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第184話 第三王子は闇の入り口に立つ!
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録音機能追加魔導石を実用化してエリスと遊び方呆ける『シュウ』
です。デヘヘヘヘ
何だかんだで一ヶ月が過ぎ、照明器具の注文受付が始まりました。それに併せて汚水処理場一般公開も始まるのです!
『国民よ立て! 金を購買意欲に変えて、立てよ国民! 水スライムは諸君等の汚物を欲しているのだ! ジィィク・ジ○ン!!』
僕の心のスローガンは、なんて完璧で知性溢れるスローガンなんだ! まるでセンスの塊じゃないか! 怖い…… 怖いぞ! 自分の才能が……
認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを…… ジィィク・ジオ○!!
僕は汚水処理場に、ハルタンの店はエリス、アイリスちゃん、ソフィアちゃん、マリー、バットを中心に三号生が担当となった。ハルタンの店にはなくてもならないマリーパパがなぜか汚水処理場にやって来た。
「マリーパパさん! ど、どうしてここへ」
「い、いや、なに。お前が何かしでさかないか心配でな……」
――いや、いや、いや。僕の心配じゃなくて水スライムの心配なだけだろ!
「そうでしたか。ご心配いただきありがとうございます」
「ま、まあな……」
――なんで僕が大人の対応しないといけないのだろうか?
「では、開門してきますね」
「おう、頼むぞ」
僕は汚水処理場敷地内の門扉を開けに向かう。
――!? えっ? なんなの? なにこれ? 行列出来てるじゃん!! ハルタンの店の方はどうなってンだ?
「Boo!! Boo!!」
「はよ、開けろ!」
「はい、はい 今開けますよ」
――ブーイングの嵐ですか? 時間通りなんだけど…… まぁ、待ってる方は時間の流れが遅く感じるンだろうが、ブーイングはダメだろ!
門扉を開けた瞬間、バーゲンか何かの間違いじゃないンですか? と言いたくなるほど汚水処理施設の入り口に殺到した。
――水スライムはパンダじゃないぞ! そんなに未知の生物、水スライムを見たいのか?
若いカップルが水スライムのいるプールにやって来た。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「なんじゃこりゃあー!!」
「信じられないわ……」
「マジかよ……」
「な、な、なんてことなの……」
「これは一体……」
「ぷよぷよ……」
「筋肉が足りない!!」
「ぷよぷよして可愛いじゃない!」
「何を言っているンだ! ガチガチ ムキムキは大事だろ!」
「アンタこそ、目が腐ったの? あの可愛さがわからないの?」
「可愛いよりムキムキだろ!」
「黙れ 小僧! 無職に私が救えるか! お前に無職を救えるか!!!」
「……………………」
――初めて水スライムを見た若いカップルの感想がそれですか? よく考えたら二人共、無職じゃねぇーか!
「なに なに、水スライムって言うのね? えっ!? 水スライムって魔物なの!? これが魔物なの? 可愛いわね」
「水スライムが汚水を綺麗にして虎の川へ流す?」
「そうみたいよ。大人しい魔物で人を襲うことは無いって書いてあるわよ」
「ホントかなぁ~」
「ホントかどうかはわからないけど…… 家に連れて帰りたいよね?」
「ペットにしたい!」
『ブチッ ゴォォォォオ!!』
『連れて帰りたい』『ペットにしたい』と聞いた瞬間、マリーパパがブチギレた!
「アイツら何ぬかしてンじゃぁい!! 冗談は顔だけにしろよ! ヤツら水スライムマスターの風上にもおけん!」
――水スライムマスターってなに? ここにいらっしゃる皆さん、初めて水スライムを見るのですか? 相変わらずマリーパパの水スライム愛がブッ飛んでる……
「まあまあ、抑えて下さい! マリーパパさん! 彼女達だって水スライムを初めて見るわけじゃないですか、誰だって水スライムを可愛いと思うのはしょうがないと思いますけど……」
「シュウ。何、当たり前の事をドヤ顔で言ってやがる!」
「……………………」
――この脳筋! いつか撲殺してやる! たぶん……
「くっそー! 水スライム達が誘拐でもされたら…… 俺は……」
「……………………」
マリーパパは本気で頭を抱え込んでしまった。そして、僕はあることに閃いた!
「マリーパパ自ら『水スライム講習会』を開いたらどうですか?」
「水スライム講習会? なんだそれは?」
「水スライムとか魔物に興味のある人たちに水スライムの生態、可愛らしさを伝道していくんですよ! ついでに他種族の魔物算とか相撲とか出来たら良いですね」
「人を集めて水スライムについて語り合うのか?」
「そうです! 知識、水スライム愛がどれ程あるかテストするんですよ。それで、合格したら、晴れて水スライムマスターになれるんです! この案どうですか? マリーパパさんが『水スライム 愛の伝道者』になるんですよ!」
「おお! それは良いな! 正しく水スライム愛を伝道していく! 素晴らしい…… 素晴らしいぞ! シュウよくやった! 早速『水スライム検定』案を考えてくれ。俺は講義内容を考える。水スライム検定を国家資格にするのも良いな! 時間が勿体ない。おれは今からウツボのところへ行って、国家資格の了解を得てくる。留守は頼んだぞ!」
マリーパパは僕に留守番を頼むと光速の速さで居なくなってしまった……
――あの人の頭の中には死合と水スライム愛のことしか無いのか……
です。デヘヘヘヘ
何だかんだで一ヶ月が過ぎ、照明器具の注文受付が始まりました。それに併せて汚水処理場一般公開も始まるのです!
『国民よ立て! 金を購買意欲に変えて、立てよ国民! 水スライムは諸君等の汚物を欲しているのだ! ジィィク・ジ○ン!!』
僕の心のスローガンは、なんて完璧で知性溢れるスローガンなんだ! まるでセンスの塊じゃないか! 怖い…… 怖いぞ! 自分の才能が……
認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを…… ジィィク・ジオ○!!
僕は汚水処理場に、ハルタンの店はエリス、アイリスちゃん、ソフィアちゃん、マリー、バットを中心に三号生が担当となった。ハルタンの店にはなくてもならないマリーパパがなぜか汚水処理場にやって来た。
「マリーパパさん! ど、どうしてここへ」
「い、いや、なに。お前が何かしでさかないか心配でな……」
――いや、いや、いや。僕の心配じゃなくて水スライムの心配なだけだろ!
「そうでしたか。ご心配いただきありがとうございます」
「ま、まあな……」
――なんで僕が大人の対応しないといけないのだろうか?
「では、開門してきますね」
「おう、頼むぞ」
僕は汚水処理場敷地内の門扉を開けに向かう。
――!? えっ? なんなの? なにこれ? 行列出来てるじゃん!! ハルタンの店の方はどうなってンだ?
「Boo!! Boo!!」
「はよ、開けろ!」
「はい、はい 今開けますよ」
――ブーイングの嵐ですか? 時間通りなんだけど…… まぁ、待ってる方は時間の流れが遅く感じるンだろうが、ブーイングはダメだろ!
門扉を開けた瞬間、バーゲンか何かの間違いじゃないンですか? と言いたくなるほど汚水処理施設の入り口に殺到した。
――水スライムはパンダじゃないぞ! そんなに未知の生物、水スライムを見たいのか?
若いカップルが水スライムのいるプールにやって来た。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「なんじゃこりゃあー!!」
「信じられないわ……」
「マジかよ……」
「な、な、なんてことなの……」
「これは一体……」
「ぷよぷよ……」
「筋肉が足りない!!」
「ぷよぷよして可愛いじゃない!」
「何を言っているンだ! ガチガチ ムキムキは大事だろ!」
「アンタこそ、目が腐ったの? あの可愛さがわからないの?」
「可愛いよりムキムキだろ!」
「黙れ 小僧! 無職に私が救えるか! お前に無職を救えるか!!!」
「……………………」
――初めて水スライムを見た若いカップルの感想がそれですか? よく考えたら二人共、無職じゃねぇーか!
「なに なに、水スライムって言うのね? えっ!? 水スライムって魔物なの!? これが魔物なの? 可愛いわね」
「水スライムが汚水を綺麗にして虎の川へ流す?」
「そうみたいよ。大人しい魔物で人を襲うことは無いって書いてあるわよ」
「ホントかなぁ~」
「ホントかどうかはわからないけど…… 家に連れて帰りたいよね?」
「ペットにしたい!」
『ブチッ ゴォォォォオ!!』
『連れて帰りたい』『ペットにしたい』と聞いた瞬間、マリーパパがブチギレた!
「アイツら何ぬかしてンじゃぁい!! 冗談は顔だけにしろよ! ヤツら水スライムマスターの風上にもおけん!」
――水スライムマスターってなに? ここにいらっしゃる皆さん、初めて水スライムを見るのですか? 相変わらずマリーパパの水スライム愛がブッ飛んでる……
「まあまあ、抑えて下さい! マリーパパさん! 彼女達だって水スライムを初めて見るわけじゃないですか、誰だって水スライムを可愛いと思うのはしょうがないと思いますけど……」
「シュウ。何、当たり前の事をドヤ顔で言ってやがる!」
「……………………」
――この脳筋! いつか撲殺してやる! たぶん……
「くっそー! 水スライム達が誘拐でもされたら…… 俺は……」
「……………………」
マリーパパは本気で頭を抱え込んでしまった。そして、僕はあることに閃いた!
「マリーパパ自ら『水スライム講習会』を開いたらどうですか?」
「水スライム講習会? なんだそれは?」
「水スライムとか魔物に興味のある人たちに水スライムの生態、可愛らしさを伝道していくんですよ! ついでに他種族の魔物算とか相撲とか出来たら良いですね」
「人を集めて水スライムについて語り合うのか?」
「そうです! 知識、水スライム愛がどれ程あるかテストするんですよ。それで、合格したら、晴れて水スライムマスターになれるんです! この案どうですか? マリーパパさんが『水スライム 愛の伝道者』になるんですよ!」
「おお! それは良いな! 正しく水スライム愛を伝道していく! 素晴らしい…… 素晴らしいぞ! シュウよくやった! 早速『水スライム検定』案を考えてくれ。俺は講義内容を考える。水スライム検定を国家資格にするのも良いな! 時間が勿体ない。おれは今からウツボのところへ行って、国家資格の了解を得てくる。留守は頼んだぞ!」
マリーパパは僕に留守番を頼むと光速の速さで居なくなってしまった……
――あの人の頭の中には死合と水スライム愛のことしか無いのか……
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