15 / 100
黒の章
15.襲撃
しおりを挟む
出発して5時間後。トウコら一行は休憩を取るために、目的地までの間にある集落の1つに立ち寄った。
集落といっても、長距離を移動する組合員たちの休憩を狙って、宿屋と軽食屋を兼ねた店が1件あるだけの場所だ。第16都市の周りにはこのような場所が点在しているが、都市のように強固な防壁があるわけではないので、魔物に襲われて知らない間に壊滅していることは多々ある。
現に、本来ならば2時間ほど前に休憩を取る予定だったが、あるはずの集落がなくなっており今になってしまったのだ。トウコらは軽食とトイレを済ませると、早々に集落を後にした。
再度、魔導車を走らせて1時間ほどが経った頃、見張りのために荷台の開口部に座っていたトウコが異変を察知した。進んできた方角から複数の黒い影が近づいきていたのだ。
トウコが目を凝らして見ているうちに、黒い影はどんどん近づいてくる。
「リョウ、ヒュージパンサーの群れだ。…8、9、10匹いる。」
トウコが舌打ちをしてリョウに声をかける。
現れたのはヒュージパンサーと呼ばれる、体長3メートルほどのヒョウに似た獰猛な肉食獣だった。リーダーの個体を中心に8~13匹ほどの群れで狩りを行う。
「ヒュージパンサーか。石で十分かな。」
リョウがそう言いながら、ずっしりと重たげなずた袋を持ってトウコの隣に胡坐をかいて座る。
「リカちゃん。魔物が現れたわ。ヒュージパンサーよ。トウコとリョウが対処するから、リカちゃんはそのまま真っ直ぐ走って。」
「はい!分かりました!」
「ヨシ君は今のまま私の隣に座っていてちょうだい。」
マリーがヨシとリカに指示を出しているうちに、ヒュージパンサーの群れはどんどん近付き、すでに獲物を狙うギラギラとした瞳まで分かる距離になっていた。
トウコが開口部に膝を立てて座ったまま、リョウが持ってきたずた袋から何かを取り出し投げた。ひゅっと風を切る音がしたかと思った次の瞬間、先頭を走っていた1匹の頭が爆ぜ、そのまま崩れ落ちる。仲間がやられたことで一瞬怯んだものの、群れはそのまま追いかけてくる。トウコが再び何かを投げる動作をすると、今度は1匹の胴体が破裂する。
「全部いけるか?」
リョウがトウコに問いかけ、
「さあ、どうかな。」
トウコが答えつつ再度何かを投げると、一斉に群れが何かを避けるように飛び退った。飛び退った1匹がいた場所の地面が爆ぜたが、今度は1匹も仕留められなかった。
「獣の分際で学習が早いな。」
今度はリョウがずた袋から何かを取り出し群れに向かって投げる。3匹が固まっている場所のすぐ側で爆発が起こり、2匹が倒れるが1匹は避けた。しかし、爆発の影響で動きが少し鈍る。その1匹に向かってすかさずトウコがまた何かを投げ、1匹の半身がはじけ飛んだ。
「すごいすごいすごーい!トウコさんとリョウさん凄いですね!」
リカが運転席から歓声を上げる。
「あ、あれ何を投げているんですか?」
若干引き気味のヨシがマリーに問いかけると、マリーはこともなげに言った。
「石よ。」
「石?」
「そうただの石。掌くらいの大きさの石を投げつけてるのよ。トウコは単純に身体強化して投げてるだけ。リョウは石に爆発系の魔法を付与して投げてるの。ただの石だからね、付与しすぎると石が砕けちゃうからあのくらいの威力になるんですって。私たちのチームって遠距離攻撃できるメンバーがいないでしょう?だからああいう方法を取ってるのよ。」
「ただの石に魔法付与ができるって初めて知りました…。トウコさんも身体強化しただけって…。僕も荷物持ちなので荷物担いでいるときは強化しますけど。あれは…ちょっと…。」
「ヨシ君いい?あの2人を基準に考えちゃだめよ。だめ。」
マリーが真剣な目でヨシに言うと、ヨシもまた真剣に頷いた。
残り5匹も、リョウが投げて打ち漏らした個体をトウコが撃破するという形で2人はヒュージパンサーの襲撃を難なく退けた。
ヒュージパンサーの群れを撃退して以降は何事もなく進んでいた一行だったが、目的地までおよそ1時間となったところで、再度襲撃された。今度は左後方より巨大な1匹の魔物が地響きを立てながら物凄い勢いで近付いてきた。
「でかい…」
「でかいな…」
トウコとリョウがうんざりしたように呟く。
「リカちゃん、今度はバーサークベアが左後方から来たわ!あいつと直線になるように走れるかしら?」
「はーい!お任せください!」
リカが明るく返事をする。先ほどのトウコとリョウの戦闘を見たおかげか、怯えは全く見られない。
マリーが言った通り、次に襲撃してきたのはバーサークベアと呼ばれる体長4メートルほどある、グリズリーのような魔物だ。
固い毛皮と厚い脂肪で覆われた強靭な筋肉を持ち、生半可な物理攻撃は効かない。
巨体にも関わらず意外と俊敏だ。また、鋭い爪を持っており、剛腕から繰り出される一撃は当たれば人間など即死させられる。
「あれはトウコの石では無理か?」
「そうだね、石が小さすぎる。あいつの筋肉に阻まれるのがオチだ。」
そう言いながらも、トウコがずた袋から取り出した石をグリズリーベアに投げつける。
左肩辺りに石が直撃したが、多少怯んだ程度でグリズリーベアは追いかけてくる。
トウコが顔を顰めて口をへの字にする。
「やっぱかてーな。燃やすのが一番か?マリー!トウコと交代だ!」
リョウがマリーに叫ぶと、
「えぇ…ヘッドショット決めちゃえば何とかなるんじゃないの?」
「うるせえ。さっさと交代しやがれ。」
「んもう。分かったわよ。ヒーラーを何だと思っているのよ、まったく。」
マリーがぶつぶつ言いながら、長さが10メートルはあろうかという鎖の先端に、大きな分銅がついた万力鎖を持ち、じゃらじゃら言わせながら荷台の開口部に移動する。
通常の万力鎖よりも鎖が太く、トウコもリョウも片手で握ると余るほどの大きさだ。その分、分銅も大きく重量は相当なものになると思われるが、それを楽々と右肩に担いだマリーは、荷台に付けられた幌の天井部分によじ登った。
荷台の開口部から運転席の真後ろに移動したトウコが、マリーが位置に付いたのを確認した後、リカに声をかける。
「10メートル先で停車してくれるかい?」
「はい!」
と元気よく返事したリカが、指示通りに停車する。
土煙をあげながら真っ直ぐに突っ込んでくるバーサークベアを、鎖を頭上で回しながらマリーは待ち構える。距離が3メートルほどになったところでバーサークベアが立ち上がり、両腕をあげて咆哮した。空気がビリビリと震えるが、マリーは構わず万力鎖の片方を握りしめ、バーサークベアに投げつけた。鎖がバーサークベアの左足に巻き付いたところで、
「せええええい!」
野太い声とともに、マリーが鎖を引くとバーサークベアはたまらず転倒する。
そこへリョウがぽいぽいと無雑作に石を5、6個放り投げると、途端にバーサークベアの体が燃え上がる。
バーサークベアはもがいて起き上がろうとするも、
「そおおおおおおおおい!」
奇妙な掛け声を上げながらマリーが鎖を引くのでその度に転倒する。リョウがダメ押しとばかりにさらに石を放り投げ、再度炎が上がる。徐々にバーサークベアの動きが小さくなり、ついに動かなくなった。
運転席から顔を出して様子を見ていたリカがはしゃいだ声をあげる。
「あはははは!すっごい!マリーさんあり得ない!」
未だ煙を上げるバーサークベアだった物体を見ながら、顔を引きつらせたヨシが言う。
「マリーさんってあれ身体強化しているんですよね…?」
「多少はしているだろうけれど、マリーの身体強化能力は実は大したがことないんだ。多分ヨシほども強化できないはずさ。」
トウコが答えると、「え?」とヨシは目を見開いてトウコの顔を凝視する。
「マリーは本人も言っている通りヒーラーだからね。回復魔法に特化しているのさ。あのバカ力はマリー本来のだよ。」
「あの見た目なのでヒーラーというのは冗談だと思ってました…。手の内を明かしたくなくて適当なことを言っているものだとばかり。あの…ヒーラーの定義が分からなくなりました。」
ヨシの言葉にトウコはニヤリと笑い言った。
「ヨシ、いいかい?マリーを基準に考えちゃいけない。」
ヨシは遠い目をして「はい…」と答えた。
集落といっても、長距離を移動する組合員たちの休憩を狙って、宿屋と軽食屋を兼ねた店が1件あるだけの場所だ。第16都市の周りにはこのような場所が点在しているが、都市のように強固な防壁があるわけではないので、魔物に襲われて知らない間に壊滅していることは多々ある。
現に、本来ならば2時間ほど前に休憩を取る予定だったが、あるはずの集落がなくなっており今になってしまったのだ。トウコらは軽食とトイレを済ませると、早々に集落を後にした。
再度、魔導車を走らせて1時間ほどが経った頃、見張りのために荷台の開口部に座っていたトウコが異変を察知した。進んできた方角から複数の黒い影が近づいきていたのだ。
トウコが目を凝らして見ているうちに、黒い影はどんどん近づいてくる。
「リョウ、ヒュージパンサーの群れだ。…8、9、10匹いる。」
トウコが舌打ちをしてリョウに声をかける。
現れたのはヒュージパンサーと呼ばれる、体長3メートルほどのヒョウに似た獰猛な肉食獣だった。リーダーの個体を中心に8~13匹ほどの群れで狩りを行う。
「ヒュージパンサーか。石で十分かな。」
リョウがそう言いながら、ずっしりと重たげなずた袋を持ってトウコの隣に胡坐をかいて座る。
「リカちゃん。魔物が現れたわ。ヒュージパンサーよ。トウコとリョウが対処するから、リカちゃんはそのまま真っ直ぐ走って。」
「はい!分かりました!」
「ヨシ君は今のまま私の隣に座っていてちょうだい。」
マリーがヨシとリカに指示を出しているうちに、ヒュージパンサーの群れはどんどん近付き、すでに獲物を狙うギラギラとした瞳まで分かる距離になっていた。
トウコが開口部に膝を立てて座ったまま、リョウが持ってきたずた袋から何かを取り出し投げた。ひゅっと風を切る音がしたかと思った次の瞬間、先頭を走っていた1匹の頭が爆ぜ、そのまま崩れ落ちる。仲間がやられたことで一瞬怯んだものの、群れはそのまま追いかけてくる。トウコが再び何かを投げる動作をすると、今度は1匹の胴体が破裂する。
「全部いけるか?」
リョウがトウコに問いかけ、
「さあ、どうかな。」
トウコが答えつつ再度何かを投げると、一斉に群れが何かを避けるように飛び退った。飛び退った1匹がいた場所の地面が爆ぜたが、今度は1匹も仕留められなかった。
「獣の分際で学習が早いな。」
今度はリョウがずた袋から何かを取り出し群れに向かって投げる。3匹が固まっている場所のすぐ側で爆発が起こり、2匹が倒れるが1匹は避けた。しかし、爆発の影響で動きが少し鈍る。その1匹に向かってすかさずトウコがまた何かを投げ、1匹の半身がはじけ飛んだ。
「すごいすごいすごーい!トウコさんとリョウさん凄いですね!」
リカが運転席から歓声を上げる。
「あ、あれ何を投げているんですか?」
若干引き気味のヨシがマリーに問いかけると、マリーはこともなげに言った。
「石よ。」
「石?」
「そうただの石。掌くらいの大きさの石を投げつけてるのよ。トウコは単純に身体強化して投げてるだけ。リョウは石に爆発系の魔法を付与して投げてるの。ただの石だからね、付与しすぎると石が砕けちゃうからあのくらいの威力になるんですって。私たちのチームって遠距離攻撃できるメンバーがいないでしょう?だからああいう方法を取ってるのよ。」
「ただの石に魔法付与ができるって初めて知りました…。トウコさんも身体強化しただけって…。僕も荷物持ちなので荷物担いでいるときは強化しますけど。あれは…ちょっと…。」
「ヨシ君いい?あの2人を基準に考えちゃだめよ。だめ。」
マリーが真剣な目でヨシに言うと、ヨシもまた真剣に頷いた。
残り5匹も、リョウが投げて打ち漏らした個体をトウコが撃破するという形で2人はヒュージパンサーの襲撃を難なく退けた。
ヒュージパンサーの群れを撃退して以降は何事もなく進んでいた一行だったが、目的地までおよそ1時間となったところで、再度襲撃された。今度は左後方より巨大な1匹の魔物が地響きを立てながら物凄い勢いで近付いてきた。
「でかい…」
「でかいな…」
トウコとリョウがうんざりしたように呟く。
「リカちゃん、今度はバーサークベアが左後方から来たわ!あいつと直線になるように走れるかしら?」
「はーい!お任せください!」
リカが明るく返事をする。先ほどのトウコとリョウの戦闘を見たおかげか、怯えは全く見られない。
マリーが言った通り、次に襲撃してきたのはバーサークベアと呼ばれる体長4メートルほどある、グリズリーのような魔物だ。
固い毛皮と厚い脂肪で覆われた強靭な筋肉を持ち、生半可な物理攻撃は効かない。
巨体にも関わらず意外と俊敏だ。また、鋭い爪を持っており、剛腕から繰り出される一撃は当たれば人間など即死させられる。
「あれはトウコの石では無理か?」
「そうだね、石が小さすぎる。あいつの筋肉に阻まれるのがオチだ。」
そう言いながらも、トウコがずた袋から取り出した石をグリズリーベアに投げつける。
左肩辺りに石が直撃したが、多少怯んだ程度でグリズリーベアは追いかけてくる。
トウコが顔を顰めて口をへの字にする。
「やっぱかてーな。燃やすのが一番か?マリー!トウコと交代だ!」
リョウがマリーに叫ぶと、
「えぇ…ヘッドショット決めちゃえば何とかなるんじゃないの?」
「うるせえ。さっさと交代しやがれ。」
「んもう。分かったわよ。ヒーラーを何だと思っているのよ、まったく。」
マリーがぶつぶつ言いながら、長さが10メートルはあろうかという鎖の先端に、大きな分銅がついた万力鎖を持ち、じゃらじゃら言わせながら荷台の開口部に移動する。
通常の万力鎖よりも鎖が太く、トウコもリョウも片手で握ると余るほどの大きさだ。その分、分銅も大きく重量は相当なものになると思われるが、それを楽々と右肩に担いだマリーは、荷台に付けられた幌の天井部分によじ登った。
荷台の開口部から運転席の真後ろに移動したトウコが、マリーが位置に付いたのを確認した後、リカに声をかける。
「10メートル先で停車してくれるかい?」
「はい!」
と元気よく返事したリカが、指示通りに停車する。
土煙をあげながら真っ直ぐに突っ込んでくるバーサークベアを、鎖を頭上で回しながらマリーは待ち構える。距離が3メートルほどになったところでバーサークベアが立ち上がり、両腕をあげて咆哮した。空気がビリビリと震えるが、マリーは構わず万力鎖の片方を握りしめ、バーサークベアに投げつけた。鎖がバーサークベアの左足に巻き付いたところで、
「せええええい!」
野太い声とともに、マリーが鎖を引くとバーサークベアはたまらず転倒する。
そこへリョウがぽいぽいと無雑作に石を5、6個放り投げると、途端にバーサークベアの体が燃え上がる。
バーサークベアはもがいて起き上がろうとするも、
「そおおおおおおおおい!」
奇妙な掛け声を上げながらマリーが鎖を引くのでその度に転倒する。リョウがダメ押しとばかりにさらに石を放り投げ、再度炎が上がる。徐々にバーサークベアの動きが小さくなり、ついに動かなくなった。
運転席から顔を出して様子を見ていたリカがはしゃいだ声をあげる。
「あはははは!すっごい!マリーさんあり得ない!」
未だ煙を上げるバーサークベアだった物体を見ながら、顔を引きつらせたヨシが言う。
「マリーさんってあれ身体強化しているんですよね…?」
「多少はしているだろうけれど、マリーの身体強化能力は実は大したがことないんだ。多分ヨシほども強化できないはずさ。」
トウコが答えると、「え?」とヨシは目を見開いてトウコの顔を凝視する。
「マリーは本人も言っている通りヒーラーだからね。回復魔法に特化しているのさ。あのバカ力はマリー本来のだよ。」
「あの見た目なのでヒーラーというのは冗談だと思ってました…。手の内を明かしたくなくて適当なことを言っているものだとばかり。あの…ヒーラーの定義が分からなくなりました。」
ヨシの言葉にトウコはニヤリと笑い言った。
「ヨシ、いいかい?マリーを基準に考えちゃいけない。」
ヨシは遠い目をして「はい…」と答えた。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
生きるために逃げだした。幸せになりたい。
白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。
2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
チョイス伯爵家のお嬢さま
cyaru
恋愛
チョイス伯爵家のご令嬢には迂闊に人に言えない加護があります。
ポンタ王国はその昔、精霊に愛されし加護の国と呼ばれておりましたがそれももう昔の話。
今では普通の王国ですが、伯爵家に生まれたご令嬢は数百年ぶりに加護持ちでした。
産まれた時は誰にも気が付かなかった【営んだ相手がタグとなって確認できる】トンデモナイ加護でした。
4歳で決まった侯爵令息との婚約は苦痛ばかり。
そんな時、令嬢の言葉が引き金になって令嬢の両親である伯爵夫妻は離婚。
婚約も解消となってしまいます。
元伯爵夫人は娘を連れて実家のある領地に引きこもりました。
5年後、王太子殿下の側近となった元婚約者の侯爵令息は視察に来た伯爵領でご令嬢とと再会します。
さて・・・どうなる?
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる