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第3話 ヒロイン登場マリア・ハーネスト
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プシューデント学園は、ここフロンガスター王国にある。貴族が通う格式高い学院だ。あと優秀な平民も特待生として入学を許されている。
学生の身分である以上、身分が高い貴族だろうと全ての生徒は平等であるとモットーにしているが、実際には爵位が高いヤツに下級貴族が太鼓持ちをしている感じだ。特待生の平民は貴族から身分の低い者としていじめではないが、雑に扱われていると聞いている。元庶民としては心が痛いが、出来る限りは特待生には優しく接して行こうと思う。
ゲームでは、僕が入学式で新入生代表として挨拶をする事になっていたが、ヒロイン共の出逢いフラグを折らせてもらうため、新入生代表の挨拶を辞退させてもらった。
学園の園庭に貼り出されているクラス分け表を見ると、僕は1組で、ヒロイン共の名前を確認すると1組にはヒロイン共がいないようだ。つい安心してしまった。
「ゲヘヘヘヘ 喜べ。ヒロイン共、ラスボスはお前らの思い通りにはならんのだよ。ゲヘヘヘヘ」
「アレク…… アレクの顔、ゲスすぎて怖いぞ……」
「サンペータ。お前の今の言葉取り消せよ! 不敬罪だぞ!」
僕は自分のゲス笑いの指摘に猛抗議して反発した。
「不敬罪はともかくパクリはいかんよ。パクリは」
サンペータは不敬罪など、お構いなしにツッコミを入れてきた。
「……………………」
――彼はサンペータ・ヌーシ・ツリタカッター。コイツも攻略対象になっているだけあって、細マッチョの金髪イケメンで人気が高い。我がフロンガスター王国近衛騎士団師団長ギョシン・ヌーシー・ツリータカッターの子息で僕の側近を務めている。コイツにも憎らしいことに同級生の婚約者がいる。
「サンペータ。前々から言っているが、お前には婚約者がいる。彼女を大事にするんだぞ。裏切って悲しませるようなことはするなよ」
僕は彼のために没落ざまぁフラグを立ててあげた。僕、マジで優しい……
「俺を誰だと思ってるんだ。騎士団長の息子だぞ。そんなアホなこと出来るわけないじゃないか!」
「そうか、それなら良いが何があっても僕を巻き込むなよ」
「何だ? その意味深な発言は?」
「べ、別に…… サンペータも1組だろ? それなら教室に行こうぜ」
――サンペータは僕に抗議をしていたが、お前もあのヒロインどもに攻略され破滅するがよい。
教室に向かう僕らの後を追う嫌な気配をビリビリと感じていた。ゲーム内でヒロインと初めて会うイベント! そう『あらっ、よそ見をしてたら王子様にぶつかっちゃった! ウフフ』というイベントである。
もし、ヒロインが後ろからぶつかってきても闘牛士のような所作で華麗に捌いてやるぞと意気込みながら前へ進む。
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
――来たな、ヒロイン共! 廊下を走るなど高貴な貴族がやるものではない。ヒロイン共に、僕の華麗な身体捌きで、お前らに高貴な貴族の嗜みとやらを教えてやるぜ!
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
徐々に足音が近づいてきた。タイミングを計り『バッチ来い!』、僕はヒロイン共に仕掛けるタイミングを窺っていた。
「お~い! 待ってくれよ。俺達を置いていくなんて酷いじゃないか」
『ガクッ』
僕は膝から崩れ落ちた……
「アレクどうしたんだ? 急に膝をついて」
「またアホな事でも始めたのか?」
「アレクのリアクション芸はいつも面白いな」
サンペータも僕が急に膝をついたもんだから、どうリアクションしていいのか戸惑っていた。
「お前達か…… 僕のリアクション芸を褒めてくれてありがとう」
自分の勘違いから来た行動をリアクション芸として誤魔化した。
「アレク。立てるか?」
「あっ。悪い、ありがとう」
サンペータが僕に手を差し出して、起き上がらせてくれた。
――彼ら三人は僕の側近であり、攻略対象者だ。一人は宰相の子息でルブラン・デイ・ホスピカス。頭が滅茶苦茶切れる。未来の宰相候補と呼ばれコイツもイケメン。
二人目は、近衛魔法師団長の子息で、マリック・ウィズ・ライダー、コイツは魔法が得意で学園を卒業したら近衛魔法師団に入団する予定、コイツもイケメン。
三人目は財務省トップの子息で、ドール・バコ・ゼニース。倹約家でお金には厳しい。僕が無駄遣いをしないのもコイツのおかげだ! 金遣いが荒いと庶民からクーデターが起こるかもしれないからドールの言うことはちゃんと聞いている。コイツもイケメン。全員婚約者あり。しかも常に一緒に行動!
ヒロイン共は僕らの固い友情の前に入る隙間もない! 僕を含めた五人でヒロインどもを駆逐する!
――素晴らしい…… 素晴らしいぞ! プリストの世界! ゲームでは鬼畜王子に散々殺られてきた僕の鬱憤を、この世界のヒロイン共にぶつけてやる! 覚悟しろよ!
『ドドドドドォォ! ドスッ!!』
「グヘッ」
『ゴロゴロピュー ゴンッ』
『ガグゥ ピーポー ピーポー』
――!? いきなり後ろからものすごい衝撃を与えられ吹き飛ばされ廊下の壁に激突した! 何があった?
僕の背後を見ると一人のたぬき顔の可愛い女の子が、
『フーッ フーッ』
鼻息を荒く、肩で息をしながら立っていた。
サンペータ達も今、起きている現実を受け入れられないのか呆然と立ちすくんでいた……
――!? 油断した! 本当に油断をしてしまった…… まさかこんな強引な出会いイベントが来るとは予想外だった。
そこに立っていたのは誰あろう。メインヒロインのマリア・ハーネストだった!
学生の身分である以上、身分が高い貴族だろうと全ての生徒は平等であるとモットーにしているが、実際には爵位が高いヤツに下級貴族が太鼓持ちをしている感じだ。特待生の平民は貴族から身分の低い者としていじめではないが、雑に扱われていると聞いている。元庶民としては心が痛いが、出来る限りは特待生には優しく接して行こうと思う。
ゲームでは、僕が入学式で新入生代表として挨拶をする事になっていたが、ヒロイン共の出逢いフラグを折らせてもらうため、新入生代表の挨拶を辞退させてもらった。
学園の園庭に貼り出されているクラス分け表を見ると、僕は1組で、ヒロイン共の名前を確認すると1組にはヒロイン共がいないようだ。つい安心してしまった。
「ゲヘヘヘヘ 喜べ。ヒロイン共、ラスボスはお前らの思い通りにはならんのだよ。ゲヘヘヘヘ」
「アレク…… アレクの顔、ゲスすぎて怖いぞ……」
「サンペータ。お前の今の言葉取り消せよ! 不敬罪だぞ!」
僕は自分のゲス笑いの指摘に猛抗議して反発した。
「不敬罪はともかくパクリはいかんよ。パクリは」
サンペータは不敬罪など、お構いなしにツッコミを入れてきた。
「……………………」
――彼はサンペータ・ヌーシ・ツリタカッター。コイツも攻略対象になっているだけあって、細マッチョの金髪イケメンで人気が高い。我がフロンガスター王国近衛騎士団師団長ギョシン・ヌーシー・ツリータカッターの子息で僕の側近を務めている。コイツにも憎らしいことに同級生の婚約者がいる。
「サンペータ。前々から言っているが、お前には婚約者がいる。彼女を大事にするんだぞ。裏切って悲しませるようなことはするなよ」
僕は彼のために没落ざまぁフラグを立ててあげた。僕、マジで優しい……
「俺を誰だと思ってるんだ。騎士団長の息子だぞ。そんなアホなこと出来るわけないじゃないか!」
「そうか、それなら良いが何があっても僕を巻き込むなよ」
「何だ? その意味深な発言は?」
「べ、別に…… サンペータも1組だろ? それなら教室に行こうぜ」
――サンペータは僕に抗議をしていたが、お前もあのヒロインどもに攻略され破滅するがよい。
教室に向かう僕らの後を追う嫌な気配をビリビリと感じていた。ゲーム内でヒロインと初めて会うイベント! そう『あらっ、よそ見をしてたら王子様にぶつかっちゃった! ウフフ』というイベントである。
もし、ヒロインが後ろからぶつかってきても闘牛士のような所作で華麗に捌いてやるぞと意気込みながら前へ進む。
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
――来たな、ヒロイン共! 廊下を走るなど高貴な貴族がやるものではない。ヒロイン共に、僕の華麗な身体捌きで、お前らに高貴な貴族の嗜みとやらを教えてやるぜ!
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
『タッタタタタ』
徐々に足音が近づいてきた。タイミングを計り『バッチ来い!』、僕はヒロイン共に仕掛けるタイミングを窺っていた。
「お~い! 待ってくれよ。俺達を置いていくなんて酷いじゃないか」
『ガクッ』
僕は膝から崩れ落ちた……
「アレクどうしたんだ? 急に膝をついて」
「またアホな事でも始めたのか?」
「アレクのリアクション芸はいつも面白いな」
サンペータも僕が急に膝をついたもんだから、どうリアクションしていいのか戸惑っていた。
「お前達か…… 僕のリアクション芸を褒めてくれてありがとう」
自分の勘違いから来た行動をリアクション芸として誤魔化した。
「アレク。立てるか?」
「あっ。悪い、ありがとう」
サンペータが僕に手を差し出して、起き上がらせてくれた。
――彼ら三人は僕の側近であり、攻略対象者だ。一人は宰相の子息でルブラン・デイ・ホスピカス。頭が滅茶苦茶切れる。未来の宰相候補と呼ばれコイツもイケメン。
二人目は、近衛魔法師団長の子息で、マリック・ウィズ・ライダー、コイツは魔法が得意で学園を卒業したら近衛魔法師団に入団する予定、コイツもイケメン。
三人目は財務省トップの子息で、ドール・バコ・ゼニース。倹約家でお金には厳しい。僕が無駄遣いをしないのもコイツのおかげだ! 金遣いが荒いと庶民からクーデターが起こるかもしれないからドールの言うことはちゃんと聞いている。コイツもイケメン。全員婚約者あり。しかも常に一緒に行動!
ヒロイン共は僕らの固い友情の前に入る隙間もない! 僕を含めた五人でヒロインどもを駆逐する!
――素晴らしい…… 素晴らしいぞ! プリストの世界! ゲームでは鬼畜王子に散々殺られてきた僕の鬱憤を、この世界のヒロイン共にぶつけてやる! 覚悟しろよ!
『ドドドドドォォ! ドスッ!!』
「グヘッ」
『ゴロゴロピュー ゴンッ』
『ガグゥ ピーポー ピーポー』
――!? いきなり後ろからものすごい衝撃を与えられ吹き飛ばされ廊下の壁に激突した! 何があった?
僕の背後を見ると一人のたぬき顔の可愛い女の子が、
『フーッ フーッ』
鼻息を荒く、肩で息をしながら立っていた。
サンペータ達も今、起きている現実を受け入れられないのか呆然と立ちすくんでいた……
――!? 油断した! 本当に油断をしてしまった…… まさかこんな強引な出会いイベントが来るとは予想外だった。
そこに立っていたのは誰あろう。メインヒロインのマリア・ハーネストだった!
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