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22 つめたい理由
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母は奈良林家の床から生えてきた樹木みたいな人だった。
景色と同化したように存在感が薄くて、美世同様に外から嫁にきた人なのに、この家で吸い上げた汚泥のせいで今では完璧に奈良林家に染まっている。
冬次が物心ついた頃から、母自身が意見するところを見たことがなく、父の顔色をうかがって頷くのが一連のパターンになっていたけれど、母にもそうじゃない時があったのだろうか。
「帰ってたのね冬次。お父さんずっとあなたと話したがってたのよ」
冬次の顔を見て早々父の話をする母からは、言いたいことを言う活発な姿は思い描けもしないが。
「うん。ごめん」
「藤井さんからあなたの学校での成績のこと聞いたのよ。ちょうどいい機会じゃないかってお父さんが」
「母さんはどうなの?」
お父さん、お父さん、とうるさい。息子の問いに、なんで困った顔をするんだよ。
「お母さんもお父さんと同じ気持ちよ。冬次が帰ってきてくれたら嬉しい」
「俺は母さん本人の気持ちを聞きたいんだよ」
来なければよかった。直接会えば怖い顔で責めてしまう。母はますます言葉に詰まり、うつむいておにぎりを握っていた。
この人はきっと悪くない、でも悪い、その狭間で冬次は苦しかった。どうしたらいいのかわからない。ぶつけられない葛藤が、わだかまって絡まって、固い拳になる。
力を込めた拳を壁に叩きつける寸前、救われたようなタイミングで兄貴が現れる。
「冬次、せっかくだから子供と遊んでやって」
全部聞いていたくせに、核心を逸らした兄貴を睨んだ。
「帰る」
キッチンを出ると、兄貴はしつこく追ってくる。
「また逃げるのか」
「悪いかよ。息が詰まってしょうがない」
母さんや美世みたいに、溺れているのに気づかないふりはできない。我慢して慣れていく、また我慢して慣れていく、そんなことを繰り返していたらきっと知らないうちに死んでしまう。いつのまにか息をしていないことにも気づかない体になっちゃうよ。
「待ちなさい。頑なにお前が息をしようとしていないだけじゃないのか。お互いにあの頃より成長しただろう、家族の一員としてこの機会に話し合おう」
冬次は引き止める兄貴の手を払った。
「成長してないよ。変わってないよ父さんは。さっきのリビングで話してたこと聞いたからな。兄貴もなんで言わせ放題にさせてんのって思ったよ。お義姉さんが聞いてたら泣くよ。ちびたちも庭にいたんだぜ?」
「美世は、父さんがああいう人だってことをよくわかってる」
「へぇ、兄貴は嫁に我慢させて平気なんだ。ガチで父さんに似てきたね。やっぱ嫌いだわ」
玄関から外に出る手前で、吐き棄てる。兄貴はため息をつき、髪を無造作に掻きあげ、表情を厳しく一変させた。
「偉そうな物言いだが、それならお前には何ができるんだ、冬次。父さんは確かに身近な者に対するデリカシーに欠ける言動をする。人を傷つけ怒りを買ってきたことだって少なくない。その一方で、一代で会社を築き大企業に育て上げた敏腕の経営者だ。父が仕事に懸けるたゆまぬ努力と才能は尊敬に値する。しかしお前はどうだ。お前は何を持ってる。答えられないんじゃないか。なぁなぁで生きてるだけのお前に、父さんの生き様をどうこう言われたくないな」
リビングに響かぬよう声を抑えつつも、兄貴はひと呼吸で畳みかけてきた。
上位アルファのひと睨みが物をいったのか、冬次は簡単に押し負けた。
体は金縛りみたいにガチガチにこわばり、頭は弾けたみたいに真っ白だ。勝てない、勝てっこない、悔しいし怖い。同じアルファだからこそビリビリ感じる威圧感に逆らえないのだ。でもここで考えるのを放棄すれば完敗決定。野生動物だったら食い殺されてジ・エンドだが、本能なんてクソ喰らえ、兄貴も自分も人間だろうが。
ぐさぐさと弱い部分を突いてきた兄貴の言葉は本当だから痛かった。だけど大丈夫。ちゃんと言い返せることがある。
「なぁなぁじゃねぇよ」
「なんだって?」
「うるさいな! 俺にだって大事なもんがあんだよ!」
まるでお前には何もないなんてことを兄貴なんかに言われたくない。
冬次は言いたいだけ叫んですっきりすると、奈良林家の豪邸を飛び出した。
考えることができなくなった瞬間、思考回路の一切がショートして頭の中の邪念や不純物が取り払われたあの瞬間、空っぽになった自分の中に残っていたものがあってよかった。
思い浮かべられる〝家〟がちゃんとあった。思い浮かんだ顔が、南雲と藤井でよかった。
藤井家に帰ろう。
◇
「はぁ、はぁ」
家についたと同時に、スマホが鳴った。画面に表示された兄貴からの言葉を読んだ。
〝父さんとの間を取りもってやるのは今だけだぞ。大学進学でまた話があると思うが、その時は自分で話せよ〟
地獄のファンファーレは地獄入り口の鐘くらいには迫力が軽減されただろうか。メッセージを読みながら、へなへなと玄関先に座り込んでいた。
チャリの音を聞きつけ、家から藤井が出てきた。なかなか家に入ってこない冬次を気にして様子を見にきたのだろう。
「おかえり」
藤井の声にわずかでも非難の色を探してしまった。
ないと胸を撫で下ろし、冬次はやっと腰を上げる。
「早いお帰りだったなって言わないんだね」
まだ夕方にもなってない。久しぶりに揃った実家族とバーベキューを楽しんできたとは考えにくい時間だった。
「ごめんなさい」
と冬次は自分から口にする。
「お兄さんから連絡あったよ。よくがんばったな」
そして藤井が、ぽんぽんと冬次の頭を撫でた。
「えっ」
極限まで驚いたのは言うまでもなく、しゃくりあげた瞬間に涙腺が突然壊れて馬鹿みたいに涙が出てきた。
「克己さん、俺のことどうでもよくなっちゃったんじゃないの?」
「誰がそんなふうに言ったよ」
「だってさ、俺には冷たかった。俺はこの家にいたいのに・・・・・・」
言葉が涙と一緒に落ちてくる。藤井はどこか痛むように顔を歪め、頭を撫でてくれた手で冬次の両目を乱雑にぬぐった。
「痛いよっ、優しくしろよ」
「高校生にもなって甘えん坊か?」
「ちげーし。ムカつく」
「あのな、冬次」
わざとらしく茶化したかと思えば、藤井は真面目な口調になる。
「父さんと母さんのこと、頼んでもいいかな」
息を呑むと、渇いた喉に不快感が張りついた。指を突っ込んでえずいても吐き出せないだろう重たい鉛玉は、変えられない未来を象徴する。
どうかお願いだから悪夢のようなそんな未来は藤井の前から消えてなくなれ。
「やだよ。克己さん死んじゃ嫌だよ」
「うん。ありがとう。でも俺は死んじゃうみたいだから、今のうちにできることをしたいと思ったんだよ」
「俺は克己さんのかわりになれない」
「そうだな。ごめんな」
頼みは絶対に受けとれない。頷いたら死を受け入れたことになってしまうじゃないか。
沈黙が夕日に溶けていき、落ちた影に玄関から顔を出した南雲の声が重なる。
「何やってんの。おじさんからカステラもらったけど食べる?」
穏やかさを取り戻した午後だった。平穏がある日突然牙を剥くことを、冬次は未だに信じきれない。
信じなければ思い過ごしで終わるという〝そうだったらいいな〟をずるずる引きずり、あるいはエックスデーを知っているからこそ足がすくんでしまうのかもしれなかった。
「食べる? 食べない?」
南雲に急かされ藤井は先に家に入っていったが、冬次は動けない。
「冬次くんボヤッとしてどうした。肉食べてきたならお腹空いてないか」
肩が触れる距離に南雲を感じる。
我に返り、近いうちに消えちゃいそうなものがまだあったなと、冬次の足が動き出した。南雲が反応するより早く腕に抱きすくめ、美世より骨張った首に鼻を埋めた。
「オメガの匂いしないね」
「だから最初からそう申告してるでしょう」
でも生きた人間の匂いがした。血の通った肌が恋しかった。
「南雲さんは消えないで」
「無理だ」
「ひどい」
「できないことをできるとは言えない」
わかってるけど、そこをなんとか。
今だけはできると言ってよと思うが、優しい嘘をつけないのが南雲だ。
しっかりしなくちゃと、前向きに突き放される。
背筋を伸ばせ。
「元気出た」
「今ので元気が出る・・・・・・? 検証したいからもう一度やって」
「いいけど。いいの?」
「カステラ食べたいから早くしてよ」
「はいはい」
冬次は笑いながら、怪訝そうに頭をひねる南雲にハグした。
景色と同化したように存在感が薄くて、美世同様に外から嫁にきた人なのに、この家で吸い上げた汚泥のせいで今では完璧に奈良林家に染まっている。
冬次が物心ついた頃から、母自身が意見するところを見たことがなく、父の顔色をうかがって頷くのが一連のパターンになっていたけれど、母にもそうじゃない時があったのだろうか。
「帰ってたのね冬次。お父さんずっとあなたと話したがってたのよ」
冬次の顔を見て早々父の話をする母からは、言いたいことを言う活発な姿は思い描けもしないが。
「うん。ごめん」
「藤井さんからあなたの学校での成績のこと聞いたのよ。ちょうどいい機会じゃないかってお父さんが」
「母さんはどうなの?」
お父さん、お父さん、とうるさい。息子の問いに、なんで困った顔をするんだよ。
「お母さんもお父さんと同じ気持ちよ。冬次が帰ってきてくれたら嬉しい」
「俺は母さん本人の気持ちを聞きたいんだよ」
来なければよかった。直接会えば怖い顔で責めてしまう。母はますます言葉に詰まり、うつむいておにぎりを握っていた。
この人はきっと悪くない、でも悪い、その狭間で冬次は苦しかった。どうしたらいいのかわからない。ぶつけられない葛藤が、わだかまって絡まって、固い拳になる。
力を込めた拳を壁に叩きつける寸前、救われたようなタイミングで兄貴が現れる。
「冬次、せっかくだから子供と遊んでやって」
全部聞いていたくせに、核心を逸らした兄貴を睨んだ。
「帰る」
キッチンを出ると、兄貴はしつこく追ってくる。
「また逃げるのか」
「悪いかよ。息が詰まってしょうがない」
母さんや美世みたいに、溺れているのに気づかないふりはできない。我慢して慣れていく、また我慢して慣れていく、そんなことを繰り返していたらきっと知らないうちに死んでしまう。いつのまにか息をしていないことにも気づかない体になっちゃうよ。
「待ちなさい。頑なにお前が息をしようとしていないだけじゃないのか。お互いにあの頃より成長しただろう、家族の一員としてこの機会に話し合おう」
冬次は引き止める兄貴の手を払った。
「成長してないよ。変わってないよ父さんは。さっきのリビングで話してたこと聞いたからな。兄貴もなんで言わせ放題にさせてんのって思ったよ。お義姉さんが聞いてたら泣くよ。ちびたちも庭にいたんだぜ?」
「美世は、父さんがああいう人だってことをよくわかってる」
「へぇ、兄貴は嫁に我慢させて平気なんだ。ガチで父さんに似てきたね。やっぱ嫌いだわ」
玄関から外に出る手前で、吐き棄てる。兄貴はため息をつき、髪を無造作に掻きあげ、表情を厳しく一変させた。
「偉そうな物言いだが、それならお前には何ができるんだ、冬次。父さんは確かに身近な者に対するデリカシーに欠ける言動をする。人を傷つけ怒りを買ってきたことだって少なくない。その一方で、一代で会社を築き大企業に育て上げた敏腕の経営者だ。父が仕事に懸けるたゆまぬ努力と才能は尊敬に値する。しかしお前はどうだ。お前は何を持ってる。答えられないんじゃないか。なぁなぁで生きてるだけのお前に、父さんの生き様をどうこう言われたくないな」
リビングに響かぬよう声を抑えつつも、兄貴はひと呼吸で畳みかけてきた。
上位アルファのひと睨みが物をいったのか、冬次は簡単に押し負けた。
体は金縛りみたいにガチガチにこわばり、頭は弾けたみたいに真っ白だ。勝てない、勝てっこない、悔しいし怖い。同じアルファだからこそビリビリ感じる威圧感に逆らえないのだ。でもここで考えるのを放棄すれば完敗決定。野生動物だったら食い殺されてジ・エンドだが、本能なんてクソ喰らえ、兄貴も自分も人間だろうが。
ぐさぐさと弱い部分を突いてきた兄貴の言葉は本当だから痛かった。だけど大丈夫。ちゃんと言い返せることがある。
「なぁなぁじゃねぇよ」
「なんだって?」
「うるさいな! 俺にだって大事なもんがあんだよ!」
まるでお前には何もないなんてことを兄貴なんかに言われたくない。
冬次は言いたいだけ叫んですっきりすると、奈良林家の豪邸を飛び出した。
考えることができなくなった瞬間、思考回路の一切がショートして頭の中の邪念や不純物が取り払われたあの瞬間、空っぽになった自分の中に残っていたものがあってよかった。
思い浮かべられる〝家〟がちゃんとあった。思い浮かんだ顔が、南雲と藤井でよかった。
藤井家に帰ろう。
◇
「はぁ、はぁ」
家についたと同時に、スマホが鳴った。画面に表示された兄貴からの言葉を読んだ。
〝父さんとの間を取りもってやるのは今だけだぞ。大学進学でまた話があると思うが、その時は自分で話せよ〟
地獄のファンファーレは地獄入り口の鐘くらいには迫力が軽減されただろうか。メッセージを読みながら、へなへなと玄関先に座り込んでいた。
チャリの音を聞きつけ、家から藤井が出てきた。なかなか家に入ってこない冬次を気にして様子を見にきたのだろう。
「おかえり」
藤井の声にわずかでも非難の色を探してしまった。
ないと胸を撫で下ろし、冬次はやっと腰を上げる。
「早いお帰りだったなって言わないんだね」
まだ夕方にもなってない。久しぶりに揃った実家族とバーベキューを楽しんできたとは考えにくい時間だった。
「ごめんなさい」
と冬次は自分から口にする。
「お兄さんから連絡あったよ。よくがんばったな」
そして藤井が、ぽんぽんと冬次の頭を撫でた。
「えっ」
極限まで驚いたのは言うまでもなく、しゃくりあげた瞬間に涙腺が突然壊れて馬鹿みたいに涙が出てきた。
「克己さん、俺のことどうでもよくなっちゃったんじゃないの?」
「誰がそんなふうに言ったよ」
「だってさ、俺には冷たかった。俺はこの家にいたいのに・・・・・・」
言葉が涙と一緒に落ちてくる。藤井はどこか痛むように顔を歪め、頭を撫でてくれた手で冬次の両目を乱雑にぬぐった。
「痛いよっ、優しくしろよ」
「高校生にもなって甘えん坊か?」
「ちげーし。ムカつく」
「あのな、冬次」
わざとらしく茶化したかと思えば、藤井は真面目な口調になる。
「父さんと母さんのこと、頼んでもいいかな」
息を呑むと、渇いた喉に不快感が張りついた。指を突っ込んでえずいても吐き出せないだろう重たい鉛玉は、変えられない未来を象徴する。
どうかお願いだから悪夢のようなそんな未来は藤井の前から消えてなくなれ。
「やだよ。克己さん死んじゃ嫌だよ」
「うん。ありがとう。でも俺は死んじゃうみたいだから、今のうちにできることをしたいと思ったんだよ」
「俺は克己さんのかわりになれない」
「そうだな。ごめんな」
頼みは絶対に受けとれない。頷いたら死を受け入れたことになってしまうじゃないか。
沈黙が夕日に溶けていき、落ちた影に玄関から顔を出した南雲の声が重なる。
「何やってんの。おじさんからカステラもらったけど食べる?」
穏やかさを取り戻した午後だった。平穏がある日突然牙を剥くことを、冬次は未だに信じきれない。
信じなければ思い過ごしで終わるという〝そうだったらいいな〟をずるずる引きずり、あるいはエックスデーを知っているからこそ足がすくんでしまうのかもしれなかった。
「食べる? 食べない?」
南雲に急かされ藤井は先に家に入っていったが、冬次は動けない。
「冬次くんボヤッとしてどうした。肉食べてきたならお腹空いてないか」
肩が触れる距離に南雲を感じる。
我に返り、近いうちに消えちゃいそうなものがまだあったなと、冬次の足が動き出した。南雲が反応するより早く腕に抱きすくめ、美世より骨張った首に鼻を埋めた。
「オメガの匂いしないね」
「だから最初からそう申告してるでしょう」
でも生きた人間の匂いがした。血の通った肌が恋しかった。
「南雲さんは消えないで」
「無理だ」
「ひどい」
「できないことをできるとは言えない」
わかってるけど、そこをなんとか。
今だけはできると言ってよと思うが、優しい嘘をつけないのが南雲だ。
しっかりしなくちゃと、前向きに突き放される。
背筋を伸ばせ。
「元気出た」
「今ので元気が出る・・・・・・? 検証したいからもう一度やって」
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