獣神の愛憎闘記

影狼

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家から亡霊END。ー不詳。ー

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ゆらりと影が揺れる。

そうしてローブを揺らめかせて、足を進める人物が居たのだが。

止める暇もなく、その人物は。

あろうことか、外に出ようとしていた。

そして、玄関の閉まる音がした。

それと同時に何処からか、ガラスか何かしら割れる音がした。

だと言うのに、何処にもガラスが割れた形跡は見つからなかった。

一体何処に行ったというのか。

そんなことに驚愕するが、何よりも人物に横目で見られていた。

ということにも、驚愕した。

待て……だとすれば、みえている?

………………………

はぁーーーーー……………OKOK……後で覚えていろよ……。

『さて、これをどうしたものか……」

ここに七件だけ、ことの始まりを綴ったケース手記がございます。
そうですねえ……………。
私は此処の管理を任されている総支配人、だとでも言っておきましょうか。
その方が不都合がなく、煩わしいことの雁字搦めにならないのですから……。
…………ふふふ、愉しみましょう?『皆様方』。
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