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08.闇闘技場
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出掛けていたトウコが夕方自宅に戻ると、リョウが暇そうにリビングのソファに寝転がって、トウコの読みかけの本を読んでいた。
「よう。相変わらず面白くねえの読んでんな。」
「だからお前、人の本を勝手に読むなよ。」
「お前が読んでたとこにはちゃんと栞を挟んでるから大丈夫だって。なあ、それより今日の晩飯どうする?」
リョウの言葉にトウコが首を傾げる。
「マリーのやつ今日の夜は出掛けるって今朝言ってただろ。」
そういえばそんなことを言っていた気もする。何か買ってくれば良かったとトウコが思っていると、リョウが「外に食いに行こうぜ。」と言った。
「…今帰ってきたばかりなのに。面倒だ…。」
「それならお前がなんか作れよ。」
「嫌だ。」
トウコが作ると初めから思っていなかったリョウは、もの凄く嫌そうな顔をして拒否したトウコの顔を見るとケラケラ笑い、「それならやっぱ外に出ようぜ。マスターの店行くか?」と言った。
また外に出るのは億劫だが、マスターのうまい飯を食べられるのはいいなと思い、トウコは頷いた。
店は相変わらず繁盛しており、ほぼ満席だった。
店に入るとすぐに給仕の女がやってきた。
席空いているかとリョウが聞くと、女は奥の席が空いていると言って2人を案内した。
「ねえリョウ。今度1回私と寝てよ。」
前を行ながら女が後ろを振り返り、リョウに流し目を作りながら言った。
「こいつに絞り取られてるからな。これ以上は枯れちまう。」
リョウがトウコと席に座りながら言うと、女は「つまんないの。」と言い、注文を取ると離れていった。
「お前が好きそうな体の女じゃないか。」
「正直、体は最高だな。でも、ああいう童顔は好みじゃないんだよなあ。」
2人が話していると、マスターが酒とつまみを持ってテーブルにやってきた。
「今日はマリーはいないのか。」
「男と出掛けた。」
「暴れるなよ。今度こそ出禁にするからな。」
「うるせえなあ。暴れねえよ。」
「…そんなこと言って、お前ら南0都市で大暴れしたそうじゃないか。」
「人違いだよ、マスター。」
トウコが微笑みながら言うと、マスターは鼻で笑い、「まあいい。たらふく食ってけよ、トウコ。」と言って、テーブルを離れていった。
その後、酒を飲みながら料理をつついていると、リョウが「そうだ。」と言いだした。
「久しぶりに、闇闘技場に行かねえか?」
「そういえば最近行ってないな。」
「だろ?ここんとこ金つかってねーし、行こうぜ。」
「そうだな。儲けたらそのまま飲みに行ってもいいかもしれないな。」
「お、いいなそれ。そうしようぜ。」
トウコとリョウは店を出ると、早速スラム街にある闇闘技場に向かった。
1時間ほど歩いてスラム街に入った2人は、足元に纏わりついてくる物乞いの子供たちに小銭を握らせて追い払いながら、夜のスラム街を進んだ。
人でごった返す大通りを外れた、薄暗い小さな路地。
酔っ払いや、焦点の合わない目でわけのわからないことを呟きながら座り込んでいる人の間を進んだ突き当り。
今にも崩れそうな建物の入り口―鉄格子の嵌った地下へと続く階段の前に、屈強な体の黒服の男が1人立っていた。
2人がそこへ近づくと、黒服がぎろりと睨み付けてきた。
「お前らか。暴れるなら入れんぞ。」
「ここで暴れたことなんかねえだろ。ちゃんと今日も賭けに来たんだよ。」
リョウが馬鹿にするように言ったとき、地下へと続く階段からもう1人別の黒服が上がってきた。
鉄格子の前に立っていた黒服が開けると、上がってきた黒服が地上へと出る。
その黒服は血だらけのぐったりした男を引きずっていた。
「トウコとリョウか。久しぶりだな。たんまり金を落としていけ。…暴れるなよ。」
そう言った黒服は、そのまま男を引きずりながら、路地の向こうへと消えて行った。
鉄格子の前に立っていた男が、入れという様に顎をしゃくったので、2人は地下へと降りて行った。
階段を下りきった先には見るからに分厚い扉。
その前にも黒服の男が立っていた。
男は降りて来た2人見るなり嫌そうな顔をしたが、黙って扉を開けた。
途端、溢れだすむっとした熱気。
男たちの野太い歓声と怒号。
中央には金網で囲まれた石造りの競技場。
そこで殴り合う2人の男。
男たちの周りには血まみれで倒れている複数の男たち。
競技場を見下ろし、腕を振り上げて声をあげる人々がひしめき合う、競技場を囲むすり鉢状の観客席。
―闇闘技場
武器の使用禁止。
障壁の使用禁止。
使っていいのは身体強化のみ。
最後に立っていた者の勝ち。
ルールはそれだけ。
相手を殺そうが構わない。
腕に覚えるある者や、借金のカタで売られた者、一攫千金を夢見る者、様々な事情を抱えた者たちが戦い殺し合う。
観客は誰が勝ち抜くか金を賭ける。
「相変わらず盛り上がってんな。」
リョウがそう言いながら、トウコの腰を抱いて観客席を降りていく。
当たり前の顔をして下へと降りる2人に、競技場の金網の前で観客席の方を睨むように見ていた黒服が気付いた。
腕を振り上げながら、競技場に向かってに怒号を上げていた観客の男に黒服が声を掛けと、
邪魔をされて顔を顰めた男だったが、更に黒服が何かを囁くと男は後ろを振り返り、トウコとリョウを見てぎょっとした顔をした後に、舌打ちをして別の場所へと移動していった。
最前列まで降りたトウコが黒服に礼を言う様に右腕を軽く上げ、男が移動して空いた場所に立った。
前の手すりに両腕を置いてもたれ掛かると、リョウがトウコの背中に覆いかぶさるようにして前の手すりに手をついた。
「ゴミ戦か?」
リョウがトウコの耳元で言うと、トウコは小さく頷いた。
「右の男、死ぬな。」
「だな。」
2人が話していると、黒服ではない古ぼけた服を着て、服同様に古ぼけたキャンパス地の大きな鞄を斜め掛けしている、それでもこざっぱりした印象を与えるひょろりと背の高い、14歳くらいの少年が近づいて来た。
「トウコさん、リョウさん久しぶり!もう賭けた?」
「タクミか。久しぶりだな。まだ賭けてねえ。今どの辺だ?」
男―タクミがリョウに答える。
「今はゴミ戦の4つ目。次が候補戦だよ!」
そう言いながらタクミが1枚のボロ紙をリョウに渡す。
「酒2つ。」
ボロ紙を受け取ったリョウがタクミに金を渡すと、タクミはにっこり笑って駆け出していった。
闇闘技場では1日に数回試合が行われる。
ゴミ戦とは、5~7人の出場者が一斉に戦う試合のことを指す。
出場者は借金で売られた者が大半を占め、ここで最後の1人になると、賞金と候補戦の出場権を得られる。
候補戦は、前日までのゴミ戦で勝ち残った者で行われる。
トーナメント方式の勝ち抜き戦で、勝者となった1名は闇闘技場お抱えの闘士になることができる。
次に闘士戦。
お抱え闘士の勝ち抜き戦で、勝ち抜いたものはチャンピオンに挑戦する権利が与えられる。
そしてチャンピオン戦。
闘士戦で勝ち抜いた闘士がチャンピオンと戦う。
チャンピオンに勝ったものが次のチャンピオンとなる。
ただし、ゴミ戦と候補戦は毎日開催されるが、闘士戦は週に1度、チャンピオン戦は月1の開催になっている。
トウコとリョウがボロ紙―候補戦出場者の名前と簡単な経歴が記載されたもの―を退屈そうに見ていると、タクミが酒の入った瓶を持って戻ってきた。
酒を受け取り、再びリョウがタクミに金を握らせる。
「まいどあり!」
ニッコリ笑ってそう言ったタクミは、ボロ紙を指さしながら候補戦に出る出場者のことを詳しく説明し始めた。
「でもまあ、たぶんコイツかコイツのどちらかが勝つよ。」
タクミがそう言った時、ひときわ大きな歓声とそれと同じくらいの怒号が周りで沸き起こった。
トウコとリョウが闘技場に目をやると、割れた頭から血を流し、倒れ伏した男の隣で勝ち残った男が両腕を上げて叫んでいた。
「やっぱ死んだな。」
リョウがつまらなさそうに言い、トウコもつまらなさそうにぴくりとも動かなくなった男を見ながら、酒の入った瓶を傾けた。
「よう。相変わらず面白くねえの読んでんな。」
「だからお前、人の本を勝手に読むなよ。」
「お前が読んでたとこにはちゃんと栞を挟んでるから大丈夫だって。なあ、それより今日の晩飯どうする?」
リョウの言葉にトウコが首を傾げる。
「マリーのやつ今日の夜は出掛けるって今朝言ってただろ。」
そういえばそんなことを言っていた気もする。何か買ってくれば良かったとトウコが思っていると、リョウが「外に食いに行こうぜ。」と言った。
「…今帰ってきたばかりなのに。面倒だ…。」
「それならお前がなんか作れよ。」
「嫌だ。」
トウコが作ると初めから思っていなかったリョウは、もの凄く嫌そうな顔をして拒否したトウコの顔を見るとケラケラ笑い、「それならやっぱ外に出ようぜ。マスターの店行くか?」と言った。
また外に出るのは億劫だが、マスターのうまい飯を食べられるのはいいなと思い、トウコは頷いた。
店は相変わらず繁盛しており、ほぼ満席だった。
店に入るとすぐに給仕の女がやってきた。
席空いているかとリョウが聞くと、女は奥の席が空いていると言って2人を案内した。
「ねえリョウ。今度1回私と寝てよ。」
前を行ながら女が後ろを振り返り、リョウに流し目を作りながら言った。
「こいつに絞り取られてるからな。これ以上は枯れちまう。」
リョウがトウコと席に座りながら言うと、女は「つまんないの。」と言い、注文を取ると離れていった。
「お前が好きそうな体の女じゃないか。」
「正直、体は最高だな。でも、ああいう童顔は好みじゃないんだよなあ。」
2人が話していると、マスターが酒とつまみを持ってテーブルにやってきた。
「今日はマリーはいないのか。」
「男と出掛けた。」
「暴れるなよ。今度こそ出禁にするからな。」
「うるせえなあ。暴れねえよ。」
「…そんなこと言って、お前ら南0都市で大暴れしたそうじゃないか。」
「人違いだよ、マスター。」
トウコが微笑みながら言うと、マスターは鼻で笑い、「まあいい。たらふく食ってけよ、トウコ。」と言って、テーブルを離れていった。
その後、酒を飲みながら料理をつついていると、リョウが「そうだ。」と言いだした。
「久しぶりに、闇闘技場に行かねえか?」
「そういえば最近行ってないな。」
「だろ?ここんとこ金つかってねーし、行こうぜ。」
「そうだな。儲けたらそのまま飲みに行ってもいいかもしれないな。」
「お、いいなそれ。そうしようぜ。」
トウコとリョウは店を出ると、早速スラム街にある闇闘技場に向かった。
1時間ほど歩いてスラム街に入った2人は、足元に纏わりついてくる物乞いの子供たちに小銭を握らせて追い払いながら、夜のスラム街を進んだ。
人でごった返す大通りを外れた、薄暗い小さな路地。
酔っ払いや、焦点の合わない目でわけのわからないことを呟きながら座り込んでいる人の間を進んだ突き当り。
今にも崩れそうな建物の入り口―鉄格子の嵌った地下へと続く階段の前に、屈強な体の黒服の男が1人立っていた。
2人がそこへ近づくと、黒服がぎろりと睨み付けてきた。
「お前らか。暴れるなら入れんぞ。」
「ここで暴れたことなんかねえだろ。ちゃんと今日も賭けに来たんだよ。」
リョウが馬鹿にするように言ったとき、地下へと続く階段からもう1人別の黒服が上がってきた。
鉄格子の前に立っていた黒服が開けると、上がってきた黒服が地上へと出る。
その黒服は血だらけのぐったりした男を引きずっていた。
「トウコとリョウか。久しぶりだな。たんまり金を落としていけ。…暴れるなよ。」
そう言った黒服は、そのまま男を引きずりながら、路地の向こうへと消えて行った。
鉄格子の前に立っていた男が、入れという様に顎をしゃくったので、2人は地下へと降りて行った。
階段を下りきった先には見るからに分厚い扉。
その前にも黒服の男が立っていた。
男は降りて来た2人見るなり嫌そうな顔をしたが、黙って扉を開けた。
途端、溢れだすむっとした熱気。
男たちの野太い歓声と怒号。
中央には金網で囲まれた石造りの競技場。
そこで殴り合う2人の男。
男たちの周りには血まみれで倒れている複数の男たち。
競技場を見下ろし、腕を振り上げて声をあげる人々がひしめき合う、競技場を囲むすり鉢状の観客席。
―闇闘技場
武器の使用禁止。
障壁の使用禁止。
使っていいのは身体強化のみ。
最後に立っていた者の勝ち。
ルールはそれだけ。
相手を殺そうが構わない。
腕に覚えるある者や、借金のカタで売られた者、一攫千金を夢見る者、様々な事情を抱えた者たちが戦い殺し合う。
観客は誰が勝ち抜くか金を賭ける。
「相変わらず盛り上がってんな。」
リョウがそう言いながら、トウコの腰を抱いて観客席を降りていく。
当たり前の顔をして下へと降りる2人に、競技場の金網の前で観客席の方を睨むように見ていた黒服が気付いた。
腕を振り上げながら、競技場に向かってに怒号を上げていた観客の男に黒服が声を掛けと、
邪魔をされて顔を顰めた男だったが、更に黒服が何かを囁くと男は後ろを振り返り、トウコとリョウを見てぎょっとした顔をした後に、舌打ちをして別の場所へと移動していった。
最前列まで降りたトウコが黒服に礼を言う様に右腕を軽く上げ、男が移動して空いた場所に立った。
前の手すりに両腕を置いてもたれ掛かると、リョウがトウコの背中に覆いかぶさるようにして前の手すりに手をついた。
「ゴミ戦か?」
リョウがトウコの耳元で言うと、トウコは小さく頷いた。
「右の男、死ぬな。」
「だな。」
2人が話していると、黒服ではない古ぼけた服を着て、服同様に古ぼけたキャンパス地の大きな鞄を斜め掛けしている、それでもこざっぱりした印象を与えるひょろりと背の高い、14歳くらいの少年が近づいて来た。
「トウコさん、リョウさん久しぶり!もう賭けた?」
「タクミか。久しぶりだな。まだ賭けてねえ。今どの辺だ?」
男―タクミがリョウに答える。
「今はゴミ戦の4つ目。次が候補戦だよ!」
そう言いながらタクミが1枚のボロ紙をリョウに渡す。
「酒2つ。」
ボロ紙を受け取ったリョウがタクミに金を渡すと、タクミはにっこり笑って駆け出していった。
闇闘技場では1日に数回試合が行われる。
ゴミ戦とは、5~7人の出場者が一斉に戦う試合のことを指す。
出場者は借金で売られた者が大半を占め、ここで最後の1人になると、賞金と候補戦の出場権を得られる。
候補戦は、前日までのゴミ戦で勝ち残った者で行われる。
トーナメント方式の勝ち抜き戦で、勝者となった1名は闇闘技場お抱えの闘士になることができる。
次に闘士戦。
お抱え闘士の勝ち抜き戦で、勝ち抜いたものはチャンピオンに挑戦する権利が与えられる。
そしてチャンピオン戦。
闘士戦で勝ち抜いた闘士がチャンピオンと戦う。
チャンピオンに勝ったものが次のチャンピオンとなる。
ただし、ゴミ戦と候補戦は毎日開催されるが、闘士戦は週に1度、チャンピオン戦は月1の開催になっている。
トウコとリョウがボロ紙―候補戦出場者の名前と簡単な経歴が記載されたもの―を退屈そうに見ていると、タクミが酒の入った瓶を持って戻ってきた。
酒を受け取り、再びリョウがタクミに金を握らせる。
「まいどあり!」
ニッコリ笑ってそう言ったタクミは、ボロ紙を指さしながら候補戦に出る出場者のことを詳しく説明し始めた。
「でもまあ、たぶんコイツかコイツのどちらかが勝つよ。」
タクミがそう言った時、ひときわ大きな歓声とそれと同じくらいの怒号が周りで沸き起こった。
トウコとリョウが闘技場に目をやると、割れた頭から血を流し、倒れ伏した男の隣で勝ち残った男が両腕を上げて叫んでいた。
「やっぱ死んだな。」
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