68 / 71
67 昔々の、そのまた昔
しおりを挟む
五百年以上前のこと。もう、どことも分からない下町の、その貧民街に、一人の孤児が居た。
茶色の髪と水色の瞳、周りと違う、人の目を引く容姿を持った子供──その少年は、食い扶持を得るために、体を売っていた。それしか、生きる方法を、知らなかった。始まりの記憶すら、『そう』されている時のもので。不意に、気まぐれか何かで金品を放られて、その時、『これ』で食っていけるのだと、理解した。してしまった。
毎日毎日、ぼろぼろにされて──自らそうなりに行って──死にそうになりながら、けれど、死にもせず。こうして一生を終えるのだと、思いながら生きていた。
そんな、ある日のことだった。昼間、体を丸めて休んでいたら、
「やあ、君。ちょっといいかい?」
声を、かけられた。生きた人間の声だ。もう、客かと、のそりと起き上がる。
……女か。しかも若くて身なりが良い。こんな場所で、珍しい。まあ別に、どうでもいい。
「金か、食いもん。前払いだ」
声をかけてきた、奇妙な、けれど身なりの良いと分かる衣服を着ているその人物は、緑の目を瞬かせ、
「ほう。君はそうやって生きてきたのか。魂の摩耗が激しい訳だ」
何言ってんだコイツ。少年は顔をしかめた。
「生憎オレは、そういうのを求めて、君に声をかけた訳じゃない。お仲間の君が倒れていたから、ちょいと気になったんだ」
「仲間? 何言ってんだ、お前」
長く赤い髪を後ろで一括りにしているソイツは、また、不思議そうな顔になり、
「……分かっていないのか、君は。自分がどういう存在か」
その言葉に、少年は苛立つ。
「見たまんまだろ。分かんねぇのか? 薄汚い孤児だ。それ以外に何があるって?」
「あー……孤児、か。自分の出自を知らないから、こうしている、と」
「何が言いてぇんだお前。客じゃねぇならどっか行けよ。それかなんだ、なんか恵んでくれんのか? ジヒってやつか?」
「恵む、ね。まあ、ここじゃ、袖振り合うも多生の縁、とか、言ったか? 君が良ければ、別の生きる道を示そうじゃないか」
赤毛のソイツはしゃがみ込むと、右の人差し指を、少年の鼻先に突きつけ、
「こういう道を」
そう言った。その瞬間、少年の、体の痛みや怠さ、目眩、吐き気、その他全ての不調が、消え去る。
「……何した、テメェ」
少年は驚き、けれどすぐ、警戒心を露わにして顔をしかめる。
「魔法さ。君も練習したら出来るようになる。こういう食い扶持の稼ぎ方は、どうだい?」
魔法という言葉と、さも当然と言いたげなソイツの様子に、少年は更に顔をしかめた。
「イカれてんのかお前」
「うーん。えー、暖簾に腕押し、という使い方で、合ってるかな」
ソイツは首を傾げ、戻し、
「まあ、まずは話し合おう。オレの名前はウートゥルメール。ウートゥルメール・ラウルス・コンコルディア。君は?」
「……んなもんあるか」
苦々しく言った少年に、
「なら、それも話し合おう。ここで話すのもなんだしな。オレの家に行こうか」
頭に、手を乗せられる。やっぱり客か。少年が、そう思った瞬間に。
「……は?」
貧民街の裏通りにいた少年は、周りの景色が変わったことに、目を見開いた。
「ここがオレの家だ。まあ、仮住まいみたいなもんだが」
ウートゥルメールと名乗ったソイツは立ち上がり、板張りの部屋で腕を軽く、横に振る。
「は、あ?」
胡座をかいていた少年の足の間に、果物が盛られた浅い籠が現れた。
「まずは食べろ。君にかけた回復は、魔力の反発を防ぐために、ほぼ君のエネルギーを使ったからな。栄養失調状態が、より悪化してるだろう」
食えるなら、もうなんでもいい。少年は、瑞々しい果物にかぶりつき、一つも残してなるものかと、鬼気迫る勢いで食べていく。
「良い食いっぷりだな。それはこの前の礼にと貰ったものだか、残っていて良かった」
ウートゥルメールはしゃがみ込み、
「あまり一気に食べると、吐き戻す可能性があるぞ。一旦、そのあたりで止めたらどうだ?」
「食える時に食うんだよ」
少年はそれだけ言って、食べるのを再開する。
「まー、一理、無くはないが。……まあ、今はいいか。徐々に慣らしていこう。少なくとも、君が健康になるまでは、オレと共に行動したほうが良いようだしな」
その言葉に、少年はウートゥルメールをギロリと睨んだ。
「ははは、怖いな。取って食いやしないさ。君は仲間だしな」
少年は、最後の一口を飲み込むように食べると、
「……仲間仲間って、なんなんだ。テメェも俺みたいなことしてんのか?」
皮肉を込めて、睨みつける。ウートゥルメールは軽く笑い、
「さっき言っただろう? 魔法だと。オレは魔法使いで、君も魔法使いなんだ。ま、君の場合、その素質がある、という現状だかな」
「ワケ分かんねぇな」
「では、証拠を見せようか」
ウートゥルメールは、どこからか二枚の紙を取り出した。その二枚の紙を、少年の目の前の床に横並びに置いて、
「こっちにな、オレが、ごく簡単な魔法陣……そうだな……弱いつむじ風を起こす魔法陣を書く」
少年から見て左の紙に、またどこから出したのか、ウートゥルメールは万年筆を持ち、サラサラと模様を──『弱いつむじ風を起こす魔法陣』を書いた。
「君も真似して書いてみろ。歪になっても構わない」
また、どこから出したのか、別の万年筆を少年に渡し、ウートゥルメールは右の紙を指でトントンと叩く。
「……」
果物という対価を得てしまった少年は、ここは言いなりになるかと、左の紙に書かれた模様を、右の紙に書いた。
「おお、初めてにしては上手いな。手先が器用だな、君」
ウートゥルメールはそう言い、
「それでだ。これから魔法を発動させる。体内の魔力を流し込むんだが……君はまだ、その感覚が分からないだろうからな。代わりにこうしよう」
ウートゥルメールは小刀のような刃物を出し、自身の手のひらに滑らせた。躊躇いのないその行動に少年が驚くのも構わず、紙の上にポタポタと、赤い液体を落としていく。
「血液をな、魔法陣に触れさせる。すると、魔力たっぷりなこれに反応して──」
紙の上に、キラキラと煌めくつむじ風が起こった。
「さて、こんなもんだ。君もやってみると良い」
さっきのと似た、けれど別の刃物を、少年が書いた紙の上に置く。
「怪我はまた治すぞ。ほら、オレのも、もう無いだろう?」
見せられた手のひらは、血も、傷も、どこにも無く。
「痛みは一瞬だが……嫌なら……そうだな……別の……どうするか……」
ウートゥルメールが顎に手を当て、考え込んでいるような顔になる。
「……馬鹿にすんな。こんくらいなんでもないんだよ」
少年は、ひったくるように刃物を取ると、手のひらに深く傷を付け、紙の上で手を握り込んだ。
「おいおい。威勢がいいな。血を流しすぎると死ぬぞ?」
少年はそれに答えず、ぼたぼたと紙に赤を落とし、
「──?!」
発生した、ギラギラと輝き逆巻く、先ほど見たものより大きな、竜巻のようなそれに、思わずのけぞった。
「許容量を超えたな。だというのに、崩れない。君、中々才能あるじゃないか」
室内に風が吹き荒れる中、ウートゥルメールは言って、また、腕を軽く横に振る。竜巻のようなつむじ風が、解けるようにして消えた。それをぽかんと眺めていた少年の、血だらけになった手を取り、ぽん、と軽く叩く。血も、付けたばかりの切り傷も、痛みも、少年の手から消え去った。
「な……」
いよいよ、目を丸くする少年に、
「さて、どうかな。初めての魔法は」
ウートゥルメールは笑顔で問いかけた。
茶色の髪と水色の瞳、周りと違う、人の目を引く容姿を持った子供──その少年は、食い扶持を得るために、体を売っていた。それしか、生きる方法を、知らなかった。始まりの記憶すら、『そう』されている時のもので。不意に、気まぐれか何かで金品を放られて、その時、『これ』で食っていけるのだと、理解した。してしまった。
毎日毎日、ぼろぼろにされて──自らそうなりに行って──死にそうになりながら、けれど、死にもせず。こうして一生を終えるのだと、思いながら生きていた。
そんな、ある日のことだった。昼間、体を丸めて休んでいたら、
「やあ、君。ちょっといいかい?」
声を、かけられた。生きた人間の声だ。もう、客かと、のそりと起き上がる。
……女か。しかも若くて身なりが良い。こんな場所で、珍しい。まあ別に、どうでもいい。
「金か、食いもん。前払いだ」
声をかけてきた、奇妙な、けれど身なりの良いと分かる衣服を着ているその人物は、緑の目を瞬かせ、
「ほう。君はそうやって生きてきたのか。魂の摩耗が激しい訳だ」
何言ってんだコイツ。少年は顔をしかめた。
「生憎オレは、そういうのを求めて、君に声をかけた訳じゃない。お仲間の君が倒れていたから、ちょいと気になったんだ」
「仲間? 何言ってんだ、お前」
長く赤い髪を後ろで一括りにしているソイツは、また、不思議そうな顔になり、
「……分かっていないのか、君は。自分がどういう存在か」
その言葉に、少年は苛立つ。
「見たまんまだろ。分かんねぇのか? 薄汚い孤児だ。それ以外に何があるって?」
「あー……孤児、か。自分の出自を知らないから、こうしている、と」
「何が言いてぇんだお前。客じゃねぇならどっか行けよ。それかなんだ、なんか恵んでくれんのか? ジヒってやつか?」
「恵む、ね。まあ、ここじゃ、袖振り合うも多生の縁、とか、言ったか? 君が良ければ、別の生きる道を示そうじゃないか」
赤毛のソイツはしゃがみ込むと、右の人差し指を、少年の鼻先に突きつけ、
「こういう道を」
そう言った。その瞬間、少年の、体の痛みや怠さ、目眩、吐き気、その他全ての不調が、消え去る。
「……何した、テメェ」
少年は驚き、けれどすぐ、警戒心を露わにして顔をしかめる。
「魔法さ。君も練習したら出来るようになる。こういう食い扶持の稼ぎ方は、どうだい?」
魔法という言葉と、さも当然と言いたげなソイツの様子に、少年は更に顔をしかめた。
「イカれてんのかお前」
「うーん。えー、暖簾に腕押し、という使い方で、合ってるかな」
ソイツは首を傾げ、戻し、
「まあ、まずは話し合おう。オレの名前はウートゥルメール。ウートゥルメール・ラウルス・コンコルディア。君は?」
「……んなもんあるか」
苦々しく言った少年に、
「なら、それも話し合おう。ここで話すのもなんだしな。オレの家に行こうか」
頭に、手を乗せられる。やっぱり客か。少年が、そう思った瞬間に。
「……は?」
貧民街の裏通りにいた少年は、周りの景色が変わったことに、目を見開いた。
「ここがオレの家だ。まあ、仮住まいみたいなもんだが」
ウートゥルメールと名乗ったソイツは立ち上がり、板張りの部屋で腕を軽く、横に振る。
「は、あ?」
胡座をかいていた少年の足の間に、果物が盛られた浅い籠が現れた。
「まずは食べろ。君にかけた回復は、魔力の反発を防ぐために、ほぼ君のエネルギーを使ったからな。栄養失調状態が、より悪化してるだろう」
食えるなら、もうなんでもいい。少年は、瑞々しい果物にかぶりつき、一つも残してなるものかと、鬼気迫る勢いで食べていく。
「良い食いっぷりだな。それはこの前の礼にと貰ったものだか、残っていて良かった」
ウートゥルメールはしゃがみ込み、
「あまり一気に食べると、吐き戻す可能性があるぞ。一旦、そのあたりで止めたらどうだ?」
「食える時に食うんだよ」
少年はそれだけ言って、食べるのを再開する。
「まー、一理、無くはないが。……まあ、今はいいか。徐々に慣らしていこう。少なくとも、君が健康になるまでは、オレと共に行動したほうが良いようだしな」
その言葉に、少年はウートゥルメールをギロリと睨んだ。
「ははは、怖いな。取って食いやしないさ。君は仲間だしな」
少年は、最後の一口を飲み込むように食べると、
「……仲間仲間って、なんなんだ。テメェも俺みたいなことしてんのか?」
皮肉を込めて、睨みつける。ウートゥルメールは軽く笑い、
「さっき言っただろう? 魔法だと。オレは魔法使いで、君も魔法使いなんだ。ま、君の場合、その素質がある、という現状だかな」
「ワケ分かんねぇな」
「では、証拠を見せようか」
ウートゥルメールは、どこからか二枚の紙を取り出した。その二枚の紙を、少年の目の前の床に横並びに置いて、
「こっちにな、オレが、ごく簡単な魔法陣……そうだな……弱いつむじ風を起こす魔法陣を書く」
少年から見て左の紙に、またどこから出したのか、ウートゥルメールは万年筆を持ち、サラサラと模様を──『弱いつむじ風を起こす魔法陣』を書いた。
「君も真似して書いてみろ。歪になっても構わない」
また、どこから出したのか、別の万年筆を少年に渡し、ウートゥルメールは右の紙を指でトントンと叩く。
「……」
果物という対価を得てしまった少年は、ここは言いなりになるかと、左の紙に書かれた模様を、右の紙に書いた。
「おお、初めてにしては上手いな。手先が器用だな、君」
ウートゥルメールはそう言い、
「それでだ。これから魔法を発動させる。体内の魔力を流し込むんだが……君はまだ、その感覚が分からないだろうからな。代わりにこうしよう」
ウートゥルメールは小刀のような刃物を出し、自身の手のひらに滑らせた。躊躇いのないその行動に少年が驚くのも構わず、紙の上にポタポタと、赤い液体を落としていく。
「血液をな、魔法陣に触れさせる。すると、魔力たっぷりなこれに反応して──」
紙の上に、キラキラと煌めくつむじ風が起こった。
「さて、こんなもんだ。君もやってみると良い」
さっきのと似た、けれど別の刃物を、少年が書いた紙の上に置く。
「怪我はまた治すぞ。ほら、オレのも、もう無いだろう?」
見せられた手のひらは、血も、傷も、どこにも無く。
「痛みは一瞬だが……嫌なら……そうだな……別の……どうするか……」
ウートゥルメールが顎に手を当て、考え込んでいるような顔になる。
「……馬鹿にすんな。こんくらいなんでもないんだよ」
少年は、ひったくるように刃物を取ると、手のひらに深く傷を付け、紙の上で手を握り込んだ。
「おいおい。威勢がいいな。血を流しすぎると死ぬぞ?」
少年はそれに答えず、ぼたぼたと紙に赤を落とし、
「──?!」
発生した、ギラギラと輝き逆巻く、先ほど見たものより大きな、竜巻のようなそれに、思わずのけぞった。
「許容量を超えたな。だというのに、崩れない。君、中々才能あるじゃないか」
室内に風が吹き荒れる中、ウートゥルメールは言って、また、腕を軽く横に振る。竜巻のようなつむじ風が、解けるようにして消えた。それをぽかんと眺めていた少年の、血だらけになった手を取り、ぽん、と軽く叩く。血も、付けたばかりの切り傷も、痛みも、少年の手から消え去った。
「な……」
いよいよ、目を丸くする少年に、
「さて、どうかな。初めての魔法は」
ウートゥルメールは笑顔で問いかけた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる