星屑の戦士たちへ 4

雨川 海(旧 つくね)

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 日曜日の夕方となると、明日から始まる通常生活を恐れ、笑い飛ばせる番組に一時的な逃げ場を求めるのかも知れない。
 伊東家では、国民的長寿番組の「頂点」をチョイスした。番組は、メインである大喜利に入る。
 事件が起きたのは、七代目林家三平の、「グローバルに言いますと」の振りから始まる自己紹介、「ジャングル ハウス スリー ガス」が、決まった直後に起きた。

 ウィン ウィン ウィン

 スマホが不吉なメロディを奏でる。
 その直後、テレビ画面も緊急速報を伝える。

 チャラン チャラン チャラン 地震です。強い揺れに注意してください。

 チャラン チャラン チャラン 地震です。強い揺れに注意してください。

 このフレーズを繰り返す。「チャラン」が、「ちゃっらーん」なら良いのに。なんて思う余裕がある訳もなく、夫婦に子供が二人の伊東家は、慌ただしく災害に備える。

 生放送である「頂点」に置いても、レギュラーメンバーが騒ぎ出し、菊ちゃんを除く全員が慌てる。画面の中の菊翁仙人を見ていたいが、伊東家も、非常持ち出し袋を持って避難する必要があった。

 さて、家のブレーカーを落とした直後、ドスンと縦揺れがきて、その後、長く横揺れが続く。
 家族は一斉に悲鳴を上げ、次に取るべき行動をまくし立てる。ただ、揺れが酷くなる前に外へ出ると言う意見は一致した。

 季節柄、まだ日が差す時間なので、混乱も少しはマシだった。隣近所の家族が集まり、恐怖のお裾分けをする。こんな時は、近所付き合いが物を言う。既に、人類は地球規模や宇宙規模の災難を経験し、助け合う事の大切さを学んでいた。向こう三軒両隣で団結できなければ、未曾有の危機には対応できない。
 さて、揺れが収まり、地域住民がホッとしたのも束の間、不思議な現象に首を傾げる。
 何故か、伊東家だけが揺れ続けているのだ。

 次の瞬間、住民は悪夢を見る。
 伊東家の屋根瓦を突き破り、巨大な生物が顔を出した。
 巨大な牙を思わせる顎を鳴らし、見慣れた屋根から挨拶する見慣れない生物は、過去のニュース映像で見た事がある。
 ただ、それの縮小版なら、庭先で見かける。現れたのは、巨大な昆虫型エイリアン、ジャイアントだった。
 甲高い、耳障りな鳴き声。ジャイアントは、サイズを別にすると、蟻そっくりだった。化け物は、再び屋根の中へ引っ込んだ。

 ジャイアントの出現に、伊東家のみならず、他の住民も慌てて逃げ出す。ただ、その中には度胸のある者も居て、様子を窺ったり、当局に通報したりした。
 暫く時が経ち、伊東家の中へ上がり込む勇者がいた。他人の家へ土足で上がるのは気が引けるが、この場合は仕方がない。

 事件現場には、茶の間のど真ん中に、大きな穴が存在した。既に、ジャイアントは去った後だった。
 テレビでは、菊翁師匠が爆笑を呼び、座布団を獲得していた。



   再始動



 遠くで電子音が鳴っていた。サスレスの捜査官を務める前田 顕は、目覚まし時計が仕事をする前に起きていた。朝の目覚めは、小鳥の囀りか愛しい人の存在だろう。彼には、かつて花の香りがする恋人がいた。甘く匂う彼女は、地球在来の生物ではなく、ルーツは宇宙になる。何処の星かは科学者の研究する所で、顕には分からなかった。ただ、地球外生物といっても、生まれ育ちは地球になる。沼野由香里と言う名前もあり、仕事をして税金も納めている。
 顕と由香里の出会いは職場だった。特定外来種調査局(Specific Alien Species REsearch Stations)は、通称サスレスと言い、宇宙から来た地球に生息する生物と、そこから派生する問題の管理、及び調査をする機関で、彼女は顕の先輩になる。色白で可憐な雰囲気の由香里は、地球人を装って生活していた。彼女の祖先が地球に来た経緯は複雑で、五十年前の戦争が関係していた。
 五十年前、地球は宇宙から飛来した昆虫型エイリアンに侵略されていた。エイリアンたちは、食料としてマナと呼ばれる亜人を連れて来ていた。

 サスレスは崩壊してしまったが、宇宙からの外来種を取り締まる機関が要らない訳ではなく、新しい組織は必要だった。

 そこで、国防軍の管轄下で、新生サスレスが立ち上げされた。

 そして、旧サスレス職員の復帰も認められ、顕とリキは、数少ない復帰組だった。


「再就職口を探さなくて済みましたね」
 顕とリキは、朝の出勤時間帯に、仲良く並んでサスレスへ向かっていた。
 場所は、旧サスレスと一緒なので、通勤風景は見馴れていた。
 
 今までは、特殊出入国監理局として組織されていたサスレスも、今度は国防軍の指揮下に置かれ、活動の内容も変わっていた。
 まぁ、宮仕えの哀しさで、上から言われれば、その通りに動かざるを得ない。

「顕は、櫻井さんとは親しいのか?」
 リキの言う櫻井とは、新生サスレスの局長になった人物で、ネオ東京全体を統轄している。
 顕は、櫻井の名が出ると、複雑な気分だった。
 サスレス崩壊の原因を造ったのは、元局長の衛藤と高峯だが、櫻井も裏で色々と画策していた。
 もっとも、顕もその手下として働いていたから、同じ穴の狢ではある。
 それに、懐かしい通勤経路を辿っていると、どうしても由香里の事を思い出してしまう。

 サスレスの先輩として、さらに恋人でもあった由香里は、実はマナと言う地球外生命体で、人型戦闘機体を使って都市を破壊した後、地下に逃亡していた。
 いま、隣を歩いているのは、鼻の頭が赤い中年男なので、美しい恋人で無い事が、なおさら残念だった。
 リキは、顕が何度目かの溜め息をつくのを見て、心情を察し、からかうように言葉をかけた。
「こんな爺と通勤じゃ、気分も優れないわな」
 顕は、慌てて否定する。
「そんな事はありませんよ。ただ、あの騒動が尾を引いていて……。高峯は、何処にいるんでしょうね?」

 ある事情から怪物に変身した高峯は、いまだに逃亡中だった。
 噂によると、宇宙へ向かった可能性もあるらしい。既に当人は、地球規模では収まらない化物なので、頷ける説ではある。

「高峯さんを追いかけるのは辛いな。できれば他の人に逮捕して欲しいよ」
 リキは、顕の疑問には応えずに、個人的な感想を述べた。高峯との付き合いが長いリキは、色々と思う所があるのだろう。
 などと、顕が同情していると、それが勘違いな事を知らされる。
「わぁしゃ、あの人に借金したまんまなんだわ」
 顕が脱力した所で、二人の雑談もお開きになる。サスレスの本部に着いていたからだ。

 サスレスの本部は、内装が新しくなっていた。
 それもその筈で、先の騒動では、装甲車両が壁をぶち破り、数千発の弾丸が飛び交ったのだから、旧舎は原型を留めない有り様だった。
 さて、出勤した旧サスレスの生き残りは、セキュリティチェックを受ける。
 身分証明のチェックは勿論、手荷物検査に血液検査までされる。
 しかも、出社と退社の両方でされる。
 リキは、指先をちくっとされる度、泣きそうな顔になるので面白い。顕がリキと一緒に出勤する理由は、これかも知れない。

 さて、本部は組織換えされ、捜査班に所属する二人は、チーフからお呼びが掛かる。
 チーフの布川は、痩せ型の男でアフロヘアーなため、密かなあだ名はマッチ棒だった。

「顕とリキさん、調査に行って欲しい」
 マッチ棒の命令を受け、現場へ向かう事になる。
 事件の内容は、昨日の夕方頃、市街地にジャイアントが現れたと言うのだ。民家を喰い破って出現した巨大蟻は、再び消えてしまった。
 現場へ向かうにあたり、顕がSUVの鍵を取ろうとすると、マッチから別の車両で行くように促される。
 顕は、何となく嫌な予感がしていた。

 地下駐車場に着いた顕は、トレーラーに乗り込んだ。荷台には、シートが掛かった機械が積んであったが、正体は解っている。別に覗き見した訳でも、透視能力がある訳でもなく、マッチに指示されていた。積み荷は、機動歩兵だった。
 顕とリキの任務は、機動歩兵でジャイアントを追いかける事だと言われ、嫌な予感は的中した。

「機動歩兵の運転免許を持っているのか?」
 リキの質問に、顕は素っ気なく答える。久々に動かすトレーラーの方へ意識が向いていたからだ。
「国防軍では、無料で様々な資格が取れますから、色々と持っています」
「おお、俺も入れば良かったな。職場の先輩の口説き方の免許もあるか?」
 明らかに由香里に対する当てこすりを言われ、顕は苦笑する。
「免許制度化されれば取れるでしょうね?」

 さて、旧サスレスコンビは、住宅街に車両を乗り入れる。
 国道から生活道路に移ると、道幅も狭くなり、トレーラーが入れる限界に来てしまった。
 仕方なく、路肩に停車し、積み荷の方に動いて貰うことにする。

 シートを矧がすと、機動歩兵は寝た状態で積んであった。コックピットへ通じるハッチは開けっ放しで、操縦席が見える。
 顕は、慣れた様子で乗り込むと、リキにも乗るように指示した。
 機動歩兵初体験のリキは、慎重に乗り込む。もともと、一人乗りが原則なので、コックピットが狭い。
 リキは、不満を言いながら、補助席に着いた。

 そして、鋼鉄の巨人が動き出す。
 人工筋肉により、人に近いスムーズな動きを再現できる人型兵器は、上体を起こした。
 宇宙空間でも戦える仕様の機動歩兵は、コックピットが独立して可動する構造で、機体の状態に関わらず、常に上下と正面は一定している。
 顕は、機動歩兵を動かすが、正面の景色が変わる以外は、何の違和感もなく立ち上がる。

「随分と快適な乗り心地だな」
 リキの驚きに、顕はあっさり応える。
「金が掛かっていますから」

 勿論、軍事品特有の贅沢装備ではあるが、はるか昔の宇宙戦争初期の機体は、それほど快適な乗り心地では無かった。
 上下左右の無い宇宙空間で戦うために必要な機能だっただけで「必要は発明の母」と言う事なのだろう。

 さて、機動歩兵が市街地を通る。当然、目立つから、付近の住民が表に出てきた。
 ちょっとサービスでピースサインをしてみると、沿道の住民が喜んでくれた。
 二階のベランダの見物人は、驚愕の顔で固まる。 

 さて、事件現場はすっかり片付けられていて、一軒家の跡地には、大きな穴が空いていた。
 処理班の下拵えの早さに驚きつつ、家を壊された住民の今後も気になる。ただし、顕が気にしても仕方がない部分でもあるので、今は住居を壊した犯人であるジャイアントの追跡に集中する。

「リキさん、蟻を追いかけますよ」
 顕の掛け声に、リキの緊張が高まる。未知の世界へ飛び込むのは、誰しも不安と恐怖を覚える。
 同じく、ジャイアントと関わるのが初めての顕も、敵が未知数なため、戸惑いはある。それに、敵は一匹とは限らず、複数いる可能性もあった。
 覚悟を決め、ハッチを下ろし、胸部装甲を閉じると、正面モニターにカメラの映像が投影される。
 機動歩兵は、穴の中へ飛び込んだ。 

 ジャイアントの造った洞窟は、綺麗に堀抜かれていて、匠の技を感じた。
 自然界では、ちっぽけな動物の芸術作品を見せつけられ、驚く事も多く、偶然による進化なのか? 神の御業によるプログラムなのか? と迷ったりするが、宇宙から来た巨大昆虫の場合はどうなのだろう?
 もっとも、人類の匠の技を盛り込んだ兵器に乗り込んだ二人には、余計な事を考える余裕はない。
 三つのサーチライトが、行き先を照らす。動体探知機も使い、慎重に進む。暫くすると、探知機に反応があった。

「リキさん、何かが接近しています。大きさから、たぶんジャイアントです」
 顕が、真剣な面持ちで警告する。リキは、補助席から立ち上がると、パイロットの真横でモニターを見る。
 二人とも、異世界の生物との遭遇に、緊張感が高まる。 

 サーチライトに映し出されたのは、不気味な生物だった。
 いや、生き物と言うよりも、マシンを思わせ、喜怒哀楽が感じられない。
 一方、機動歩兵の乗員は、感情のある人間なので、かなり動揺していた。だが、怖れたとて攻撃されない訳ではなく、目の前の敵を倒す必要がある。
 顕は、ライフルを準備すると、狙いを定める。
 機動歩兵は、かつての20㍉ライフルを改め、12㍉にサイズダウンした。その分、機体への携行弾数は多くなる。
 給弾も、マガジン方式から、直接弾倉へチュウブを繋げる方式へ変わり、連射性能もアップした。
 だが、パワーアップしたライフルの攻撃は不発に終る。
 間近に迫ったジャイアントに恐怖を覚えたリキが、顕に抱きついたのだ。
 当然、操縦に支障がでる。
「リキ! 何してんですか!」
 やらかした先輩を、思わず呼び捨てにする。
 呼び捨てにされた当人は、それを指摘する余裕はない。すぐに衝撃が来たからだった。

 ジャイアントの巨大な顎は、がっちりと機動歩兵の装甲に食い込み、軽々と持ち上げ、洞窟の天井へぶつける。
 メインカメラがある頭部を破損するが、すぐに補助カメラに切り替わる。

 戦いは、後手に回ると厄介だが、慌てずに対応する事が肝心になる。
 まずは、状況判断になるが、先程の衝撃で、顕の邪魔をしていた中年男は吹き飛び、偶然にも補助席へ収まった。生死は不明だが、今は確認している暇はない。
 内側の敵は解決したので、今度は外側の敵へ対処する。
 顕は、機体の装備からブレードを選択し、バックパックから取り出させると、蟻の頭部へ突き立てた。
 機動歩兵が操る巨大な刀は、ズブズブと昆虫の装甲にめり込み、突き破った。
 新型ブレードは、特殊鋼を使っていて、分厚いエイリアンの装甲も突き通す。
 しかし、ジャイアントも反撃の術を持っていた。腹部を持ち上げ、尻の先端を機動歩兵へ向ける。
 昆虫型エイリアンの腹部には、強力な酸性物質が詰まっていて、それを相手に噴霧する能力がある。尻の先端が花の様に開き、中からウニウニとした発射管が出現した。

 ジャイアントの飛び道具である蟻酸を喰らってしまうと、装甲を溶かされてしまう。顕は、そうなる前に反撃する必要があった。
 左手のブレードは、咄嗟に反撃できない状態だったが、右手には新型ライフルを握っていた。素早く狙いをつけ、嫌らしい物体に撃ち込む。
 三本の銃身が高速回転し、甲高く耳障りなメロディを奏で、破壊対象を消し去るような勢いで弾が発射される。弾とセットの薬莢は、洞窟内を跳ね回った。
 エイリアンの腹部は、ズタズタに裂け、飛び散った蟻酸が自身をも溶かす。酸への耐性は、内部にしかないようだ。



 さて、市街地に空いた大きな穴の周辺では、野次馬が集まっていて、騒ぎになっていた。
 混乱を収拾するため、警察とサスレスが出動し、現場の整理を始める。
 そんな時、激しい銃撃音が響き、悲鳴を上げる人々や、逃げ惑う人々でごった返す。
 暫くして、静かになった穴の奥から、機動歩兵が飛び出して来た。
 バックパックのエンジンを噴射し、フワリと降り立った勇姿に、混乱した人々は我に返り、見いってしまう。機動歩兵は、まだ英雄視される存在なのだ。

 機動歩兵は、ワイヤーを握っていて、それを手繰り寄せる。すると、ジャイアントが穴から出現し、再び人々を混乱に巻き込んだ。
 だが、混乱型エイリアンが死んでいる事が解ると、今度は好奇心から集まってくる。
 さて、ジャイアント退治に成功した顕は、次なる任務が始まる事を予感していた。

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