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武道大会
ピンチをチャンスに
しおりを挟むゴブリンマジシャンを1体倒し、ホブゴブリンも2体倒した
さてと、メインはどこにいるんだ?
寄ってくるゴブリンを片付けながら見渡すが上位種の姿はみえない
ギャァ、ギャア
後ろが騒がしくなってきたな
俺の計算通りだ
あえて俺が単身で乗り込むことで、ソロだと思わせてヘイトを集落の中心に集めさせ、手薄になった入り口から攻撃を仕掛ける
少しでもリスクを減らすのはソロの常識だ
今はパーティだけどな
だいぶ減ってきたか?
俺は大丈夫だが二人の状況も気になるから、一旦、合流す
ドガァァァン
なんだっ
爆発音がした方を見ると、崖の一部が崩れ、大穴が開いている
くそっ、援軍かよ
ゴブリンの奴ら崖の洞窟に細工してやがった
道理で上位種が見つからないわけだ
安全な所でこっちの戦力でも見てやがったのか?
今は合流をしないとって、おいおいおい
洞窟から百はくだらない数のゴブリンが出てきた
それも進化後のゴブリンを含めてだ
立ち位置では、ゴブリン、俺、妹、アスになっている
それをゴブリン達は、俺に進化ゴブリンのほとんどと少数のゴブリンをあて、残りは全て、妹とアスに差し向けやがった
7、80体は向かっている
ゴブリン達が俺達に突撃していくのを、ゆっくりと洞窟から出ながら観ているのは、ゴブリン将軍だ
ゴブリン将軍はゴブリン王の次に強いゴブリンだ
ゴブリン将軍でこの規模のゴブリン軍団で済んだかと思うべきか、ゴブリン将軍に出会ったのを嘆くべきか
絶対に、そのにやけ面を歪ませてやるからな
「ちょっと数多いけど、兄ちゃんとアスちゃんのお陰で戦えてるよ」
にゃん
アスちゃんは私から少し距離をとって、スピードでゴブリンを撹乱しながら、爪で攻撃しているみたい
あんなちっちゃい体のどこにそんな爪があるのかと思うぐらいゴブリンは切り裂かれてポリゴンに変わっていっちゃう
回復薬はあと3つ、アスちゃんが私の死角方面を潰して回ってくれなければ残っていなかったかも
ありがとね
そろそろ、ゴブリンの数も落ち着いてきたかなって思ったら、大きな音がして、そっちからゴブリンがいっぱい出てきて、こっちに向かってきている
「アスちゃん、こっちはいいから兄ちゃんの方に行って」
兄ちゃんの方に強そうなのが残って、兄ちゃんを足止めしつつ、体力を削るつもりだ
その証拠に数は多いいが弱いのがこっちに来ている
アスちゃんとなら生き残れるかもしれないけど、後ろにいる、あのデカイ奴は私には絶対に倒せない
距離があるのに、そう思わさせられた
なのに、アスちゃんは兄ちゃんの方には向かわず、私から少し離れた場所に位置取って兄ちゃんの方を観ている
その間にもゴブリンの大群は迫ってきている
「アスちゃんっ」
私のことはいいから兄ちゃんのところに早く行って欲しいとアスちゃんの名前を呼ぶ
「あっ?」
アスちゃんが眩しく光ったかと思えば、次にはアスちゃんが倒れていた
応援ありがとうございます!
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