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第50話 世界の厄災
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その場にいた全員を廃人させ、嬉々として笑顔を振り撒くミレーユ・デストロイヤーのヤバさに改めてコイツのヤバさに気付かされた思いだ。
「て、転売するって、そんなのダメに決まってるでしょ!」
マリア嬢がデストロイヤーを止めようとするが、
「あれ? プレミア付くかもしれないよ。メルガリに出そうよ」
――一生懸命作った本人を目の前に転売をしようとするご令嬢。コイツの方が悪役令嬢に相応しいんじゃないのか?
クレア嬢が口を挟む。
「私は5着ほどあれば良いから、ミレーユちゃんに全部あげるね」
「ホント! ありがとうクリスちゃん!」
ガチで喜ぶデストロイヤー。 テメェらには人を思う気持ちは微塵も無いのか!
「ウフフ、クリスちゃん。純白のジャージを5着も貰ってどうするの?」
フローラお姉様が素朴な質問をした。
「1つは普段着、もう1つは部屋に飾っておく観賞用とあと研究室にも飾りたいからそれも観賞用、公式の場用にあとは保存用かな」
「そうなの…… クリスちゃん。ホドボドにしておかないとバカが移るわよ」
軍師メアリー嬢はクリス嬢に忠告をした。
「えっ!? 私、バカになっちゃうの?」
「そうよ。バカになったら漆黒の魔竜デモンドキル・フューエルも手も足も出なくなるわよ。クリスちゃんはそれで良いの? バカは死ななきゃ治らないのよ」
「そんな…… 私!バカになりたくない!」
「そうよね。バカは誰かさんに任せておいた方が良いわ」
「うん!」
「やっぱりクリスちゃんは賢いわね」
軍師メアリー嬢はクリス嬢の頭を撫でていた。
多分なのだが、バカとは僕の事じゃないだろうな? まさか僕の事なのか? 完璧イケメン王子を捕まえておいてバカ扱いですか? クールビューティーな顔をして、吐く言葉はディスりばかり。僕は不覚にもコイツがヤベェ人種の一人だった事を忘れていた……
軍師メアリー嬢は話を続ける。
「ミレーユちゃん」
「な~に?」
デストロイヤーが返事を返すと、
「純白のジャージはちょっとアレだけど、あれはアレク様がファンクラブの為だけに、丹精込め作ってくださった物なの。だから一人ひとりの思い出として取って置いたら良いと思うの? どうかしら?」
「ん~、わかったわ。メアリーちゃん」
デストロイヤーは不満そうにしていたが、最後にはメアリー嬢の説得によってゴミ箱行きは無くなった。
――あのヤベェ称号を持つ二人組を完全に黙らせた…… さすが軍師! 恐るべき知略、そしてディスり。
「まあ話はついたようね。あとアレク様」
「ハイッ!」
急に軍師メアリー嬢に名前を呼ばれ、ついに来たか『首、おいてけ 首おいてけ、なぁ!』の公開処刑が始まるかとビクビクしていると、
「アレク様。申し訳ありませんがもう一度、ジャージを作って頂けませんか?」
「はい?」
軍師メアリー嬢の言葉に間抜けな返事をする僕。
「どうなんですか? 作ってもらえるのですか? 作ってもらえないのですか? さあ、どっち?」
軍師メアリー嬢は僕の前に両手を付きだし、どちらの手を取るか、僕に選択させようとしている。しかし、どっちの手が作る方なのか、また作らない方の手なのかは明確にされていない…… 難解で理不尽極まりない究極の選択を迫られた。
みんなの目が僕とメアリー嬢に集中する。集中と言うより目が血走ってる感じのガン見だった。
――右手か左手か正解はどっちだ! 答えは決まっているが、どちらの手が正解なんだ。
悩みに悩みに僕は左膝を床に着け、咄嗟に彼女の左手を取った。
「お願いします。作らせて下さい!」
「はい…… お願いします」
メアリー嬢が僕の答えを了承した。それは、小説や漫画、アニメに出てくるイケメン王子が虐げられた可愛いヒロインを助け出し、プロポーズをしている光景のようだった。
周りのヒロインどもはなぜか悔しいそうにハンカチを噛み、ある者はスカートを握り締め憤っていた。
そして、そんな和やかな祝福ムードの中、突如、この世界の災厄ミレーユ・デストロイヤーが再び降臨する……
「えっ!? 何を作るの? まさか子供?」
「「「――――――!?!?!?!?」」」
「て、転売するって、そんなのダメに決まってるでしょ!」
マリア嬢がデストロイヤーを止めようとするが、
「あれ? プレミア付くかもしれないよ。メルガリに出そうよ」
――一生懸命作った本人を目の前に転売をしようとするご令嬢。コイツの方が悪役令嬢に相応しいんじゃないのか?
クレア嬢が口を挟む。
「私は5着ほどあれば良いから、ミレーユちゃんに全部あげるね」
「ホント! ありがとうクリスちゃん!」
ガチで喜ぶデストロイヤー。 テメェらには人を思う気持ちは微塵も無いのか!
「ウフフ、クリスちゃん。純白のジャージを5着も貰ってどうするの?」
フローラお姉様が素朴な質問をした。
「1つは普段着、もう1つは部屋に飾っておく観賞用とあと研究室にも飾りたいからそれも観賞用、公式の場用にあとは保存用かな」
「そうなの…… クリスちゃん。ホドボドにしておかないとバカが移るわよ」
軍師メアリー嬢はクリス嬢に忠告をした。
「えっ!? 私、バカになっちゃうの?」
「そうよ。バカになったら漆黒の魔竜デモンドキル・フューエルも手も足も出なくなるわよ。クリスちゃんはそれで良いの? バカは死ななきゃ治らないのよ」
「そんな…… 私!バカになりたくない!」
「そうよね。バカは誰かさんに任せておいた方が良いわ」
「うん!」
「やっぱりクリスちゃんは賢いわね」
軍師メアリー嬢はクリス嬢の頭を撫でていた。
多分なのだが、バカとは僕の事じゃないだろうな? まさか僕の事なのか? 完璧イケメン王子を捕まえておいてバカ扱いですか? クールビューティーな顔をして、吐く言葉はディスりばかり。僕は不覚にもコイツがヤベェ人種の一人だった事を忘れていた……
軍師メアリー嬢は話を続ける。
「ミレーユちゃん」
「な~に?」
デストロイヤーが返事を返すと、
「純白のジャージはちょっとアレだけど、あれはアレク様がファンクラブの為だけに、丹精込め作ってくださった物なの。だから一人ひとりの思い出として取って置いたら良いと思うの? どうかしら?」
「ん~、わかったわ。メアリーちゃん」
デストロイヤーは不満そうにしていたが、最後にはメアリー嬢の説得によってゴミ箱行きは無くなった。
――あのヤベェ称号を持つ二人組を完全に黙らせた…… さすが軍師! 恐るべき知略、そしてディスり。
「まあ話はついたようね。あとアレク様」
「ハイッ!」
急に軍師メアリー嬢に名前を呼ばれ、ついに来たか『首、おいてけ 首おいてけ、なぁ!』の公開処刑が始まるかとビクビクしていると、
「アレク様。申し訳ありませんがもう一度、ジャージを作って頂けませんか?」
「はい?」
軍師メアリー嬢の言葉に間抜けな返事をする僕。
「どうなんですか? 作ってもらえるのですか? 作ってもらえないのですか? さあ、どっち?」
軍師メアリー嬢は僕の前に両手を付きだし、どちらの手を取るか、僕に選択させようとしている。しかし、どっちの手が作る方なのか、また作らない方の手なのかは明確にされていない…… 難解で理不尽極まりない究極の選択を迫られた。
みんなの目が僕とメアリー嬢に集中する。集中と言うより目が血走ってる感じのガン見だった。
――右手か左手か正解はどっちだ! 答えは決まっているが、どちらの手が正解なんだ。
悩みに悩みに僕は左膝を床に着け、咄嗟に彼女の左手を取った。
「お願いします。作らせて下さい!」
「はい…… お願いします」
メアリー嬢が僕の答えを了承した。それは、小説や漫画、アニメに出てくるイケメン王子が虐げられた可愛いヒロインを助け出し、プロポーズをしている光景のようだった。
周りのヒロインどもはなぜか悔しいそうにハンカチを噛み、ある者はスカートを握り締め憤っていた。
そして、そんな和やかな祝福ムードの中、突如、この世界の災厄ミレーユ・デストロイヤーが再び降臨する……
「えっ!? 何を作るの? まさか子供?」
「「「――――――!?!?!?!?」」」
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