『鬼神の救済記』

影狼

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二千年封印傀偶焔演祇劇忌譚

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短めのやつですが申し訳ございません。




これは友人の漫画の内容を聴きながら制作した物語り(世界)でございます。

なので漫画共々二次創作でございます。

オリジナルキャラありです。
他の作品と被ってしまっている所があるのならばコメント欄でご教授していただけると大変有難いです。
ほんの僅かでも御愉しみ下さると至極光栄です。

では僭越ながら始め(演じ)させていただきます。








或る時代に1人の剣士と化け物と恐れられるものがいた。

その男の眼は、桃色でもう片眼は紫で身に纏うは、黒と糸から紡がれそれは、それは美麗で煌びやかな金の刺繍が映える着物であった。


うつくしくも不思議な両眼であった。

だからか幼少期から袋叩きに遭う事が多かった。
忌み子だとか、妖の類のものではないかと、嘯いていたモノたちがこの世にはあふれていた。

けれどそんなものには屈せず、年月を重ねそして成人した。
その男は幼少期と変わらず、美しく温厚だった。
更には穏やかな性格でありそれを培うには、充分な過去を持った男であった。


夜が反転し明けるや。
劸や、藍いや。
町では妖の物が現れたと、噂がひっきりなしに廻る廻る。

その噂を覆すようなことが、或る日の晩にあったのだそうで。

悪辣な所業をする妖のものを目撃したものが、いたそうな。

そこで腕の立つ男に、妖の退治をしてほしいと袋叩きにしていた者たちが愚かにも頼んできた。

けれども男は、それを承諾してみせた。

男達のその態度も、口調も甚だしいと思う。

彼が、笑って承諾しているうちは童の眼が黒いうちは耐えるしかないのだから。
彼の名もまだ言えぬ。

彼の傍にいるものは童、妖の禪。
どのような妖かは明言せぬ。

彼女はただ静かに主の傍に寄り添っていた。
彼女を含めて殆どの妖は人には見えぬ妖である故、主のような者は貴重な存在である。

はは、そんなに知りたいならお主等で推察してみせよ。

只陰で奉仕する、御主人好きな妖かと思ってくれて構わぬ。

これから、これから主は甘くやさしい毒に少しずつ浸り、仕舞いには貪ってゆくただの獰猛な獣に成り果てることを知らぬ。
容姿端麗な顔で、穏やかに笑う主であるが痛ましい過去があるのじゃよ。

泉坊が産まれてから7つ時間が経った或る日、まだ幼き妹君を泉坊が可愛がっておった頃ぞ。


「可愛いのぅ、可愛いのぅ、朱音は。」

妹君をあやして語りかけるように、何度も何度も言っておった頃じゃ。



それを見ていた母君はとてもお怒りになられた。「7つも時間を使い挙句の果てには謀りおって!!」


と仰ったのじゃ。


それだけならよかったものの、怒り狂った母君が言ってはならぬ言葉を言ってしまったのじゃよ……。


とうとう自分のお子を、疎ましく思っておった母君の契りおきし緒が、切れたのか叫ぶように捲し立てた。

「疎ましや、吾の子はーーーーだけじゃ。長う長う堪えてきたが何じゃ!その不気味な眼は!おお、あやかしの類かえ?時々見ておれば誰もおらぬ虚をみつめボソボソと謀っておる!妾の子はーーーーだけじゃ!」

息を吸うこともせずに一息で捲し立てると、一言静かな声で御主人に言った。


「これより武家のものと言わず外に出てまいれ。」


とまあ。それからはゴロツキだったり妖共から強姦など辱めを受けたそうな。

女顔だったから余計にな。
さて、妹の他にも双子の弟がいた。
幼名は鴟。

妹の幼名の方は契夜と申した。

兄と弟の成名は後に致そう。


愛 いや遭 いや、あの化け物は一体何処 に行ってしまったの か!それに空いた 席はどうなるのか!
それは後々あたし の処においでなさり ましたら、小噺を 挟みながらァ!
是非とも是非 とも、おはなしさせていただき やしょう。
成功裏、というのもこれまた一興で御座いやすからなァ。
酒の肴にでもしてくだされ。
これにて、これにてあたしらの物語は、一旦終幕とさせて頂きやす。
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