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第三部
四十三話 愛を歌うモミの木の前で 中
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◆
転移した先は、エリス公爵邸の庭だった。
四阿のような造りの、屋根のある建物の床に転移魔法陣はあり、そこに少年と不死鳥と一緒に転移した。周りを見回すとよく手入れされた広い庭園であることがわかる。青々とした芝と、華やかに整えられた花壇の花が目を引いた。庭師の趣味がいいのか素人目にもとても美しい庭だった。
「えっと、お部屋にいらっしゃるかな」
少年が四阿から出て、庭の正面に建つ公爵邸の館の方に顔を向ける。すると手の中から不死鳥の雛が「ピピ」と鳴いて館の方ではなく庭の奥に翼を広げてパタパタと振った。
「メル? お庭にいるってこと? レイナルド様ったら、風が出てきたからお部屋に戻ってくださいって言ったのに」
真面目そうに澄ましていた少年が、ぷくっと頬を膨らませる。そうすると年相応にあどけない顔になった少年は、より一層彼に似ているような気がした。
「グウェンドルフ様、ご一緒に来ていただいていいですか? レイナルド様は向こうにいらっしゃるみたいなんです」
頷いて少年の後について行くと、庭の奥には樹木が立ち並ぶ一画があり、間仕切りのようになった花壇の向こうに背丈の低いモミの木が綺麗に剪定されて整然と並んでいた。その木の間に金色の髪がちらりと見えた。
姿が確認できるほどに近づくと、彼は白い薄手のシャツを着て、モミの木の前でこちらに背を向けて立っている。肩には淡い紫色のストールをかけていた。
彼の足元に、一頭の聖獣がいた。
白銀の美しい毛並みで、額には陶器のように白い角がある。この獣も応接室の絵で見た。癒しの聖獣であるチーリンだろう。
まだ子供なのか小柄な体躯のチーリンは、私がいるのに気がつくと、ぴゅっと彼の後ろに隠れた。
彼も私達の方を振り返る。
「あ、来てくれたか。よかった。俺今日は外出禁止って言われちゃってさ。もう元気なのに」
「レイナルド様、まだ油断してはダメです。無理をするとぶり返すかもしれませんよ」
「大丈夫なのになぁ」
真面目な口調で少年に嗜められると彼は苦笑して、自分の後ろに隠れているチーリンの背中を撫でた。
「ベル、大丈夫だよ。グウェンドルフだ。怖くないだろ」
「きゅぅ」
聖獣は小さく鳴いて、彼の腰の辺りからひょこりと顔を出して私を見る。鳶色のような複雑な色合いの瞳にじっと見つめられて、私は戸惑った。チーリンなど、初めて目にする。マーサから話を聞いたときは話半分だったが、本当に聖獣がいるとは思わなかった。
驚きつつチーリンを眺めていると、私の視線に怯えたのか、つぶらな目を潤めたチーリンは「クゥ」と鳴いてまた彼の後ろに隠れた。
「大丈夫だよ。今は蛇神に悪戯されて調子が悪いだけ。またすぐ仲良くなれるから」
「キュゥ……」
「当たり前だろ。人間のパパは優しいよ。それはベルもよくわかってるじゃないか」
彼は地面に膝をつき、不安そうに小さく鳴いたチーリンの顔を覗き込むようにして柔らかな笑みを浮かべた。私を見て尻込みする聖獣の頭を撫で、その首をそっと引き寄せて抱きしめる。
彼がその聖獣と会話するように話すのが気になったが、それよりも『人間のパパ』という単語が聞こえ、それはまさか私のことかと戸惑った。文脈からはそう聞こえるが、その場合、母は誰になるのか。やはり彼のことなのか。
大いに困惑して、彼とその聖獣を眺めていた。
彼はチーリンに優しい目を向けて言い聞かせる。
「今不安なのは人間のパパもみんなも一緒だよ。蛇神に意地悪されちゃったからしっかり元気づけてあげないと。ベルも、この家のことやウィル達のことをたくさん教えてあげて。できる?」
チーリンは彼の言葉に耳を傾けて、しばらくしてからこくりと頷いた。
潤んだ目で私を見上げ、思い切ったように彼の腕からするりと離れると、ゆっくり私の方に近づいてくる。その様子を目で追っていると、私の足のすぐ傍まで来て「クゥ」と鳴いた。まろい鼻先で私の手につん、と触れる。
呆気に取られ、どんな反応を返せばいいのかわからず白銀の獣を見下ろした。
私の顔を見上げたチーリンは目が合うとまた怯んだように瞳を潤ませたが、きゅっと耳を引き上げて私の手に頭を擦りつけた。柔らかな被毛が手のひらに触れる。それに私はますます当惑して立ち尽くした。
「ベルは立派だなあ……」
彼はそう呟いて、チーリンを見守りながら微笑んでいる。
「ベル、レイナルド様たちはお話があるみたいだから、あっちでメルと遊んでよう」
そのとき私の後ろから少年が声をかけて、それを聞いたチーリンは「クン」と鳴いて素直に少年の方に歩いて行った。
「ピピィ」
赤い不死鳥の雛がぴょんとチーリンの背中に飛び乗って、鬣にじゃれつく。
聖獣達が離れて行き、ようやく緊張が解けた。
視線を彼に戻すと、彼は目を細めてチーリン達の後ろ姿を眺めていた。彼の緑の瞳には、子供を見守るような慈愛が浮かんでいる。聖獣も不死鳥も彼の家族なのだと言っていたマーサの言葉を思い出した。
彼は私が見ていることに気づくとふわりと笑い、立ち上がった。彼の右耳には、今日も透明な結晶石が揺れている。
私はピアスを付けていない。彼はそれに気づいただろうが、顔を顰めることなく私の顔を見て嬉しそうに笑った。
「さて、ごめんな。急に呼び出しちゃって。カシス副団長から今日は休みって聞いてたけど、何かやることあった?」
「いや」
「最近話せてなかったと思ってさ。俺も蛇のところでキャンプファイヤーするのに躍起になってたし」
「……身体は、平気なのか」
風邪をひいていたというから、屋敷の中に戻らなくていいのか気になって聞くと、彼は苦笑しながら頷いた。
「大丈夫。少し熱が出ただけなのに、普段元気だからみんな気にするんだよ。グウェンドルフは大丈夫だったか? まぁ、お前は鍛えてるから平気だろうけど」
「問題ない」
「だよな。報告書は完成した? 必要があればラケイン卿にも声かけるけど」
その場合、嘘がバレるのが怖いんだけど、と言う彼に私は少し考えてから「必要ない」と答えた。
召喚陣を見つけたのは確かにあの男性の功績だが、報告するだけの状況は把握している。
「そう? ならよかった。できれば来週までラケイン卿には会いたくないからさ」
心なしかげっそりした顔になる彼を見て、私はまたもやっと蟠るような気持ちを抱いた。
「彼らと食事に行くのだったか」
「うん。ルネさんも一緒にね。もしかしたらアマデウス卿も来るかもしれない。船で色々助けてもらったし、断りきれなかった。せっかくだから今若者に人気のレストランってやつを視察してくるよ」
そう言いながら、あまり楽しみにしている様子ではない。
私が黙っていると、彼は注意深く私の顔を見上げてくる。
「嫌か? この話。それともグウェンドルフも一緒に行ってくれる? 煉瓦亭の料理美味いらしいよ」
「いや……」
「うん、わかってる。お前は料理の味とか興味ないよな……いや、そんなことはどうでもいいんだ。今日は来てくれて嬉しかった」
苦笑してから気を取り直したように明るく笑った彼を見下ろして、私はやはり困惑した。私の姿を見て喜んでいる彼のことが、どうしてもわからない。
何故、そんなにも安心したような顔で笑うのか。
自分でも思わないうちに、先ほど自室で考えていたことが口から漏れた。
「あなたは……何故、私なのか」
そう呟くと、彼はきょとんとして瞬きした。
記憶を失ってからずっと考えているが、私にはどうしてもわからない。
「私は、いまだに理解できない。五年後の自分が、何故あなたの恋人になっているのか」
「グウェンドルフ?」
私が突然口にした疑問を聞いて、彼は戸惑っていた。その含みのない不思議そうな表情を見ていると、私の胸の中にはもやもやとした想いが広がっていく。
彼が私のどこに好意を寄せているのか、理由はわからない。しかしそれ以上に、何故五年後の自分は彼と恋人関係になることを選んだのか、それが一層理解できない。
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四阿のような造りの、屋根のある建物の床に転移魔法陣はあり、そこに少年と不死鳥と一緒に転移した。周りを見回すとよく手入れされた広い庭園であることがわかる。青々とした芝と、華やかに整えられた花壇の花が目を引いた。庭師の趣味がいいのか素人目にもとても美しい庭だった。
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「メル? お庭にいるってこと? レイナルド様ったら、風が出てきたからお部屋に戻ってくださいって言ったのに」
真面目そうに澄ましていた少年が、ぷくっと頬を膨らませる。そうすると年相応にあどけない顔になった少年は、より一層彼に似ているような気がした。
「グウェンドルフ様、ご一緒に来ていただいていいですか? レイナルド様は向こうにいらっしゃるみたいなんです」
頷いて少年の後について行くと、庭の奥には樹木が立ち並ぶ一画があり、間仕切りのようになった花壇の向こうに背丈の低いモミの木が綺麗に剪定されて整然と並んでいた。その木の間に金色の髪がちらりと見えた。
姿が確認できるほどに近づくと、彼は白い薄手のシャツを着て、モミの木の前でこちらに背を向けて立っている。肩には淡い紫色のストールをかけていた。
彼の足元に、一頭の聖獣がいた。
白銀の美しい毛並みで、額には陶器のように白い角がある。この獣も応接室の絵で見た。癒しの聖獣であるチーリンだろう。
まだ子供なのか小柄な体躯のチーリンは、私がいるのに気がつくと、ぴゅっと彼の後ろに隠れた。
彼も私達の方を振り返る。
「あ、来てくれたか。よかった。俺今日は外出禁止って言われちゃってさ。もう元気なのに」
「レイナルド様、まだ油断してはダメです。無理をするとぶり返すかもしれませんよ」
「大丈夫なのになぁ」
真面目な口調で少年に嗜められると彼は苦笑して、自分の後ろに隠れているチーリンの背中を撫でた。
「ベル、大丈夫だよ。グウェンドルフだ。怖くないだろ」
「きゅぅ」
聖獣は小さく鳴いて、彼の腰の辺りからひょこりと顔を出して私を見る。鳶色のような複雑な色合いの瞳にじっと見つめられて、私は戸惑った。チーリンなど、初めて目にする。マーサから話を聞いたときは話半分だったが、本当に聖獣がいるとは思わなかった。
驚きつつチーリンを眺めていると、私の視線に怯えたのか、つぶらな目を潤めたチーリンは「クゥ」と鳴いてまた彼の後ろに隠れた。
「大丈夫だよ。今は蛇神に悪戯されて調子が悪いだけ。またすぐ仲良くなれるから」
「キュゥ……」
「当たり前だろ。人間のパパは優しいよ。それはベルもよくわかってるじゃないか」
彼は地面に膝をつき、不安そうに小さく鳴いたチーリンの顔を覗き込むようにして柔らかな笑みを浮かべた。私を見て尻込みする聖獣の頭を撫で、その首をそっと引き寄せて抱きしめる。
彼がその聖獣と会話するように話すのが気になったが、それよりも『人間のパパ』という単語が聞こえ、それはまさか私のことかと戸惑った。文脈からはそう聞こえるが、その場合、母は誰になるのか。やはり彼のことなのか。
大いに困惑して、彼とその聖獣を眺めていた。
彼はチーリンに優しい目を向けて言い聞かせる。
「今不安なのは人間のパパもみんなも一緒だよ。蛇神に意地悪されちゃったからしっかり元気づけてあげないと。ベルも、この家のことやウィル達のことをたくさん教えてあげて。できる?」
チーリンは彼の言葉に耳を傾けて、しばらくしてからこくりと頷いた。
潤んだ目で私を見上げ、思い切ったように彼の腕からするりと離れると、ゆっくり私の方に近づいてくる。その様子を目で追っていると、私の足のすぐ傍まで来て「クゥ」と鳴いた。まろい鼻先で私の手につん、と触れる。
呆気に取られ、どんな反応を返せばいいのかわからず白銀の獣を見下ろした。
私の顔を見上げたチーリンは目が合うとまた怯んだように瞳を潤ませたが、きゅっと耳を引き上げて私の手に頭を擦りつけた。柔らかな被毛が手のひらに触れる。それに私はますます当惑して立ち尽くした。
「ベルは立派だなあ……」
彼はそう呟いて、チーリンを見守りながら微笑んでいる。
「ベル、レイナルド様たちはお話があるみたいだから、あっちでメルと遊んでよう」
そのとき私の後ろから少年が声をかけて、それを聞いたチーリンは「クン」と鳴いて素直に少年の方に歩いて行った。
「ピピィ」
赤い不死鳥の雛がぴょんとチーリンの背中に飛び乗って、鬣にじゃれつく。
聖獣達が離れて行き、ようやく緊張が解けた。
視線を彼に戻すと、彼は目を細めてチーリン達の後ろ姿を眺めていた。彼の緑の瞳には、子供を見守るような慈愛が浮かんでいる。聖獣も不死鳥も彼の家族なのだと言っていたマーサの言葉を思い出した。
彼は私が見ていることに気づくとふわりと笑い、立ち上がった。彼の右耳には、今日も透明な結晶石が揺れている。
私はピアスを付けていない。彼はそれに気づいただろうが、顔を顰めることなく私の顔を見て嬉しそうに笑った。
「さて、ごめんな。急に呼び出しちゃって。カシス副団長から今日は休みって聞いてたけど、何かやることあった?」
「いや」
「最近話せてなかったと思ってさ。俺も蛇のところでキャンプファイヤーするのに躍起になってたし」
「……身体は、平気なのか」
風邪をひいていたというから、屋敷の中に戻らなくていいのか気になって聞くと、彼は苦笑しながら頷いた。
「大丈夫。少し熱が出ただけなのに、普段元気だからみんな気にするんだよ。グウェンドルフは大丈夫だったか? まぁ、お前は鍛えてるから平気だろうけど」
「問題ない」
「だよな。報告書は完成した? 必要があればラケイン卿にも声かけるけど」
その場合、嘘がバレるのが怖いんだけど、と言う彼に私は少し考えてから「必要ない」と答えた。
召喚陣を見つけたのは確かにあの男性の功績だが、報告するだけの状況は把握している。
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「うん。ルネさんも一緒にね。もしかしたらアマデウス卿も来るかもしれない。船で色々助けてもらったし、断りきれなかった。せっかくだから今若者に人気のレストランってやつを視察してくるよ」
そう言いながら、あまり楽しみにしている様子ではない。
私が黙っていると、彼は注意深く私の顔を見上げてくる。
「嫌か? この話。それともグウェンドルフも一緒に行ってくれる? 煉瓦亭の料理美味いらしいよ」
「いや……」
「うん、わかってる。お前は料理の味とか興味ないよな……いや、そんなことはどうでもいいんだ。今日は来てくれて嬉しかった」
苦笑してから気を取り直したように明るく笑った彼を見下ろして、私はやはり困惑した。私の姿を見て喜んでいる彼のことが、どうしてもわからない。
何故、そんなにも安心したような顔で笑うのか。
自分でも思わないうちに、先ほど自室で考えていたことが口から漏れた。
「あなたは……何故、私なのか」
そう呟くと、彼はきょとんとして瞬きした。
記憶を失ってからずっと考えているが、私にはどうしてもわからない。
「私は、いまだに理解できない。五年後の自分が、何故あなたの恋人になっているのか」
「グウェンドルフ?」
私が突然口にした疑問を聞いて、彼は戸惑っていた。その含みのない不思議そうな表情を見ていると、私の胸の中にはもやもやとした想いが広がっていく。
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