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第13話 第三王子は授業を受ける!2
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昔の人たちの鬼畜ぶりに恐怖する『シュウ』です。
ヒスト・リーファン先生はさらに続ける。
「本物の魔女も処刑され、その結果、魔女たちの怒りをかった。それでも魔女たちは共存共栄の道を模索したが、国、教会、民衆の迫害は益々酷くなった。魔女たちの我慢の限界が来たのだろう…… ついに魔女は決起した。」
先生の解説に僕は唾を『ゴクリ』と飲み込んだ。
「魔女の軍勢は、一番迫害が酷かったエントロンド帝国を強襲した。本気になった魔女の軍勢の前ではエントロンド帝国軍は赤子の手をひねるように蹂躙された。魔法の威力はよほど強力だったのだろう。エントロンド帝国の帝都に迫り、いよいよ滅亡の時が来たとき、魔女の軍勢は突如消えた。それ以来、魔女の姿を見せなくなった。ちなみに滅亡を免れたエントロンド帝国は国力が衰退し後に他の国に滅ぼされた」
――魔女の逆襲
「なぜ、魔女たちは退却したのか? 何処へ行ったのか? 現在もわかっていない」
◇
「じゃ、次は41ページ開いて」
僕はページをめくり『アルラサンド王国建国の成立ち』と書かれていた
「教科書開いたか?じゃアルラサンド王国建国について説明するぞ。アルラサンド王国は今から約300年前に建国されたのはみんな知っているな? では、どういった経緯から建国に至ったのか、復習みたいなもんだから簡単に解説するぞ。」
「約300年の昔、ロースエニヤ大陸には様々な国があって領土拡大と大陸統一の目的から多くの戦争が繰り返され、ここアルラサンド王国の前の国フランシスボ帝国もその例外では無かった。」
昔は戦ばかりで戦国時代みたいだな……
今は戦争らしい戦争は無い。平和な世の中って幸せなんだなぁと考えふけっていた。
「フランシスボ帝国の領土にはみんなも知っている『魔境の森』と呼ばれる広大な森が広がっていた」
現在の魔境の森はアルラサンド王国と隣国サスペイン王国に跨って広大な森だ。アルラサンド王国の国土10分の1占めている。
「当時のフランシスボ帝国皇帝テヘペロンチーノ5世は領土拡大と隣国サスペイン王国への侵攻の足掛かりとして森を焼き払う事を決め、魔境の森へ兵を進めた。森の奥深くまで兵を進めると突如現れた魔物たちと兵士たちの戦いとなり兵士たちは勇敢に戦ったが残念ながら全滅させられた。全滅の報を聞いたテヘペロンチーノ5世は激怒し全軍をもって魔物の討伐の為に魔境の森に攻め入った」
僕は、先生の話しに聞き入っていた。魔物って本当に居たんだなぁ……
「テヘペロンチーノ5世の軍勢は魔境の森の入口付近で、魔境の森を焼き払おうとした時、魔物たちが森の中から外へ出て来た。不意を突かれ大混乱になった軍勢は何も出来ずに壊滅した。残兵は急いで帝都へ退却をしたが、魔物たちは残兵に追撃を行った。」
ヒスト・リーファン先生は、暫し沈黙をして
「――結果…… 残兵は全滅した…… テヘペロンチーノ5世もその時に戦死している。魔物たちは勢いそのまま逆に帝都へ攻め込んだ。守備隊も戦ったが奮戦むなしく帝都は魔物たちに蹂躙されフランシスボ帝国は滅亡した」
「しかし生き残ったアルラ・ナイスバルク将軍が生存者を集め、復興に尽力し、復興した国がここアルラサンド王国建国の成立ちになる」
「この教訓は、魔境の森に手を出してはいけないということだ。実際にフランシスボ帝国は滅亡以降、魔物は森の外には表れていない。一応、魔境の森に近い町には常備兵を配置してあるが今をもって平和だそうだ」
魔物が居たとは本当に驚いた。しかも王都まで来て滅亡させるなんて知能があるんだなぁと思った。
「アルラ・ナイスバルク将軍は後のアルラサンド王国初代国王『アルラ・マッチョ・ナイスバルク』様となられた。彼は民衆に『筋肉は一番! 贅肉は2番! 3時のおやつはプロテイン!』と説いたと言う…… 国民の筋肉(結束)を一つにして今のアルラサンド王国建国と平和があるのだ」
――アルラサンド王国初代国王アルラ・マッチョ・ナイスバルク! 民衆に何説いてるんじゃぁぁぁぁぁい!
隣の席に座っていた女子生徒から小さく呟いていた……
「…………ばかなのよ」
「えっ」
――僕にはよく聞き取れなかった……
ヒスト・リーファン先生はさらに続ける。
「本物の魔女も処刑され、その結果、魔女たちの怒りをかった。それでも魔女たちは共存共栄の道を模索したが、国、教会、民衆の迫害は益々酷くなった。魔女たちの我慢の限界が来たのだろう…… ついに魔女は決起した。」
先生の解説に僕は唾を『ゴクリ』と飲み込んだ。
「魔女の軍勢は、一番迫害が酷かったエントロンド帝国を強襲した。本気になった魔女の軍勢の前ではエントロンド帝国軍は赤子の手をひねるように蹂躙された。魔法の威力はよほど強力だったのだろう。エントロンド帝国の帝都に迫り、いよいよ滅亡の時が来たとき、魔女の軍勢は突如消えた。それ以来、魔女の姿を見せなくなった。ちなみに滅亡を免れたエントロンド帝国は国力が衰退し後に他の国に滅ぼされた」
――魔女の逆襲
「なぜ、魔女たちは退却したのか? 何処へ行ったのか? 現在もわかっていない」
◇
「じゃ、次は41ページ開いて」
僕はページをめくり『アルラサンド王国建国の成立ち』と書かれていた
「教科書開いたか?じゃアルラサンド王国建国について説明するぞ。アルラサンド王国は今から約300年前に建国されたのはみんな知っているな? では、どういった経緯から建国に至ったのか、復習みたいなもんだから簡単に解説するぞ。」
「約300年の昔、ロースエニヤ大陸には様々な国があって領土拡大と大陸統一の目的から多くの戦争が繰り返され、ここアルラサンド王国の前の国フランシスボ帝国もその例外では無かった。」
昔は戦ばかりで戦国時代みたいだな……
今は戦争らしい戦争は無い。平和な世の中って幸せなんだなぁと考えふけっていた。
「フランシスボ帝国の領土にはみんなも知っている『魔境の森』と呼ばれる広大な森が広がっていた」
現在の魔境の森はアルラサンド王国と隣国サスペイン王国に跨って広大な森だ。アルラサンド王国の国土10分の1占めている。
「当時のフランシスボ帝国皇帝テヘペロンチーノ5世は領土拡大と隣国サスペイン王国への侵攻の足掛かりとして森を焼き払う事を決め、魔境の森へ兵を進めた。森の奥深くまで兵を進めると突如現れた魔物たちと兵士たちの戦いとなり兵士たちは勇敢に戦ったが残念ながら全滅させられた。全滅の報を聞いたテヘペロンチーノ5世は激怒し全軍をもって魔物の討伐の為に魔境の森に攻め入った」
僕は、先生の話しに聞き入っていた。魔物って本当に居たんだなぁ……
「テヘペロンチーノ5世の軍勢は魔境の森の入口付近で、魔境の森を焼き払おうとした時、魔物たちが森の中から外へ出て来た。不意を突かれ大混乱になった軍勢は何も出来ずに壊滅した。残兵は急いで帝都へ退却をしたが、魔物たちは残兵に追撃を行った。」
ヒスト・リーファン先生は、暫し沈黙をして
「――結果…… 残兵は全滅した…… テヘペロンチーノ5世もその時に戦死している。魔物たちは勢いそのまま逆に帝都へ攻め込んだ。守備隊も戦ったが奮戦むなしく帝都は魔物たちに蹂躙されフランシスボ帝国は滅亡した」
「しかし生き残ったアルラ・ナイスバルク将軍が生存者を集め、復興に尽力し、復興した国がここアルラサンド王国建国の成立ちになる」
「この教訓は、魔境の森に手を出してはいけないということだ。実際にフランシスボ帝国は滅亡以降、魔物は森の外には表れていない。一応、魔境の森に近い町には常備兵を配置してあるが今をもって平和だそうだ」
魔物が居たとは本当に驚いた。しかも王都まで来て滅亡させるなんて知能があるんだなぁと思った。
「アルラ・ナイスバルク将軍は後のアルラサンド王国初代国王『アルラ・マッチョ・ナイスバルク』様となられた。彼は民衆に『筋肉は一番! 贅肉は2番! 3時のおやつはプロテイン!』と説いたと言う…… 国民の筋肉(結束)を一つにして今のアルラサンド王国建国と平和があるのだ」
――アルラサンド王国初代国王アルラ・マッチョ・ナイスバルク! 民衆に何説いてるんじゃぁぁぁぁぁい!
隣の席に座っていた女子生徒から小さく呟いていた……
「…………ばかなのよ」
「えっ」
――僕にはよく聞き取れなかった……
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