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番外編
ぎゅうたんムスメのひみつの。ーただのお話でございます。ー
しおりを挟む番外編となります。
はっはー!
やぁやぁ、わたしこそがぎゅうたんムスメだァァっっ!!?
「やめてくださーい、せめて普段通りにしてくださいよ。」
そう言ってメグビはドロップキックをわたしに、かけてきたァっ!
えぇー……こうでもしないと、アガらないと思うんだがチミならどうするのかね?えぇ?
「はぁ~…………。
アナタの恥ずかしいヒミツでも、『皆様方』にお話して差しあげても構わないのですよ?」
わたしが飛んで避けそう詰め寄ると、ビメフーは思い切りため息をついてからわたしの秘密を喋るぞ、と暗に仄めかしてきた。
それは困るっ!
何よりわたしの立場がさらに危うくなるからな!
そう腕組みをし、はっきり物申すとビメフーは横パンしてきた。
ちょ、その笑顔はなんだ。
怖い、怖いぞビメフー!?!!?!
「どうだ!台詞をキメたぞ!
みたいな顔で堂々と言わないでくださいます?
それから易々と、バリアを張らないでください。
アナタに勝てるものはひと握りしかいないのですから。」
えぇー……こういうの一度は言ってみたかったんだもん。
「駄々っ子のように言わないでください。」
ニコニコと笑うビメフー、コワイ。
コワイのはもう二度とイヤだ。
ガタガタと震えていると、ビメフーはため息をついてそれから黙ってわたしの傍についた。
「しっかりしてくださいよ、わたしの主様。」
ふっ……ああ、済まない。
「いいえ、アナタのわがままには慣れていますので。」
帰ろうか、ビメフー。
「ええ、またここに来ますよ。
『かの劇場のもの』。」
ステージの上から音もなく、消えた二人でございます。
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