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あ
しおりを挟む『皆様方』、こんな辺鄙な『劇場』においで下さり至極光栄でございます。
先にどうぞお座り下さいませ、こんな隅で待っていると【案内人】の負担がかかりますので。
……『私』のことは、どうか【もう一人の案内人】としてご視認くださいますように。
『劇場のもの』に、ついて行ってくださいませ。
さて、皆様方、こんな辺鄙な劇場においで下さり至極光栄でございます。
【もう一人の案内人】が、失礼致しました。
「え?私ですかー?」
……貴方は気にしなくていいのですよ。
『皆様方』、席にお座りくださいませ。
「そうですかー?
それでは私達がご案内いたします!暗いので足元にご注意くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。」
『皆様方』が席にお座りになられたのを見届けて、彼が言いました。
「ご注意点を告げさせていただきます。」
・全ての小説は二次創作対象でございます。
・キャラ崩壊がある可能性がございます。
・今回は説明回になりますが、大雑把な説明になりますのでご了承くださいませ。
・説明が足りないのがお嫌な方はこの『劇場』からご退場頂けましたら、全額返却致します。
演目名は『あ』でございます。
之より、演じますは私以外の誰かが『かの態在の欺瞞という名の枢』と言うものとお話する物語でございます。
皆様方、お愉しみ下さいますようにお祈り申し上げます。
「楽しんでくださいませ!」
「それでは開幕致しますー、開幕致しますー。」
ーーー演目開始ーーー
おや、そんなところにおわすのは……『シオネクライネーゼ・パレッチェ』様ではございませんか?
【案内人】としての、振る舞いは疲れますよね?
「……ええ。」
寡黙な方でございますね、『シオネ』。
「………………。」
ふふ、そんなところも変わらないし、相変わらず「お可愛らしいこと」で。
『…………………………。』
おや、雰囲気変わりましたね?
……『マスター』にバレてはいけませんし……、五つだけ教えて差し上げましょうか。
『………………………………私が話しますので……………………。』
…………ええ、【待っていましたよ】。
『……………………一つ。』
『『転生』。』
そうですね。
『……………………二つ。』
『『実験』。』
そうですね。
『……………………三つ。』
『「隔離」。』
そうですね。
『……………………四つ。』
『『収容』』。』
そうですね。
『……………………五つ。』
『『「『『『ーーーーーーーーーーーーー』』』」』。』
……よくできました。
『【白々しいこと】を、そんな風に【貴方が】よく仰いますね?』
はてさて、何方のことを仰ってるのでしょう?
「はあ……まあいいです。
……貴方の腕を、一本頂きますね。」
暗闇からその言葉と共に剣が飛んできて、その方の腕を斬りました。
悲鳴をあげる訳には参りませんので、その方は我慢をなされました。
おや、そこにおわすは『射し代りの神様』ではございませんか?
『演劇』は、どうなさいましたので?
「…………わたしの部下が、代わりに演ってくれましたのでね……。」
おやおや、そうでしたか。
そう言って『かの態在の欺瞞という名の枢』は、微笑みました。
………………そういえば貴方でしたか、私の計画を狂わせたのは。
「……『いえ?』私は今回のことには、関与しておりません。」
そう言って、『かの射し代りの神様で靉靆のもの』は微笑んだような雰囲気を出しました。
……………………白々しいお方ですねぇ……。
いいでしょう、傷口が痛みますが腕の一本やりましょう。
(……心の隠蔽魔法使用するか。
この薄汚い鼬共は、痛い目に遭わせて………………ーーーーーーーー。)
「……………………感謝申し上げます。」
シオネクライネーゼ・パレッチェ様も微笑んでいるような雰囲気を醸し出しています。
「ところで……『貴方のお仲間はどうなされ』ましたか?」
………………貴方方の策略で死んだか、捕虜になったか。
解けたか、名を消されたか。
見られてるか、追い詰められてるか。
直されてるか、まるで人形のようになってるか。
……………………どれかでしょうね。
『「『ふふ、どれか、まるで貴方は莫迦のようだ』。」』
そうして終始皆様方は、微笑みました。
………………そろそろ時間のようですね、『お仕事』頑張ってくださいませ。
『ええ、そちらも。』
「…………………………。」
『ええ。
…………精々芥探しに、ヒィヒィ言ってて下さいな。
出口はそちらでございますのでごゆるりと、ご帰還なされてくださいませ。』
…………貴方方も、精々人形共に翻弄されてくださいますようお願い申し上げます。
それでは。
『ええ、それでは。』
「…………………………。」
『ええ、枢殿。』
それぞれ反対方向にある出口に振り向いた四人の方は、微笑みを消して無表情になりました。
それから一番後ろにいた『かの射し代りの神様』は一瞬振り向いて、口元だけ冷たくせせら笑いました。
それから四人の方は出口に到着して、『劇場』を出ました。
その四人の方が出た後には出口の扉が凍っていて、『蝶』の紋様が描かれていました。
………………まるで黒色の蜘蛛が赤黒い『蝶』を喰らおうとする様子の、紋様が主に描かれていました。
ーーー演目終了致します。ーーー
大雑把な説明で申し訳ありませんが、これ以上は……まだ話せません。
さて、皆様方がお愉しみ下さったなら……『私達』は嬉しいのです。
「それでは皆様方、お気を付けてお帰り下さいませ。」
(【案内人】は45度に腰を曲げて【もう一人の案内人】が微笑み、腰を曲げて45度のお辞儀を致します。)
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