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25 季節は進む
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訊いておいて気持ちを知ってしまうのが怖くなり、でもやっぱり知りたくて体をガードするみたいに片腕を曲げて、もう片側の肘をさすった。
「そうだな」
と藤井はいったん考え込む。冬次の緊張が伝わったのかもしれない。
「どうなの、克己さん」
催促すると、思案から醒めてこっちを見た。
「まぁ、普通にムカついたよな。お前、俺の理想や夢を何ぶち壊してくれちゃってんのって感じ。これなら死ぬまで出逢えない方がよかったと思った」
藤井が成長と共に憧れを抱いてきたであろう劇的な運命の番との出逢い。電流にも似た、俗にいうビビッときたという運命を根底づけるアルファフェロモンとオメガフェロモンの引力は、藤井にとっての幸せを決定づける大事なパーツで、南雲から感じることができなかった時の藤井の気持ちを思うと胸が痛んだ。
「でも期待どおりにいかなかったからって南雲を責めるのは筋違いだよな。人を好きになったり嫌いになったりするのにフェロモンばかりをあてにしちゃいけないんだ。そういうの関係なく、あいつのこと知っていけたらいいなって今なら思えるかな」
そんなふうに考えられる藤井は大人だ。冬次はきゅっと唇を噛んだ。
「もし未来を変えて生きることができたら、南雲さんのこと好きになる?」
「さぁな。そりゃ生きてみないとわからないさ」
「だよね。うん・・・・・・」
当たり前のことを訊いてしまった。でもきっと自分はきっぱりと否定してほしかったのだと思う。あいつとはありえないよ、そうならないよと、迷う理由なんかない感じで・・・・・・。
「可愛いな、冬次は」
「は?」
「もう部屋に戻れ。仕事を持ち帰ってきてるんだ」
「酒飲んだのに?」
「少しくらいアルコール入ってても平気なの」
「それも大人だからって言うんだろ」
「そうだよ。大人舐めんな」
突然立ち上がるとぐりぐりと頭を掻きまわしてきたので、冬次は受け身を取り損ねて髪の毛が悲惨なことに。
「うわっぷ、暴力教師反対。乱暴はやめてください」
「暴力じゃないわ。はははっ、ちゃんと腹に毛布かけて寝ろよ。おやすみ」
「わかってるよ。子供じゃないんだから」
唇を尖らせながらおやすみと言って、藤井の部屋を退散する。結局飲まなかった麦茶を流しに捨てに行き、無我の境地でコップを洗い、自室に戻った冬次だった。
ベッドにごろんと横になり、藤井とした会話を反芻してみる。
自分のことを一緒懸命にだっけか。そう言われても考えたって何も・・・・・・いやそんなこともなかったんだっけ。藤井が冬次にくれた言葉のとおり、やりたいこと、目標はするすると浮かんだ。
成績を伸ばして在学中にトップテンに入り、クラスをワンランク上げること。実家族に望まれたからじゃなく、未来で南雲に近づくために日本最高レベルの大学で学んでみたい。そのためにまずは大学入試に受かること。将来は、南雲を追いかけて研究者か、藤井を見習って教師か、自分で会社を起こしてみるのも悪くないかもしれない。
あーいいな、いいよ、すっごくいい。気持ちよくなってきた。
きっとこんな自分でもなんでもできるのだ。
藤井の一言というだけで将来の成功を箔押しされたように感じる。
にひひ、と冬次は枕に唇を押し当てた。
◇
秋は来たと思ったらすぐ去っていこうとする。朝方に感じる肌寒さを更新するたびそう思うが、今年は一段と駆け足で過ぎていくようだった。
十一月、藤井の事故日をひと月後に控えた頃。
帰りのホームルームを終えると、教室に座間っちが顔を出した。
「奈良林くん、お迎えきてるよ」
他のクラスメイトから教えられ、冬次はこのクラスのアルファたちより生真面目そうな男に手を振って応える。
「あんがと」
クラスメイトに礼をして、座間と合流した。
下駄箱まで廊下を歩きながら、座間はぼそりと呟く。
「最近、試合のピンチヒッター断ってるんだって?」
校舎内だから隠キャ感を醸しているが、声に面白がってる含みがあった。
「あー、うん、なんか部員のみんなが真剣に取り組んでるとこに俺みたいな軽い気持ちなのが入るの悪いなって思うようになっちゃって」
冬次も微笑しながら肩をすくめた。
「順調に変わってくね。奈良林の口からいいこと聞くと気持ち悪いな」
「ちょっとそれ悪口!」
「完全に帰宅部って暇じゃない?」
「余った時間で勉強したり家のことに使ったりできて有効活用してんの。めちゃんこ有意義に過ごしてますから」
「夏休み終わった後もバイト続けてるんだっけ」
「ん、続けてる。けっこう楽しいよ」
「ふーん」
そっけないのに愛情深く感じる相槌をくれた座間っちに、下駄箱から外履きを取り出しつつ訊ねる。
「今日は谷峨さんちにこのまま直行するの?」
ひとり暮らしの谷峨宅で、彼の友人のお誕生日会という名のどんちゃん騒ぎの予定なのだ。
楽しいからぜひおいでと先週谷峨からお呼ばれした冬次と座間は、二人で相談して参加させていただくことにした。集まるメンバーは自分らと全然関わりのない初対面の人たちだけど、人生の先輩である大学生や大人と人脈を作っておくのも将来のために大事かと思って。
「帯人くんにケーキ取ってきてって頼まれてる。ちょうど行く途中にあるから寄る」
「おっけ」
校門を出ると駅に向かい、二、三駅の短い距離を電車で移動し、駅前にあったケーキ屋で事前予約済みの結婚式かっていうサイズの巨大ホールケーキを受け取った。抱えるともう両腕いっぱいになりズッコケないよう亀の歩みで残りの道のりを行く。
十五分後、冬次はタワーマンションを見上げていた。
「すげぇマンション。ここにひとりで住んでるって、やばい金持ちじゃん」
いつもの足なら駅から五分といった距離か。立地最高かよ。
「富豪度なら奈良林の親も負けてなくね?」
「そうだけど」
「確か帯人くんは自分自身の稼いだ金でマンションの部屋買ったんじゃなかったかな。あっ、宏です、下につきました」
冬次がギョッとしてる間に、オートロックが解除される。風が鳴くような微かな作動音と共に自動ドアがスライドし、まるでホテルのロビーみたいなエントランスが広がった。
暗めのクロスに、鑑賞するためだけに造られた敷き砂利のスペース、インテリア目的で置かれている値が張りそうなかっこいいソファ。見惚れてしまったが、座間は見飽きているようにさっさと例のビジホよりホテルらしい上品な佇まいのエントランスを抜けてエレベーターに乗り込んだ。慌てて後を追った。
「制服でいるとソワソワすんね」
「気にすることもないだろ。ここに家族で住んで学校通ってる人もいるだろうし」
「たくさん住めるくらい広いの?」
ひとり暮らしっていうから、リビングとキッチンと部屋一個の間取りを想像する。
エレベーターで結構な高さまで昇り、ドアが開くと「それなりに」と座間の返答があった。
「多分ね」
とつけ加えられ、座間は巨大ケーキの箱を慎重に抱え直し、通路に出るとすぐのとこのインターホンが押される。
「自分で見てみなよ」
「おお」
「そうだな」
と藤井はいったん考え込む。冬次の緊張が伝わったのかもしれない。
「どうなの、克己さん」
催促すると、思案から醒めてこっちを見た。
「まぁ、普通にムカついたよな。お前、俺の理想や夢を何ぶち壊してくれちゃってんのって感じ。これなら死ぬまで出逢えない方がよかったと思った」
藤井が成長と共に憧れを抱いてきたであろう劇的な運命の番との出逢い。電流にも似た、俗にいうビビッときたという運命を根底づけるアルファフェロモンとオメガフェロモンの引力は、藤井にとっての幸せを決定づける大事なパーツで、南雲から感じることができなかった時の藤井の気持ちを思うと胸が痛んだ。
「でも期待どおりにいかなかったからって南雲を責めるのは筋違いだよな。人を好きになったり嫌いになったりするのにフェロモンばかりをあてにしちゃいけないんだ。そういうの関係なく、あいつのこと知っていけたらいいなって今なら思えるかな」
そんなふうに考えられる藤井は大人だ。冬次はきゅっと唇を噛んだ。
「もし未来を変えて生きることができたら、南雲さんのこと好きになる?」
「さぁな。そりゃ生きてみないとわからないさ」
「だよね。うん・・・・・・」
当たり前のことを訊いてしまった。でもきっと自分はきっぱりと否定してほしかったのだと思う。あいつとはありえないよ、そうならないよと、迷う理由なんかない感じで・・・・・・。
「可愛いな、冬次は」
「は?」
「もう部屋に戻れ。仕事を持ち帰ってきてるんだ」
「酒飲んだのに?」
「少しくらいアルコール入ってても平気なの」
「それも大人だからって言うんだろ」
「そうだよ。大人舐めんな」
突然立ち上がるとぐりぐりと頭を掻きまわしてきたので、冬次は受け身を取り損ねて髪の毛が悲惨なことに。
「うわっぷ、暴力教師反対。乱暴はやめてください」
「暴力じゃないわ。はははっ、ちゃんと腹に毛布かけて寝ろよ。おやすみ」
「わかってるよ。子供じゃないんだから」
唇を尖らせながらおやすみと言って、藤井の部屋を退散する。結局飲まなかった麦茶を流しに捨てに行き、無我の境地でコップを洗い、自室に戻った冬次だった。
ベッドにごろんと横になり、藤井とした会話を反芻してみる。
自分のことを一緒懸命にだっけか。そう言われても考えたって何も・・・・・・いやそんなこともなかったんだっけ。藤井が冬次にくれた言葉のとおり、やりたいこと、目標はするすると浮かんだ。
成績を伸ばして在学中にトップテンに入り、クラスをワンランク上げること。実家族に望まれたからじゃなく、未来で南雲に近づくために日本最高レベルの大学で学んでみたい。そのためにまずは大学入試に受かること。将来は、南雲を追いかけて研究者か、藤井を見習って教師か、自分で会社を起こしてみるのも悪くないかもしれない。
あーいいな、いいよ、すっごくいい。気持ちよくなってきた。
きっとこんな自分でもなんでもできるのだ。
藤井の一言というだけで将来の成功を箔押しされたように感じる。
にひひ、と冬次は枕に唇を押し当てた。
◇
秋は来たと思ったらすぐ去っていこうとする。朝方に感じる肌寒さを更新するたびそう思うが、今年は一段と駆け足で過ぎていくようだった。
十一月、藤井の事故日をひと月後に控えた頃。
帰りのホームルームを終えると、教室に座間っちが顔を出した。
「奈良林くん、お迎えきてるよ」
他のクラスメイトから教えられ、冬次はこのクラスのアルファたちより生真面目そうな男に手を振って応える。
「あんがと」
クラスメイトに礼をして、座間と合流した。
下駄箱まで廊下を歩きながら、座間はぼそりと呟く。
「最近、試合のピンチヒッター断ってるんだって?」
校舎内だから隠キャ感を醸しているが、声に面白がってる含みがあった。
「あー、うん、なんか部員のみんなが真剣に取り組んでるとこに俺みたいな軽い気持ちなのが入るの悪いなって思うようになっちゃって」
冬次も微笑しながら肩をすくめた。
「順調に変わってくね。奈良林の口からいいこと聞くと気持ち悪いな」
「ちょっとそれ悪口!」
「完全に帰宅部って暇じゃない?」
「余った時間で勉強したり家のことに使ったりできて有効活用してんの。めちゃんこ有意義に過ごしてますから」
「夏休み終わった後もバイト続けてるんだっけ」
「ん、続けてる。けっこう楽しいよ」
「ふーん」
そっけないのに愛情深く感じる相槌をくれた座間っちに、下駄箱から外履きを取り出しつつ訊ねる。
「今日は谷峨さんちにこのまま直行するの?」
ひとり暮らしの谷峨宅で、彼の友人のお誕生日会という名のどんちゃん騒ぎの予定なのだ。
楽しいからぜひおいでと先週谷峨からお呼ばれした冬次と座間は、二人で相談して参加させていただくことにした。集まるメンバーは自分らと全然関わりのない初対面の人たちだけど、人生の先輩である大学生や大人と人脈を作っておくのも将来のために大事かと思って。
「帯人くんにケーキ取ってきてって頼まれてる。ちょうど行く途中にあるから寄る」
「おっけ」
校門を出ると駅に向かい、二、三駅の短い距離を電車で移動し、駅前にあったケーキ屋で事前予約済みの結婚式かっていうサイズの巨大ホールケーキを受け取った。抱えるともう両腕いっぱいになりズッコケないよう亀の歩みで残りの道のりを行く。
十五分後、冬次はタワーマンションを見上げていた。
「すげぇマンション。ここにひとりで住んでるって、やばい金持ちじゃん」
いつもの足なら駅から五分といった距離か。立地最高かよ。
「富豪度なら奈良林の親も負けてなくね?」
「そうだけど」
「確か帯人くんは自分自身の稼いだ金でマンションの部屋買ったんじゃなかったかな。あっ、宏です、下につきました」
冬次がギョッとしてる間に、オートロックが解除される。風が鳴くような微かな作動音と共に自動ドアがスライドし、まるでホテルのロビーみたいなエントランスが広がった。
暗めのクロスに、鑑賞するためだけに造られた敷き砂利のスペース、インテリア目的で置かれている値が張りそうなかっこいいソファ。見惚れてしまったが、座間は見飽きているようにさっさと例のビジホよりホテルらしい上品な佇まいのエントランスを抜けてエレベーターに乗り込んだ。慌てて後を追った。
「制服でいるとソワソワすんね」
「気にすることもないだろ。ここに家族で住んで学校通ってる人もいるだろうし」
「たくさん住めるくらい広いの?」
ひとり暮らしっていうから、リビングとキッチンと部屋一個の間取りを想像する。
エレベーターで結構な高さまで昇り、ドアが開くと「それなりに」と座間の返答があった。
「多分ね」
とつけ加えられ、座間は巨大ケーキの箱を慎重に抱え直し、通路に出るとすぐのとこのインターホンが押される。
「自分で見てみなよ」
「おお」
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