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戻ってきた日常
貴様が倒したのは四天王の中でも最弱
しおりを挟むズガガガガガガ
ボスモンスターであろうモンスターが放ってきたのは、6腕の上の2本で放ってきた雷系の魔法だった
よく見れば左右の下の2本の腕で剣と槍を持っている
必死に雷を避けながら、狡くねとは思うが、悲しくも今、実際に起きていることなので対策を考えなければならない
幸いにも雷を出している間は動けないのか、それとも動く気がないのか初期位置から動いていない
まずは相手とのステータス差だ
もちろん全てに置いて劣ってはいるだろう
鑑定を掛けると
ーーーーー
地獄の?す??
Lv80
HP:68??2?
MP:7500
SP:2500
攻:????
守:42??
速:6???
魔:3??9
精:10
スキル
鑑定不能
称号
鑑定不能
ーーーーー
無理では?
レイド級じゃないですかー
そもそもLv80とか今のLv上限だし、ステータスだって特化型プレイヤーで1つ1000いけば凄い方だ
それだって通用しそうに無い
そもそも俺のアバターは万能型もとい器用貧乏ともいわれるステータス、スキル構成になっているため攻撃手段が無い
唯一あるとすれば敵の精神力の低さか?
精神力は魔法防御に対する数値だ
あの低さであれば大抵の魔法は通用するだろう
ただし使えればな
俺は無属性だが魔法のスキルを持っているが始めた頃に使ってHPを全損させた事があるので現実的ではない
魔法という魅力にしばらくは練習していたが駄目だった
というわけで暴発の可能性を持つ魔法を使うのはリスキーすぎる
「分身」
雷が激しくなってきて避けるのが難しくなってきたので、切り札の1つ分身のスキルを使った
分身は紙装甲だが同じ姿の俺が自動行動で動く
リキャストタイムは長いがよく使うのでLv8まで上がり、今では俺の他に3人の俺がいる
分散した俺には狙いを絞れなくなったのかモンスターは雷を放つのを止め、武器を構えて俺へと迫ってくる
「ガァァ」
ドスッ
四本脚というのは伊達ではなく、一瞬で分身体に迫ったかと思うと、紅い光を纏った槍でひと突きに分身体の胸を貫いた
「ギギィ」
モンスターはニヤニヤしながら次の獲物を探す
ザシュ
衝撃を受けたモンスターが何事だと身体をみると傷がついている
陽炎
俺が分身体に覚えさせているスキルの1つであり、相手の力を利用するカウンタースキルだ
分身のスキルはLvが上がるに連れ、数が増えたり自分が覚えているスキルを覚えさせる事が出来る
陽炎は一度の戦闘で一回しか使用できないが攻撃を完全回避でき、なおかつ、その受けた攻撃力を自分に乗せる事の出来るスキルだ
なので俺2号は陽炎を使用することは出来ないがいい仕事をしてくれた
2号はスキル瞬足を使い激怒しているモンスターから逃げているが捕まるのも時間の問題だろう
あっ
2号が無情にも虎の前足に切り裂かれて消えていく
2号、君のことは忘れないよ
まだ3号と4号が残っているが、ここいらで打開策を見つけなければならないだろう
俺自身も動かなければと足に力を入れた
ん?
応援ありがとうございます!
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