5 / 28
番外編
名も判らぬもしくは名も無き神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー
しおりを挟むこれは『お零れ話』の一つであります、『名も判らぬもしくは名も無き神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー』というお話の、演劇でございます。
皆様方、ご来場頂きありがとう存じます。
【案内人】を務めさせていただきます、
ここの劇場のもので御座います。
どうぞ、お見知りおきを。
『お前の名を教えろ』ですか?
いいえ、それはご勘弁頂けますようお願い申し上げます。
お分かり頂けたようで、嬉しく思います。
ええ、本当に申し訳ございません。
その代わりと言ってはなんですが……、貴方のご家族に今度手作りの、ケーキをお届けいたします。
ええ、ありがとう存じます。
それではご注意点を申し上げます。
・この小説は全て二次創作対象になります。
・オリジナルキャラが出演する可能性がございます。
・キャラ崩壊がある可能性がありますのでご注意くださいませ。
ご注意点を申し上げました。
それでは演目名を告げさせて貰いますね。
『名も判らぬ神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー』でございます。
それでは皆様方、お愉しみ下さいませ。
ー演目開始ー
それは、いつだったか。
『かの舞台の監督』に、拾われた直後であったか。
それとも『かの統治者』に、触れたことだろうか。
ああ、そこに居たか。
『かの水神の父』君様、俺の呟きを聞いては、くれるかい?
それが、貴殿の願いならば。
ありがとう。
ああ、『名も無き神様』。
「いつだったか、統治者に触れてしまったのは。」
「それは分からない。」
「だがそれで俺は、『穢れてしまった』。
『かの舞台の監督』さんに、なんといえばいいのだ。」
「穢れていても、構わないだろう?
『かの舞台の監督』さんは、お優しいからな。」
「ああ、そうだな。
ありがとう、『水神の父』君様。」
そう言って『かの名の無き神様』は、確かにいるであろう『かの統治者』様に見えないように、背に庇い隠しながら『水神の父』様に7種類の魔法を掛けて、消えました。
「ありがとう、『かの名も無き神様』。
だけれども、『瑠璃色のペンダント』はどうするのだい?
俺が持っていなきゃなのか?」
そうして、『かの名も無き神様』が消えた場所に残された『瑠璃色のペンダント』を、拾った『水神の父』君様は微かに微笑みました。
(これはこれは、『あの子』が作ったのではなくて『かの舞台の監督』さんが、作ったものだな。
なかなか『優しい嘘』を、つく『舞台の監督』さんだ。)
「またのご来場をお待ちしているよ、『かの名も無き神様』。」
『かの名も無き神様』も誰もそこにいないのに、『かの水神の父』君様はお辞儀を致しました。
やさしい声が、響きました。
「有難う、また来させてもらうよ。」
ー演目終了ー
さて、皆様方。
お愉しみ頂けたなら嬉しく思います。
何より皆様の笑顔を、見れますことを幸甚に存じます。
皆様方、またのご来場をお待ちしております。
(【案内人】はやさしく告げ、直角45度に腰を曲げてお辞儀を致します。)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる