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第134話 第三王子はみんなの心を感じる!
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ヒスト先生と有意義な話し合いも終わり、ヒスト先生にバラしたヤローも特定したことで安心しまくる『シュウ』です。やはりというかいつもながら何かをやってくれるヤスには文句の一つも言いたいところだが人助けの為の行為なら責めるに責めきれないよな……
僕とエリスが教室に戻ると、二号生のみんなが僕達の二人を囲んだ。
「お前たち、ヒスト先生に呼ばれたって?」
「話しはなんだったのよ?」
「まさかと思うけど…… 落第するの?」
「シュウならまだしもエリスが落第するわけ無いじゃんか!」
「あっ! そうか!」
「ワッハハハハハ」
「……………………」
――コイツら…… なんで僕だけが落第なんだよ? お前らに悪意を感じるぞ!
「結局、話ってなんだったの?」
マリーが僕たちに聞いてきた。
「ヒスト先生に魔法の事がバレちゃってね。それで魔女について詳しく教えてくれって」
「ハァ? なんでバレるのよ! みんなには魔法やハルタンの事は絶対に秘密だって約束してたのに!」
マリーは『プチン』寸前だった。
エリスがマリーに
「マリー! 落ち着いて! 私の話しを聞いて!」
「ごめんなさい。私としたことが、つい感情的になってしまったわ。それで、どこから漏れたの?」
「それは……」
エリスは言いにくそうにしていた。別にヤスのヤローに遠慮はいらないのになぁ…… 何て言ったって、犯人はヤスなのだから……
「エリス、ちゃんと答えて」
マリーはエリスを問い詰める。
「犯人は…… ヤス君……」
「「――!? ヤス!!!!」」
「みんな、ちょっと待ってくれ! ヤスは……」
「やっぱり犯人はヤスだったか……」
「ヤスならしょうがないな……」
「やはりヤスだったのね」
「犯人だからしょうがないよね」
「うんうん、これはしょうがないわ」
「……………………」
――みんな器が大きいなぁ~ ヤスだからしょうがないって言えるんたからなぁ。心配して損したよ…… ヤスの人徳かもしてない。人徳が高すぎて前世でたぬきでも救ったんじゃないのか?
「ヒスト先生が階段から落ちたところを目撃しちゃって、大丈夫かなって近寄ってみたら足が別方向に曲がってたり、頭から血を流したりで、どうして良いかわからなくなっちゃって、つい治癒魔法を使っちゃて……」
ヤスがその時の状況説明文を始めた。みんなはヤスの言葉を静かに聞いていた……
「先生のケガ治ったけど…… 先生が今のはなんだ?って、僕も咄嗟のことでどうして良いかわからなくなって、エリスから魔法を教えてもらったって、言ってしまって…… みんな、ごめんなさい」
「……………………」
「――すごいじゃないか! ヤス!」
「そうよ。魔法は人を助けるものであって、人を傷つけるものじゃないわ。偉いわヤス」
「お前の行動は立派な行いだ。その行いを誇りに思え!」
「そうだぞ!ヤス。なかなか出来ることじゃないぞ!」
「みんな…… ありがとう……」
ヤスはみんなの暖かい声に感動していた。
「それでヒスト先生はなんて言っていたの?」
マリーは話しの続きが気になるらしく、僕たちに聞いてきた。
「その事だけど…… ヒスト先生は魔法には興味がないみたいで、エリスに魔女が消えた真相を聞きたかっただけみたい…… それで、ヒスト先生は僕たちに協力してくれるって、そして、これから色々動いて行かなきゃいけないから、学院長にも話して味方になってもらおうって言ってくれたよ。学院長なら僕たちの味方になってくれるからって……」
「――そう…… 魔法には全然興味がなかったのね…… ヒスト先生らしいと言えば先生らしいけど…… でも、学院長先生が味方になってくれるなら、かなり心強いわ。ヤスのお手柄ね」
「みんな聞いてちょうだい!」
マリーはみんなに声をかけた。
「ヤスの善意の行動はとても立派で素晴らしい行いだ! 称賛に値するするだろう。しかし、今回はたまたま運が良くて、ヒスト先生が私たちの味方になってくれたから良いものの。これが、悪意に満ちた人だったらエリスをはじめハルタンの人々、魔法を使えるようになった自分達の立場や計画が危うくなるところだったことは胆に命じて欲しい! 私からは以上だ。キツイ言いかっただろうが、私個人としては、ヤス、良くやった! この人助けの行動こそ、ハルタンの人々、アルラサンドの人々、いや、違うな……世界中の人々の安穏と幸福に繋がって行くと私は信じている……」
「マリーの言う通りだ! 俺たちも頑張ろうぜ!」
「そうね。みんなには幸せになって欲しいもんね!」
「よし、これから気を引き締めて頑張ろうぜ!」
――二号生のみんなの心が一つになった気がした…… 僕からも改めて一言だけ言わせてくれ。
ありがとう。みんな……
僕とエリスが教室に戻ると、二号生のみんなが僕達の二人を囲んだ。
「お前たち、ヒスト先生に呼ばれたって?」
「話しはなんだったのよ?」
「まさかと思うけど…… 落第するの?」
「シュウならまだしもエリスが落第するわけ無いじゃんか!」
「あっ! そうか!」
「ワッハハハハハ」
「……………………」
――コイツら…… なんで僕だけが落第なんだよ? お前らに悪意を感じるぞ!
「結局、話ってなんだったの?」
マリーが僕たちに聞いてきた。
「ヒスト先生に魔法の事がバレちゃってね。それで魔女について詳しく教えてくれって」
「ハァ? なんでバレるのよ! みんなには魔法やハルタンの事は絶対に秘密だって約束してたのに!」
マリーは『プチン』寸前だった。
エリスがマリーに
「マリー! 落ち着いて! 私の話しを聞いて!」
「ごめんなさい。私としたことが、つい感情的になってしまったわ。それで、どこから漏れたの?」
「それは……」
エリスは言いにくそうにしていた。別にヤスのヤローに遠慮はいらないのになぁ…… 何て言ったって、犯人はヤスなのだから……
「エリス、ちゃんと答えて」
マリーはエリスを問い詰める。
「犯人は…… ヤス君……」
「「――!? ヤス!!!!」」
「みんな、ちょっと待ってくれ! ヤスは……」
「やっぱり犯人はヤスだったか……」
「ヤスならしょうがないな……」
「やはりヤスだったのね」
「犯人だからしょうがないよね」
「うんうん、これはしょうがないわ」
「……………………」
――みんな器が大きいなぁ~ ヤスだからしょうがないって言えるんたからなぁ。心配して損したよ…… ヤスの人徳かもしてない。人徳が高すぎて前世でたぬきでも救ったんじゃないのか?
「ヒスト先生が階段から落ちたところを目撃しちゃって、大丈夫かなって近寄ってみたら足が別方向に曲がってたり、頭から血を流したりで、どうして良いかわからなくなっちゃって、つい治癒魔法を使っちゃて……」
ヤスがその時の状況説明文を始めた。みんなはヤスの言葉を静かに聞いていた……
「先生のケガ治ったけど…… 先生が今のはなんだ?って、僕も咄嗟のことでどうして良いかわからなくなって、エリスから魔法を教えてもらったって、言ってしまって…… みんな、ごめんなさい」
「……………………」
「――すごいじゃないか! ヤス!」
「そうよ。魔法は人を助けるものであって、人を傷つけるものじゃないわ。偉いわヤス」
「お前の行動は立派な行いだ。その行いを誇りに思え!」
「そうだぞ!ヤス。なかなか出来ることじゃないぞ!」
「みんな…… ありがとう……」
ヤスはみんなの暖かい声に感動していた。
「それでヒスト先生はなんて言っていたの?」
マリーは話しの続きが気になるらしく、僕たちに聞いてきた。
「その事だけど…… ヒスト先生は魔法には興味がないみたいで、エリスに魔女が消えた真相を聞きたかっただけみたい…… それで、ヒスト先生は僕たちに協力してくれるって、そして、これから色々動いて行かなきゃいけないから、学院長にも話して味方になってもらおうって言ってくれたよ。学院長なら僕たちの味方になってくれるからって……」
「――そう…… 魔法には全然興味がなかったのね…… ヒスト先生らしいと言えば先生らしいけど…… でも、学院長先生が味方になってくれるなら、かなり心強いわ。ヤスのお手柄ね」
「みんな聞いてちょうだい!」
マリーはみんなに声をかけた。
「ヤスの善意の行動はとても立派で素晴らしい行いだ! 称賛に値するするだろう。しかし、今回はたまたま運が良くて、ヒスト先生が私たちの味方になってくれたから良いものの。これが、悪意に満ちた人だったらエリスをはじめハルタンの人々、魔法を使えるようになった自分達の立場や計画が危うくなるところだったことは胆に命じて欲しい! 私からは以上だ。キツイ言いかっただろうが、私個人としては、ヤス、良くやった! この人助けの行動こそ、ハルタンの人々、アルラサンドの人々、いや、違うな……世界中の人々の安穏と幸福に繋がって行くと私は信じている……」
「マリーの言う通りだ! 俺たちも頑張ろうぜ!」
「そうね。みんなには幸せになって欲しいもんね!」
「よし、これから気を引き締めて頑張ろうぜ!」
――二号生のみんなの心が一つになった気がした…… 僕からも改めて一言だけ言わせてくれ。
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