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第29話 アホな娘選手権優勝決定!
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サンペータが来る前に何とか朝の準備を終える事が出来た。しかし、寝癖のアホ毛だけは直せなかった。
アリシア曰く、
「どうしても私では、この強情な寝癖は…… 直せません。もう時間がありませんので、このまま学園へ行って下さい。不甲斐ない私を許してください」
アリシアはそう詫びを入れていたが、その顔は不気味にニヤついていた。
――ヤロー、わざとだな。僕が言うのも変だが、超イケメンにアホ毛。一見、ミスマッチのようで、このギャップが非常に堪らないという性癖を持ったアホな娘がいると聞いたことがある……
アホな娘なら、目の前にいるわ。アリシア。お前のことだよ!!
僕はアホ毛のまま学園へ行くことになってしまった。 ――無念。
「おはようアレク。 グフッ」
サンペータは僕の顔を見るなり吹き出していた。王宮の中でもメイドさんや使用人と会うと目を背かれ、『クスクス』と笑い声を殺しながら笑っていた。 笑いたければ大声で笑え! 僕にはマモォール鳥様が傍に居てくれる。後で天下無敵のエムタイでお前ら全てを駆逐してやるからな。
「おはようサンペータ。今日も護衛よろしく頼む」
これは朝の日課になっている挨拶なのだ。
「グヘェ その顔でしゃべるな! 腹がよじれる」
サンペータはド直球で僕を笑い者にした。許さん! 今に見てろよ。お前を一番先にエムタイの血祭りにしてやる。
「さ、さあ。学園へ急ぐぞ」
「お、おう。わかったから、その真面目な顔はやめてくれ」
「……………………ブッ殺す」
僕とサンペータが学園に着くと、女子生徒達が僕の顔をジロジロ見ては顔を赤くしていた。きっと笑うのを我慢しているのだろう。笑ったその瞬間に不敬罪で、僕のエムタイの餌食になるのだから。彼女達にとっては拷問以上の拷問なのだろう。
教室に入った瞬間、クラスメイトが僕の顔をガン見でジッと見ていた。男子生徒は吹き出し、女子生徒は顔を赤くしながらジロジロと見ていた。意外にも男女との反応の違いが興味深かった。
しばらくすると、ルナール嬢をはじめ、メアリー嬢を抜かしたヒロインたちが僕のいる教室へとやって来た。
メアリー嬢は「私には王子様のことなんて全然興味はありません」のキャラクター設定は変えないつもりで、僕を油断させる作戦なのだろう。お前の魂胆は見え見えだ!
「アレク様おはようございます。今日はいつもとは違う雰囲気で素敵です!!」
ルナール嬢は僕のアホ毛を満面の笑みで絶賛していた。ここにも居たよ。アホな娘が!
「アレク様、おはようございます。そのアホ毛! 私の胸に『キュンキュン』と刺さって来ます! さすが私の推し! 私を萌え死にさせる気マンマンですね。いつもとのギャップが堪らないわ!! 推し神!」
マリア嬢…… コイツもアホな娘だった。そのまま萌え死んでくれ……
「あらあらウフフ 今日の髪型はいつもに増してパーフェクトエレガントですわ。そのワンポイントがとてもチャーミングですよ。お姉様が直してあげても良いけど、勿体なくて出来ないわね」
フローラ嬢…… ついに自らお姉様キャラを宣言してしまった。同級生とは思えない雰囲気のあるアホな娘だった。
「アレク様、今日は寝坊しましたね。私の邪神眼の前では、隠し事など出来ないと知るが良い! それに、デモンドキル・フューエルがアレク様のアホ毛を欲しいと言っている。早くそのアホ毛をデモンドキル・フューエルに献上するがよい!」
クリス嬢は僕に包帯を巻いた左腕を見せ、圧倒的中二病で僕のアホ毛を欲しいと言い出した。やっぱり、この娘も予想通りのアホな娘だった。
「それくらいのアホ毛なら唾を付ければ直りますよ。私が唾を付けて直して差し上げますわ」
「「「――!?」」」
ミレーユ嬢はその場にいる者全てを石化させてしまう石化攻撃の魔法を唱えた。
アレク王子パーティーは全員、石化してしまった。
――急報! アレク王子パーティー全滅か!? ミレーユ嬢。アホな娘選手権優勝!?
「――ミレーユさん! アレク様に対して、なんてはしたない事を言うのですか!」
いち早くルナール嬢が石化魔法から復帰した。
「そうですよ。ミレーユさん! アレク様に唾をつけるなんて!」
マリア嬢も石化魔法から復帰した。
「ミレーユさん、淑女がそんな真似をしてはいけないわ。ちゃんと櫛を使いましょうね」
フローラ嬢も石化魔法から復活したが、唾を付けて櫛で整えるのはセーフなのか?
「うん、唾を付けてアホ毛を直すのも良いかもしれない。私もやってみたい。殺《ヤ》っても良いよね? デモンドキル・フューエル?」
クリス嬢は舌を出しながら僕の頭に近づいて来た。
――おめでとうございます。クリス嬢、あなたがアホな娘選手権優勝決定です! この世で一番ヤベェヤツに会いに行く選手権と合わせて二冠達成! おめでとうございます!!
クリス嬢の言葉を聞いていたクラスの女子生徒達も舌を出して僕の周りに集まって来た!
「クリス嬢やめるんだ! そんなことをしたら君が穢れてしまう!」
僕はこの場から逃げようとしたが、
「私は大丈夫。アレク様のお嫁さんになるから」
クリス嬢は、どさくさに紛れてとんでもないことを言いやがった。
その言葉に触発されたのか、ルナール嬢、マリア嬢、フローラ嬢、ミレーユ嬢が舌を出して僕の逃げ道を塞ぐ、頼みの綱のサンペータ達男性陣はおぞましい光景に関わってはいけないと感じたのか、誰一人教室から見事にいなくなっていた……
「やめてー! みんな目を覚ましてー! ホントにやめてー!」
アリシア曰く、
「どうしても私では、この強情な寝癖は…… 直せません。もう時間がありませんので、このまま学園へ行って下さい。不甲斐ない私を許してください」
アリシアはそう詫びを入れていたが、その顔は不気味にニヤついていた。
――ヤロー、わざとだな。僕が言うのも変だが、超イケメンにアホ毛。一見、ミスマッチのようで、このギャップが非常に堪らないという性癖を持ったアホな娘がいると聞いたことがある……
アホな娘なら、目の前にいるわ。アリシア。お前のことだよ!!
僕はアホ毛のまま学園へ行くことになってしまった。 ――無念。
「おはようアレク。 グフッ」
サンペータは僕の顔を見るなり吹き出していた。王宮の中でもメイドさんや使用人と会うと目を背かれ、『クスクス』と笑い声を殺しながら笑っていた。 笑いたければ大声で笑え! 僕にはマモォール鳥様が傍に居てくれる。後で天下無敵のエムタイでお前ら全てを駆逐してやるからな。
「おはようサンペータ。今日も護衛よろしく頼む」
これは朝の日課になっている挨拶なのだ。
「グヘェ その顔でしゃべるな! 腹がよじれる」
サンペータはド直球で僕を笑い者にした。許さん! 今に見てろよ。お前を一番先にエムタイの血祭りにしてやる。
「さ、さあ。学園へ急ぐぞ」
「お、おう。わかったから、その真面目な顔はやめてくれ」
「……………………ブッ殺す」
僕とサンペータが学園に着くと、女子生徒達が僕の顔をジロジロ見ては顔を赤くしていた。きっと笑うのを我慢しているのだろう。笑ったその瞬間に不敬罪で、僕のエムタイの餌食になるのだから。彼女達にとっては拷問以上の拷問なのだろう。
教室に入った瞬間、クラスメイトが僕の顔をガン見でジッと見ていた。男子生徒は吹き出し、女子生徒は顔を赤くしながらジロジロと見ていた。意外にも男女との反応の違いが興味深かった。
しばらくすると、ルナール嬢をはじめ、メアリー嬢を抜かしたヒロインたちが僕のいる教室へとやって来た。
メアリー嬢は「私には王子様のことなんて全然興味はありません」のキャラクター設定は変えないつもりで、僕を油断させる作戦なのだろう。お前の魂胆は見え見えだ!
「アレク様おはようございます。今日はいつもとは違う雰囲気で素敵です!!」
ルナール嬢は僕のアホ毛を満面の笑みで絶賛していた。ここにも居たよ。アホな娘が!
「アレク様、おはようございます。そのアホ毛! 私の胸に『キュンキュン』と刺さって来ます! さすが私の推し! 私を萌え死にさせる気マンマンですね。いつもとのギャップが堪らないわ!! 推し神!」
マリア嬢…… コイツもアホな娘だった。そのまま萌え死んでくれ……
「あらあらウフフ 今日の髪型はいつもに増してパーフェクトエレガントですわ。そのワンポイントがとてもチャーミングですよ。お姉様が直してあげても良いけど、勿体なくて出来ないわね」
フローラ嬢…… ついに自らお姉様キャラを宣言してしまった。同級生とは思えない雰囲気のあるアホな娘だった。
「アレク様、今日は寝坊しましたね。私の邪神眼の前では、隠し事など出来ないと知るが良い! それに、デモンドキル・フューエルがアレク様のアホ毛を欲しいと言っている。早くそのアホ毛をデモンドキル・フューエルに献上するがよい!」
クリス嬢は僕に包帯を巻いた左腕を見せ、圧倒的中二病で僕のアホ毛を欲しいと言い出した。やっぱり、この娘も予想通りのアホな娘だった。
「それくらいのアホ毛なら唾を付ければ直りますよ。私が唾を付けて直して差し上げますわ」
「「「――!?」」」
ミレーユ嬢はその場にいる者全てを石化させてしまう石化攻撃の魔法を唱えた。
アレク王子パーティーは全員、石化してしまった。
――急報! アレク王子パーティー全滅か!? ミレーユ嬢。アホな娘選手権優勝!?
「――ミレーユさん! アレク様に対して、なんてはしたない事を言うのですか!」
いち早くルナール嬢が石化魔法から復帰した。
「そうですよ。ミレーユさん! アレク様に唾をつけるなんて!」
マリア嬢も石化魔法から復帰した。
「ミレーユさん、淑女がそんな真似をしてはいけないわ。ちゃんと櫛を使いましょうね」
フローラ嬢も石化魔法から復活したが、唾を付けて櫛で整えるのはセーフなのか?
「うん、唾を付けてアホ毛を直すのも良いかもしれない。私もやってみたい。殺《ヤ》っても良いよね? デモンドキル・フューエル?」
クリス嬢は舌を出しながら僕の頭に近づいて来た。
――おめでとうございます。クリス嬢、あなたがアホな娘選手権優勝決定です! この世で一番ヤベェヤツに会いに行く選手権と合わせて二冠達成! おめでとうございます!!
クリス嬢の言葉を聞いていたクラスの女子生徒達も舌を出して僕の周りに集まって来た!
「クリス嬢やめるんだ! そんなことをしたら君が穢れてしまう!」
僕はこの場から逃げようとしたが、
「私は大丈夫。アレク様のお嫁さんになるから」
クリス嬢は、どさくさに紛れてとんでもないことを言いやがった。
その言葉に触発されたのか、ルナール嬢、マリア嬢、フローラ嬢、ミレーユ嬢が舌を出して僕の逃げ道を塞ぐ、頼みの綱のサンペータ達男性陣はおぞましい光景に関わってはいけないと感じたのか、誰一人教室から見事にいなくなっていた……
「やめてー! みんな目を覚ましてー! ホントにやめてー!」
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