男爵令嬢は、フットワークが軽い。ー。ー

影狼

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謎の妖怪。ー何方かが気にかかるようですね。-

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なあぁ~。

それでよ、滅茶苦茶につえぇ妖怪がいるんだと!

…へぇ、その妖怪はどんな見た目をしているんだい?

んんーそれがなあ、白い面をつけてたっていう噂だぜ。

白い面?

そうだ、なんだったか、あの面は。

リファ、しんどくないか?

オェェ、ウプ…。

すいません、彼女を少し預かっていてくれませんか?

構いません、貴方は?

僕は彼女の知り合いです、見知らぬ人。

そうですか、ゲレスティ・シデンという組織に心当たりは?

組織ですか、怖いですね。

なぁぁ~。

水を持ってくるので、ちょっと待っててください。

ヒラ…。

柏手を打つ音が聞こえました。

神様…。

…神。

ん?

ちょっと他人の空似と話してたんだよ、ほんの少しだけ懐かしくてね。

そうかぁ?

残念なことに、君と僕は馬が合わなさそうだ。

俺はそう思わないぞ、花井。

じゃあね、お二人さん。

陽炎、頼んだ。

■■■■■■■■■■■■■部隊、隠し神とともに敢行せよ。

噂って?

おう、妖言およずれごととはちげえって話だと。

相談もせずに、あいつららしいが。

なんでも、白い奴らとは折り合いの悪りぃ奴らが、ここは我等のシマだとか何とかだとよ。

刀の持ち主さんは?

あの玉かんざしのメノウたちをぽんっと召還した後そいつらを連れて今頃、ははッ。

お前、壊れてんな、相変わらず。

それが私には心地がいい、その調子で頼んだ。

あの白い奴らを騙るなんて命がよっぽどいらないと見た、勿体ねぇな。

これであいつも本性を見せるとは思わない、気長に待つ。

『治療法、必勝と導乱の動揺や陽動』

しゃりん…。

菊裏、お客様だ。

はい、主さん。

がらん、がらん。

今日は、こんなことがありました。

しゃりん…。

どうやら男の子とは違うお客様がやってきたようですね、ここの神も留守がちのようです。

ざぁっ…。

風が吹いてまいりました、全くお父様も小洒落たことをしてくれますこと。

今日はいないようですが、言付けをと思いまして。

貴女様方を騙るモノを滅せよ、とのことです。

嘘でも本当でもないことをあれこれお話になられる時もございますがあの方々は今、激怒していらしているご様子。

どうか、お早めにご決断を願います。

おや、鬼輝丸様がいらっしゃいます。

人は案外見ていないものですから、仕方ありませんよね?

『神願、言祝ぎの危機?』
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