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19 やられたと思った時にはもう遅い
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「おー、座間! そっちが友達のアルファくん?」
なるほど座間の申告どおり、店長とおぼしき男性から馴染み客扱いされ、カウンター席に通される。そこにはすでに数名の若者が集まっており、座間の表情からして全員と顔を合わせたことがあるのだと察せられた。
「君たちはノンアルね。サービス」
「ありがとうございます」
座間が細足のカクテルグラスを二つ受け取る。揺れるオレンジ色の液体の上には着色されすぎた華美な赤色をしたさくらんぼ。
ひと口舐めてみると、昔祖父にもらったカシスガムみたいな懐かしい味がした。ほとんどジュースと変わらない甘い味が、美味しいのか不味いのか判断はつかない。
すぐ仲間うちの会話に加わってしまった座間の隣にぽつんと腰かけて店内を眺めていると、若者たちの輪から離れてきた男に声をかけられた。
「君誰? 初めて見るね」
そちらこそどちら様ですか。
明るい茶髪に耳たぶを埋めるピアスの数。こう言っちゃなんだが冬次からは声をかけないタイプの派手な見た目だった。
返事に迷っていると、彼の後ろからまた別の金髪の男が輪を抜けてくる。冬次は最初の彼よりさらに明るく染められた髪の毛にギョッとする。しかし顔立ちと服装がモデルのように洗練されているおかげか全体のバランスがいい。かたやヤンキー、かたやブロンドモデルの違いといったところか。
「俺この子知ってるよ。冬次くんでしょ」
「ん?」
冬次は声を詰まらせた。ごめんなさい、自分には覚えがありません。
「俺は谷峨帯人っていうの。よろしくね」
「谷峨・・・・・・先輩は、どうして俺のこと知ってるんですか」
「アルファクラス在籍ってだけで目立っちゃうものだから」
アルファを強調した言い方に、眉をひそめてしまった。
「俺の組にベータもいますけど」
「うん。でもクラス配分ほぼアルファだろ」
はっきりと明言されているわけじゃないが、谷峨の言葉には挑発してくる響きがある。
「まぁまぁ、せっかく来てくれたんだから楽しく飲もう。てかお前もアルファだろうがよ」
茶髪にピアスの方が冬次たちの間に入り、ごめんねと冬次の肩を軽く叩いた。冬次は短い会話だけでその手を払ってしまいたい気持ちに駆られた。
「俺は擬態してた組だから。そういうやつ生徒の中に結構いるよ?」
谷峨が肩をすくめて笑う。
「冬次くんは知らなかったんだ」
「知らなくても困らないです」
「そう? いつもつまらなさそうな顔してたから堅苦しそうだなって思ってた」
カウンターに肘をつき、谷峨は冬次を覗き込んでくる。
「俺はあっちで飲んでるわ」
居心地悪そうに茶髪にピアスが席を立つ。冬次は谷峨と二人きりで話さねばならなくなった。お前も一緒にあっちに行って全然いいんだぞと、目を合わせないようにして自分に飽きてくれるのを待ったが、谷峨はそんな冬次の反応を見て愉しんでいる。
南雲とはまた別種の綺麗な顔。アルファ性だと言われて納得だ。儚さに目を離せなくなるのが南雲なら、眩しさで周囲の人間を霞ませるのが谷峨だった。
「谷峨先輩の理由を訊いてもいいですか」
「理由って擬態の? だってうざいじゃん。俺たちといれば玉の輿、将来安泰とかいう空気出してこられるとさ」
「先輩はモテるからそんなふうに思うんじゃないですか。自分にはわかんないです。俺はベータと変わらないと思ってるので」
「本当にそう思ってるなら冬次くんって面白いね」
「えっ」
喉からこわばった声が出る。
「怒らないでよ。自分の魅力は自分じゃわからないしね」
その時、店内の様子がガヤガヤとこれまでにない活気を孕んだ。知らぬうちに照明が薄暗く落とされ、ガラス張りのウィンドウ一帯に全てシャッターが締まっていた。
「なんで」
困惑を口にした冬次に、店長がドリンクのおかわりをくれながら答えてくれる。
「気にしないで~。夜の時間は貸切りになってるから」
コースターにのったカクテルグラス。さくらんぼに浸ったオレンジの飲み物が、先ほどと同じノンアルコールなのかどうかすら怪しいと感じる危険な香りがした。
「帰ります」
「嘘でしょ。これからが楽しいところだよ」
谷峨は微笑みながら冬次の手首を掴んだ。
「離してください。なぁ帰ろうよ座間っち?」
だが座間は店内のボックス席で寝ている。暗いので定かでないがほんのり顔が赤い気がした。
「ノンアルって騙してお酒飲ませたんですか?」
「さぁね。俺は見てないから。けどさっきのはちゃんとノンアルだったでしょ。冬次くんも同じの飲んだんだから言いがかりはやめてほしいな。それよりあっち行こうよ。アルファくんは需要あるんだよ。おこずかいもたんまり貰えるかもね」
「は?」
言われてる意味が呑み込めず、とりあえず〝あっち〟と示された方を見た。
「げっ」
冗談じゃ済まされない身の危険を感じる光景が繰り広げられている。飲み食いのために訪れていた客はいなくなり、ボックス席、立ち飲み用のテーブル席共に、いかがわしい出会いの場と化していた。谷峨は唖然とする冬次にかまわず、「男がいい? 女がいい?」やら「ちなみにあそことあそこが金持ってる」やら喋っている。が、まったく耳に入らない。
「無理っす。こういう趣向の店だって知らなくて・・・・・・」
夜の顔になった店内から目を逸らし、聞き分けのない子供のふりで逃げる。実際、子供だし、未成年だし!
「じゃ俺と逃げよ」
「へ?」
聞き間違いかと思ったけれど、谷峨の目は間違いなく冬次を見つめていた。
「あ、でも」
寝転がされて放置された座間を探す。
「啓は自分で帰れるよ。あの子はこの店初めてじゃないしね。店長が見張っててくれるし寝てるとこ襲ったり無理強いはしないルールだから」
「置いてって大丈夫なんですか。高校生に酒飲ませる店は信用できませんけど」
「冬次くんが信用しなくても啓はこの店が好きだと思うよ。お酒を口にしたのは啓の意思かもしれないじゃない? 自分の身の振り方くらい啓は自分で決められる。君が必要以上に心配しても、きっと余計なお世話ってやつだよ」
「そこまであなたに言われたくないっ」
かちんときた。なぜ今日会ったばかりの人に精神的にぶん殴られなきゃいけないのだ。
・・・・・・何が一番腹が立つって、谷峨が座間をよく理解していたこと。冬次の知る座間っちではなくて、素の座間啓。あいつも自分と同類だと思っていたのに、どうやら思い違いだったらしい。
「店長、この子は俺が貰うね」
手首を引かれるまま、店の外へ出る。
「もしかして座間っちにおさがり服あげたのってあなたですか」
「そうだけど。今それ訊く?」
谷峨は酔っ払いの横行した路地を物怖じせず突き進む。
たった二つ歳上なだけで自分とは別次元のオーラを放つ谷峨。こんなに堂々と歩いていれば酔った勢いで絡んでしまえとは思わない。惨めな感情すら湧かない歴然とした差を感じると、冬次は黙ってついていくという判断しかできなかった。同じ土俵に立っていないことを再確認し安堵してしまう自分は矮小なのかもしれないが、今より頼りがいのある素晴らしい人間になんか簡単になれないのだ。
「はい。さよなら」
ぽいと、手を離されたのは駅の改札口。
「あれ?」
拍子抜けした声が口を突いて出てしまった。
「お持ち帰りされるかもって期待した?」
谷峨がニヤリと唇に弧を描く。
「期待とかしてないし・・・・・・」
「いいね。面白いけどアルファに興味なし」
「俺もないですよ!」
強い口調で言い返す。ここはムキにならなければならないところ!
「だろうね。さ、お子様は帰った帰った」
にっこりと手を振られ、しぶしぶ拳を収めた。苛立ちと羞恥心には蓋をして、冬次は改札に入らず、屋内駐輪場に体を向ける。
「チャリで来たんで」
「あっそう。もう暗いから家につくまで気をつけてね。また遊ぼ」
「わかってますよ! 多分もう遊びません!」
家に帰るまでが遠足みたいなことを言ってんじゃねぇと、引率の教師みたいな真似をする谷峨にしかめ面を返した。
あーあ、教師の真似なんかしちゃうから、現実に引き戻された。頭に浮かんだ藤井の顔が怒りに震える。今夜は絶対にバレちゃいけない秘密ができてしまった。
谷峨と別れた後、墓場まで秘密をもっていくことを心に誓って冬次はチャリに鍵を差す。
ぐいっとスタンドから前輪を引き抜いた時、名前を呼ばれて固まった。
「冬次くん」
と呼んだのは南雲だ。
なるほど座間の申告どおり、店長とおぼしき男性から馴染み客扱いされ、カウンター席に通される。そこにはすでに数名の若者が集まっており、座間の表情からして全員と顔を合わせたことがあるのだと察せられた。
「君たちはノンアルね。サービス」
「ありがとうございます」
座間が細足のカクテルグラスを二つ受け取る。揺れるオレンジ色の液体の上には着色されすぎた華美な赤色をしたさくらんぼ。
ひと口舐めてみると、昔祖父にもらったカシスガムみたいな懐かしい味がした。ほとんどジュースと変わらない甘い味が、美味しいのか不味いのか判断はつかない。
すぐ仲間うちの会話に加わってしまった座間の隣にぽつんと腰かけて店内を眺めていると、若者たちの輪から離れてきた男に声をかけられた。
「君誰? 初めて見るね」
そちらこそどちら様ですか。
明るい茶髪に耳たぶを埋めるピアスの数。こう言っちゃなんだが冬次からは声をかけないタイプの派手な見た目だった。
返事に迷っていると、彼の後ろからまた別の金髪の男が輪を抜けてくる。冬次は最初の彼よりさらに明るく染められた髪の毛にギョッとする。しかし顔立ちと服装がモデルのように洗練されているおかげか全体のバランスがいい。かたやヤンキー、かたやブロンドモデルの違いといったところか。
「俺この子知ってるよ。冬次くんでしょ」
「ん?」
冬次は声を詰まらせた。ごめんなさい、自分には覚えがありません。
「俺は谷峨帯人っていうの。よろしくね」
「谷峨・・・・・・先輩は、どうして俺のこと知ってるんですか」
「アルファクラス在籍ってだけで目立っちゃうものだから」
アルファを強調した言い方に、眉をひそめてしまった。
「俺の組にベータもいますけど」
「うん。でもクラス配分ほぼアルファだろ」
はっきりと明言されているわけじゃないが、谷峨の言葉には挑発してくる響きがある。
「まぁまぁ、せっかく来てくれたんだから楽しく飲もう。てかお前もアルファだろうがよ」
茶髪にピアスの方が冬次たちの間に入り、ごめんねと冬次の肩を軽く叩いた。冬次は短い会話だけでその手を払ってしまいたい気持ちに駆られた。
「俺は擬態してた組だから。そういうやつ生徒の中に結構いるよ?」
谷峨が肩をすくめて笑う。
「冬次くんは知らなかったんだ」
「知らなくても困らないです」
「そう? いつもつまらなさそうな顔してたから堅苦しそうだなって思ってた」
カウンターに肘をつき、谷峨は冬次を覗き込んでくる。
「俺はあっちで飲んでるわ」
居心地悪そうに茶髪にピアスが席を立つ。冬次は谷峨と二人きりで話さねばならなくなった。お前も一緒にあっちに行って全然いいんだぞと、目を合わせないようにして自分に飽きてくれるのを待ったが、谷峨はそんな冬次の反応を見て愉しんでいる。
南雲とはまた別種の綺麗な顔。アルファ性だと言われて納得だ。儚さに目を離せなくなるのが南雲なら、眩しさで周囲の人間を霞ませるのが谷峨だった。
「谷峨先輩の理由を訊いてもいいですか」
「理由って擬態の? だってうざいじゃん。俺たちといれば玉の輿、将来安泰とかいう空気出してこられるとさ」
「先輩はモテるからそんなふうに思うんじゃないですか。自分にはわかんないです。俺はベータと変わらないと思ってるので」
「本当にそう思ってるなら冬次くんって面白いね」
「えっ」
喉からこわばった声が出る。
「怒らないでよ。自分の魅力は自分じゃわからないしね」
その時、店内の様子がガヤガヤとこれまでにない活気を孕んだ。知らぬうちに照明が薄暗く落とされ、ガラス張りのウィンドウ一帯に全てシャッターが締まっていた。
「なんで」
困惑を口にした冬次に、店長がドリンクのおかわりをくれながら答えてくれる。
「気にしないで~。夜の時間は貸切りになってるから」
コースターにのったカクテルグラス。さくらんぼに浸ったオレンジの飲み物が、先ほどと同じノンアルコールなのかどうかすら怪しいと感じる危険な香りがした。
「帰ります」
「嘘でしょ。これからが楽しいところだよ」
谷峨は微笑みながら冬次の手首を掴んだ。
「離してください。なぁ帰ろうよ座間っち?」
だが座間は店内のボックス席で寝ている。暗いので定かでないがほんのり顔が赤い気がした。
「ノンアルって騙してお酒飲ませたんですか?」
「さぁね。俺は見てないから。けどさっきのはちゃんとノンアルだったでしょ。冬次くんも同じの飲んだんだから言いがかりはやめてほしいな。それよりあっち行こうよ。アルファくんは需要あるんだよ。おこずかいもたんまり貰えるかもね」
「は?」
言われてる意味が呑み込めず、とりあえず〝あっち〟と示された方を見た。
「げっ」
冗談じゃ済まされない身の危険を感じる光景が繰り広げられている。飲み食いのために訪れていた客はいなくなり、ボックス席、立ち飲み用のテーブル席共に、いかがわしい出会いの場と化していた。谷峨は唖然とする冬次にかまわず、「男がいい? 女がいい?」やら「ちなみにあそことあそこが金持ってる」やら喋っている。が、まったく耳に入らない。
「無理っす。こういう趣向の店だって知らなくて・・・・・・」
夜の顔になった店内から目を逸らし、聞き分けのない子供のふりで逃げる。実際、子供だし、未成年だし!
「じゃ俺と逃げよ」
「へ?」
聞き間違いかと思ったけれど、谷峨の目は間違いなく冬次を見つめていた。
「あ、でも」
寝転がされて放置された座間を探す。
「啓は自分で帰れるよ。あの子はこの店初めてじゃないしね。店長が見張っててくれるし寝てるとこ襲ったり無理強いはしないルールだから」
「置いてって大丈夫なんですか。高校生に酒飲ませる店は信用できませんけど」
「冬次くんが信用しなくても啓はこの店が好きだと思うよ。お酒を口にしたのは啓の意思かもしれないじゃない? 自分の身の振り方くらい啓は自分で決められる。君が必要以上に心配しても、きっと余計なお世話ってやつだよ」
「そこまであなたに言われたくないっ」
かちんときた。なぜ今日会ったばかりの人に精神的にぶん殴られなきゃいけないのだ。
・・・・・・何が一番腹が立つって、谷峨が座間をよく理解していたこと。冬次の知る座間っちではなくて、素の座間啓。あいつも自分と同類だと思っていたのに、どうやら思い違いだったらしい。
「店長、この子は俺が貰うね」
手首を引かれるまま、店の外へ出る。
「もしかして座間っちにおさがり服あげたのってあなたですか」
「そうだけど。今それ訊く?」
谷峨は酔っ払いの横行した路地を物怖じせず突き進む。
たった二つ歳上なだけで自分とは別次元のオーラを放つ谷峨。こんなに堂々と歩いていれば酔った勢いで絡んでしまえとは思わない。惨めな感情すら湧かない歴然とした差を感じると、冬次は黙ってついていくという判断しかできなかった。同じ土俵に立っていないことを再確認し安堵してしまう自分は矮小なのかもしれないが、今より頼りがいのある素晴らしい人間になんか簡単になれないのだ。
「はい。さよなら」
ぽいと、手を離されたのは駅の改札口。
「あれ?」
拍子抜けした声が口を突いて出てしまった。
「お持ち帰りされるかもって期待した?」
谷峨がニヤリと唇に弧を描く。
「期待とかしてないし・・・・・・」
「いいね。面白いけどアルファに興味なし」
「俺もないですよ!」
強い口調で言い返す。ここはムキにならなければならないところ!
「だろうね。さ、お子様は帰った帰った」
にっこりと手を振られ、しぶしぶ拳を収めた。苛立ちと羞恥心には蓋をして、冬次は改札に入らず、屋内駐輪場に体を向ける。
「チャリで来たんで」
「あっそう。もう暗いから家につくまで気をつけてね。また遊ぼ」
「わかってますよ! 多分もう遊びません!」
家に帰るまでが遠足みたいなことを言ってんじゃねぇと、引率の教師みたいな真似をする谷峨にしかめ面を返した。
あーあ、教師の真似なんかしちゃうから、現実に引き戻された。頭に浮かんだ藤井の顔が怒りに震える。今夜は絶対にバレちゃいけない秘密ができてしまった。
谷峨と別れた後、墓場まで秘密をもっていくことを心に誓って冬次はチャリに鍵を差す。
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