『お零れ話』

影狼

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とある狐と龍のおはなし。

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これは『お零れ話』の一つで『とある狐と龍のひみつのおはなし。』になります。

全ての小説は二次創作対象になります。

キャラ崩壊がある可能性がございますがご了承くださいませ。

それでは大変お待たせ致しました。
皆様方、【ご覧に】なって行ってくださいませ。




「Code Name.キクネ、お前に聞きたいことがある。
俺の恋人である菊裏はどこにいる?」

「おやおや、Code Name.スバル、中々滑稽なことをおっしゃいますな。『貴方の恋人である』菊裏、Code Name.キクネなら『ここ』にいますが?
まさか、忘れたわけではございませんな?
貴方の恋人である『キクネ』も『菊裏』も『私』なのですよ?声も、体も、心も、『私』なのです。」
「違う!お前じゃない!『お前が菊裏の身体を、声を、心を!』奪ったんだ!
……『返せ、返せ。』
それは『お前』の体じゃない!『菊裏』という、俺の愛した『狐の』『たった1人の女性の体』なんだ……『返せ、返せ、返せ、ここに置いとくな!体の持ち主に返せ、返せ、ここに置いとくな。』
……『芺菊裏』に、『俺の恋人である『たった1人の女性で『愛しい狐に』』』返せ。
……今すぐに、だ。」





「おやおや、憤っているところ申し訳ありませんが……、『貴方に』言われたくはありませんね。」
「……ッ……。」

おや……言葉が出ないようですね……。

……油断しないように、追い討ちしておきますか。
「『たった1人の女性』?『俺の愛した狐』?笑わせないでください。
『今までの』貴方の行動とは、言動とは裏腹すぎてちぐはぐなのですよ。
では『今』の貴方は『誰』なのですか?
『貴方』なら言えますよね?Code Name.スバル。」
「……『言えない』……、これでも『制約』に従っている方なんだ。
…………すまんな、Code Name.キクネ。
……すまない、芺……。」



声がプツンっと言う音と共に途切れた。
通話は終了という合図だ。

「……愚かな、龍だこと。
『確かに』この体は『貴方の大切な人の体』、だけれども。
『彼女』は嘆き悲しんでいた。
それを私が救った。
それの、何が悪いのか理解できない。」

そうして、「彼女」の顔をした『彼女』は笑った。

『プルルル……プルル……ピッ……。』

「3コール以内に出たな、Code Name.作者。」
「そりゃあ出るでしょ~……『かの白神命』様に、電話されたんだから。
……で、『Code Name.キクネ』の話聞いてたよ。
ナイス演技。
で、『貴方の』息子さん方はどうだい?
元気にやってるかい?」

「……その肩書き、止めてくれるか?こそばゆくて堪らない。
ああ、消音魔法と遮断魔法、結界や隠蔽魔法、さらに次元拡張魔法も、念話魔法まで使ってだもんな。
かの魔王と魔導師、か。
ああ、エルフの仔もいたな。
ま、そいつは女だが……その者らの実力は指折りさ。」

「ハッ……『かの妙兵で星の統治者の生まれ変わり』が『指折り』だとは言ってくれる……。
なんとも面白いものだ。
……まあ、貴方たちには期待しているさ。
『かの妙兵で星の統治者の生まれ変わり』さん、『かの魔王』と『かの顔を隠した寂雀の赤禍と化した魔導師』ついでに『かの薬神に負けた2番手の薬神』にも言っといてくれ。
『かの白神命』の『娘』さんを頼む、とな。」

「ああ、分かった。
こちらでも『Code Name.キクネ』、『Code Name.ムーナ』の捜索及び、『かの世界の消失者』、『かの世界を守りきれなかった駄神』に言っておくとするよ。」

「……『Code Name.ムーナ』……か、あれはもう『栄光の末に堕ちているはず』だが……。

まあ、ゆっくり捜索しておくれ。
我らは待っているよ。
『……Code Name.スバル』。」

「汝らの未来に絶望とともに埋れる、希望が満ち溢れることを我らは祈っているよ。」

「ああ、じゃあな。
『Code Name.作者』。」

声が途切れた。
プツッ、と音がしたため電話は終了という合図だ。

「さて、我らは『アレ』らに成敗をしてやらねば、ね。」

そうして、「Code Name.作者」は茶色のコートを翻した。

その首には瑠璃色のペンダントが光っている。
『かの水神で薬を扱うモノ』の兄がくれたものだ。

私は微笑んで、優しくそれを撫でた。

「さて。
『かの物語の舞台に出る監督』に『Code Name.作者』に、言われたし……『かの魔王』と『かの顔を隠した寂雀の赤禍と化した魔導師』に言っとくか……。」

『かの魔王』と『かの顔を隠した寂雀の赤禍と化した魔導師』あとは、『かの薬神に負けた2番手の薬神』の顔を思い浮かべながら『白神命』は笑う。

懐かしき息子、娘たちの幼き頃を思い出しながらも『ふと寂しくなる』感覚を、『かの白神命』は愛しく思いつつ『息子たち、娘達』に電話をいそいそとかける。

『プルルルル……プルルル……プルル……ピッ……。』

「ああ、すまない。
俺だ。
ああ、そうだ。
少し話があってな……。」




これでこの『お零れ話』の一つである『とある狐と龍のひみつのおはなし。』の演劇を終了とさせていただきます。

【ご覧に】なって頂き、感謝します。

皆様方に、お楽しみいただけたなら私たちとしましては大変嬉しく思います。

それでは当劇場をご利用いただき誠にありがとうございました。
(【劇場の案内人】が、直角45度に腰を曲げ、お辞儀致します。)
そして、皆様方に最大限の誠意をお見せします。

そういった【案内人】は一人一人の手を恭しく取り、手の甲にキスを致します。
(左側に細い銀の線が描かれていると共に右側に細い黒の線が描かれている、綺麗なお面は取っておりません。)

それ故に、少々硬いかと存じますが我慢なさってくださいますと、次訪れてくださった方にとある方から頂きました『スイーツ』がございます。
尚、これはお詫びと共に私たちだけでは食べきれない量なので皆様方に食べていただきたいのです。

……勿論、『演劇を』終わらせてからですが……それでもよろしければ如何ですか。』

ふふ、ありがとう存じます。
それでは改めて皆様方、当劇場を訪れていただき感謝申し上げます。
(【劇場の案内人】が改めて45度のお辞儀を致します。)
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