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誰にも名前を教えてはいない神様のおはなし。
しおりを挟むこれはただの『お零れ話』で、『誰にも名前を教えてはいない神様のおはなし。』の演劇のお話になります。
全てのおはなしは二次創作対象になります。ご了承くださいませ。
キャラ崩壊の恐れがございます。
それでもよろしい方はどうぞ【ご覧に】なって行ってくださいませ。
……恐怖の森の神社にいた、【狂った鬼神】を戻そうとする五人に決してバレないように『魔法』を使ったはいいものの、あからさま過ぎたのではないか?
ハーッ、と微かなため息をついた。
これではいけないな、サポートに回れ、とのご命令を受けたというのに。
「落ち込んでしまうな……。」
「どうしました?」
その声は、ヤファル・クェフリア様!?
「何故ここに……いや、そんなことよりも『兄君』は何処にいらっしゃるので?」
慌てて後ろを、振り向いて優しげな眼をしている女性に問うた。
その方は髪をカール状に緩く巻いてあり、髪を縛っていて樫の杖を握っていた。
そして、服装は巫女のような装束を着ている女性、この御方の名前は『ヤファル・クェフリア』様。
「さあ?兄の考えていることは、分かりませんから。」
「そうでしたか……。」
困ったように、ヤファル様は笑う。
私は、相槌を打った。
話題を、切り替えるように話したヤファル様に、相槌を打ちながら答えた。
「先程ため息をついて、『落ち込んでしまうな……。』と申し上げていましたが何かあったのですか?」
「はい、そうですね。今から簡潔にお話します。
恐怖の森の神社に、赴いた五人にこっそり魔法をかけたのですがそれが、あからさまにし過ぎたのでは?と悩んでおりまして。」
「それは広範囲に及ぶ魔法ですか?」
「はい、1つの世界全体に及ぶ魔法ですね。」
「……世界全体、ですか。
例えば、二個の部屋があったとしてそれがドアだったり襖だとか仕切りで遮られているものでも、もしくは遮られてないものも『部屋一個』に含まれるのですか?」
「……そうですね…………違います。
遮られていないものも、遮られていても『部屋一個』に含まれます。
分かりづらいかと思いますので、補足致します。」
「『完全に独立したか、二個だとしてもそれぞれ別のところに作られた部屋』は『部屋一個』に含まれません。」
「分かりました、ありがとうございました。全体から個の部屋の説明もありがとうございました。」
ヤファル様は礼を述べて、重ね重ね申し訳ない、と困った顔で前置きをしてからもう1つ質問をしてきた。
「……ところで、重ね重ね質問をして、申し訳ないのですが恐怖の森の神社にいた五人は、今何処にいらっしゃるのですか?」
「さあ?何処にいらっしゃるのでしょうね、少なくとも私にはわかりません。ですがどこかの世界で、頑張ってらっしゃいます。」
「そうですか、貴女に分からないなら私にもわかりません。」
「『誰にも名前を教えてはいない神様』、これで失礼致します。」
「感謝します、ヤファル・クェフリア様。」
『お零れ話』の一つで、『誰にも名前を教えてはいない神様のおはなし。』の演劇は、これで終了致します。
【ご覧に】なっていただき、感謝致します。
お客様方、またのご来場をお待ちしております。
(微笑みながら丁寧に、直角45度のお辞儀を【案内人】が致します。)
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