるから彼が最強だった。
ずっと動けない。声は誰にも聞こえない。膨大な魔力も知識チートも披露できぬまま、魔王の頭上で朽ちるのか。諦めかけていた。
勇者の聖剣が僕を折るまでは……!
動けなかったツノは、折れたことで新たな仲間と出会う。チート無双はできないが、ツノなりに幸せを掴めるのか!? いつか自力で動ける日を夢見て、僕は彼と手を組んだ。
※基本ほのぼの、時々残酷表現あり(予告なし)
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2021/11/17 完結
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる