『お零れ話』

影狼

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番外編

名も判らぬもしくは名も無き神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー

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これは『お零れ話』の一つであります、『名も判らぬもしくは名も無き神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー』というお話の、演劇でございます。

皆様方、ご来場頂きありがとう存じます。

【案内人】を務めさせていただきます、
ここの劇場のもので御座います。

どうぞ、お見知りおきを。

『お前の名を教えろ』ですか?

いいえ、それはご勘弁頂けますようお願い申し上げます。

お分かり頂けたようで、嬉しく思います。

ええ、本当に申し訳ございません。

その代わりと言ってはなんですが……、貴方のご家族に今度手作りの、ケーキをお届けいたします。

ええ、ありがとう存じます。

それではご注意点を申し上げます。

・この小説は全て二次創作対象になります。
・オリジナルキャラが出演する可能性がございます。
・キャラ崩壊がある可能性がありますのでご注意くださいませ。

ご注意点を申し上げました。

それでは演目名を告げさせて貰いますね。

『名も判らぬ神様の呟きー嘘と欲望に塗れたモノ付きー』でございます。

それでは皆様方、お愉しみ下さいませ。





                      ー演目開始ー





それは、いつだったか。

『かの舞台の監督』に、拾われた直後であったか。

それとも『かの統治者』に、触れたことだろうか。

ああ、そこに居たか。
『かの水神の父』君様、俺の呟きを聞いては、くれるかい?

それが、貴殿の願いならば。

ありがとう。

ああ、『名も無き神様』。

「いつだったか、統治者に触れてしまったのは。」

「それは分からない。」

「だがそれで俺は、『穢れてしまった』。
『かの舞台の監督』さんに、なんといえばいいのだ。」
「穢れていても、構わないだろう?
『かの舞台の監督』さんは、お優しいからな。」

「ああ、そうだな。
ありがとう、『水神の父』君様。」

そう言って『かの名の無き神様』は、確かにいるであろう『かの統治者』様に見えないように、背に庇い隠しながら『水神の父』様に7種類の魔法を掛けて、消えました。

「ありがとう、『かの名も無き神様』。
だけれども、『瑠璃色のペンダント』はどうするのだい?
俺が持っていなきゃなのか?」

そうして、『かの名も無き神様』が消えた場所に残された『瑠璃色のペンダント』を、拾った『水神の父』君様は微かに微笑みました。

(これはこれは、『あの子』が作ったのではなくて『かの舞台の監督』さんが、作ったものだな。
なかなか『優しい嘘』を、つく『舞台の監督』さんだ。)

「またのご来場をお待ちしているよ、『かの名も無き神様』。」

『かの名も無き神様』も誰もそこにいないのに、『かの水神の父』君様はお辞儀を致しました。

やさしい声が、響きました。

「有難う、また来させてもらうよ。」

                          ー演目終了ー


さて、皆様方。
お愉しみ頂けたなら嬉しく思います。
何より皆様の笑顔を、見れますことを幸甚に存じます。

皆様方、またのご来場をお待ちしております。
(【案内人】はやさしく告げ、直角45度に腰を曲げてお辞儀を致します。)
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