竜の歌

nao

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15 五歳児の試練 3

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 貴族って大変です。
 教養と作法と身嗜み。
 その三つで僕の毎日は目の回る忙しさになってしまった。
 教養だけでも大変なのにそれだけでは駄目で、その三つは離して考えることは出来ない。
 例えば社交場では作法はもちろんの事、会話は教養が無ければ成立しないし、他者に会う際の身嗜みは作法で保たれ品格が問われる。
 どれもが大事で必要だとは思うけれど……
「で、これは何用の服なの?」
 仕立屋が毎日の様にやって来ては、勉強の合間に見本帳を見せたり、採寸だのお直しだのと対応させられている。
「これは謁見の際に着られるジャケットの内の一着で御座います」
「そう、謁見の………の内の一着?」
 今目の前にいる仕立屋さんは誕生会と陛下にお会いする時の為の服を作ってくれる人だ。他にも帽子や靴やその他の小物に下着まで、色々な職人さんがやって来る。
「はい。とりあえず、国王陛下にお会いになられる為に四着。御誕生会の為に五着で伺っております」
 ……そんなにいりますか?
「ルスラン様のお洋服はまだまだ足りないくらいですからね。この際礼服は出来るだけ作っておきましょう」
 ここで「すぐに大きくなって着られなくなるからそんなにいらないよ」とタイニーに言い切れない自分が悲しい。
 忙しい筈のタイニーは何故か各職人達との時間に顔を出す。
「ああ、そこ、袖はもう一ミリ短く。いやまてよ…その袖口の刺繍は白一色では無くやはりルスラン様の瞳の色に合わせて……」
 口も出す。
「今からこんな所直すなんて無理じゃない?タイニー。あまり無理を言っても……」
 全部オーダーメイドってことだよね?
 父様のコネで国王陛下にお会いする日が先になったので、謁見用の礼服を先に作っている。でも四着?間に合うの?
「いえいえ、出来ますとも。是非そうさせてください。私もそうした方が坊ちゃまの美しさを引き立てることと存じます」
 は?美しさって……。
 職人は荷物から糸の見本だと言って、ピンクだけで何種類あるんだ?ってくらいの量を出してくる。
「そうでしょう、そうでしょう。本当にうちのぼっちゃまはお可愛らしいので、何を合わせてもお似合いになりますが、これ程お可愛らしければ滅多なものを着て頂く訳には参りません」
 タイニーはじじ馬鹿メーターがボーダーラインを超えると僕をぼっちゃま呼びする。
「ええ、まったく同感です。私も数え切れない程の洋服を仕立てましたが、こんなに作り甲斐のある方も初めてで御座います」
「そうでしょう、そうでしょう」
 じじ馬鹿が倍増した。いや、増殖した。
 やってくる職人は腕の確かな者達をタイニーが選りすぐったとのことで、若い人はいない。やはりそれなりの経験を積まないと技術は付かないってことなんだろう。
 その職人達は皆、タイニーと同じような事を言い、孫を見るおじいちゃん、おばあちゃんのように目尻が下がるのだ。
 タイニーが嬉々としてあれこれ指示を出してやっとの事で仕立屋さんは帰って行った。



「という訳でそんなに沢山、服って必要なのか僕は疑問なんです」
 本日の行儀作法の授業は実際の昼食でのテーブルマナー。
 今は食後のお茶を先生とニアと一緒に頂いている。
 午前中の休憩時にしていた試着の際に思った事がつい口から出た。
 シリル先生は少し口角を上げて答えてくれた。
「今はそれでもマシになりましたよ。昔は自宅でも一日で何度も着替えるなんてことも普通でしたし」
「一日で?」
 それも自宅で?
「特に食事の時はそれぞれ相応しい物をと。今はそれ程うるさく言わないようになっているようですが、厳しい家はまだあると聞きますね」
「貴族って……大変ですね……」
 僕の一日なんて、これからの生活を考えれば大したことないんじゃないか。
 大きな溜息に、ニアがぷっと吹き出した。
「僕も貴族ですけど……なんていうかタイニーの情熱には圧倒されて、逆に僕は冷めてしまうというか、引いてしまうというか……」
「彼はなかなか優秀な使用人ですからね。判断には間違いは無いと思いますよ」
「タイニーが優秀であることはよく分かっているんです」
「その、叔父はルスラン様がかわいくてしかたがないんだと思います」
「ニア?」
「叔父には子供がいないので、たぶんルスラン様のことを……」
「そうですね。彼が貴方を見る目にはとても慈しみを感じます」
「はい、あの……それは十分、わかってるんです、よ」
 改めて言われるとなんだか恥ずかしい。
「ふふふ」
「うっ、くく……」
 真っ赤になってしどろもどろの僕を見て二人は笑った。



 よかったー。まともな服で。
 謁見用に作られた四パターンからタイニーが二着に絞った。一着はチャコールグレーの上下に薄いピンクのシャツにコーラルピンクのタイ。もう一着はネイビーの上下に白のシャツ、タイはパステルグリーン。
 どっちを取ってもひらひらじゃ無いし、キラキラでも無い。
 でもやっぱりズボンは半分しかないけど。
 タイニーが悩みに悩んで、ネイビーに決めた。
 なんか真面目な印象を持つ紺色が逆に可愛さを引き立ててどうのこうのと長々言っていたけれど、よく分からなかった。ハイソックスも白では無く紺色なのも絶対に譲れないとか。誰に対して譲れないのか。僕は一切口を挟んでなかったんだけれど。
 今日は念願の国王陛下にお会いする日だ。
 お城までの道中、タイニーには一緒に馬車の中に乗ってもらって緊張を和らげたかったんだけれど、けじめだからと断られた。
 タイニーは前の御者台に座っている。
 国王陛下への謁見という用事に、ニアがお供では荷が勝ちすぎると彼はお留守番だ。タイニーは軍人時代に城内に入ったことがあるらしい。



 お堀に囲まれた城は僕のイメージとは反対に全体が黒っぽい。お城っていうと白だと思ってたんだよね。遊園地にあるやつとか、しっくい壁のとか。
 でも形はやっぱりヨーロッパのお城が近いかな。
 城壁を囲む幅の広い堀に架かっている橋を渡り一旦停車する。
 兵士に素性確認をされてそのまま進み、城の前の開けた所で馬車を降りる。入り口両脇に立っていた兵士に扉を開けてもらい、タイニーとともに中へ入る。
 いよいよ陛下に会えるんだと緊張が高まった。



 ヘーラル城の一室に王と一人の騎士。
 いつもの執務室とは離れた場所にある客と会う為の部屋だ。
「何か新しい発見はあったのか?」
 ソファーに座り窓の向こうの澄んだ空を見ながら、王が近衛騎士に問いかける。
 信頼のおける壮年の男性騎士だ。
「情報は何も。国内はもとより、国外の探索も進めていますが、何分根拠が乏しいので」
「だろうな……」
 重い溜息を吐いたマティアス・ヘーラル国王の顔からは感情は窺えない。
 常に冷静で取り乱すことの無い国王の気分を表情から汲み取ることは長年仕えている侍従長ですら難しい。
「あの国の方はどうだ?」
「大言壮語は相変わらずで、あれは分かり易い。どちらかと言えば機動力のある王子の方が要注意かもしれません」
「何番目だ?」
「一人目です。思い込みが強いこと以外は父親にあまり似た所の無い王子で。王よりも民の人気は高いですね」
「このまま監視は続けろ。有望な者が居れば増員も許す」
「御意。では私はこれで……」
「いや、このまま控えていろ」
「これから宰相様の御子息と会われるのでは?」
「ああ、お前も会うといい。あのアクロアの息子に。いつの間にかもう四歳だそうだ」
「随分と溺愛されているそうですね」
「それはもう毎日私の胸焼けの原因を口から吐き出しているぞ。いかに息子が愛らしいか」
「それは……お察しします」
 王の性格からして「毎日」とは冗談ではないだろう。
 あの恐ろしく頭が切れて厳しい宰相を惚気させる子がどんな子か騎士も興味が沸いた。



 相手は国のトップだからセキュリティは凄いんだろうとは思っていたけれど、城内に入ってから延々歩かされている。
「子供相手にも用心してるってことなのかな……」
「どうかされましたか?ルスラン様」
 先頭に案内の兵士、次に僕、後ろにタイニーの順に廊下を歩き続ける中、ぽろっと口から出てしまった。
「えっと……その、多分中の構造を把握出来ないように、適当っていうか、遠回りっていうか……してるんだよね?」
 小声でタイニーに答える。
 タイニーは僕を守るようにぴったり着いているから、少し離れている兵士には聞こえてないと思うけど、どうかな……。
「……規則上そうしているんでしょうが、実質は私を警戒しているんでしょうね」
 僕のお願いをきいてもらっているんだから文句は言えない。
 さらに歩いてある部屋に入れられた。華美ではなく、明るくて気持ちの良い部屋だ。家具も高級そう。



 座ってしばらく待っていると、入ってきた兵士が言った言葉にタイニーの様子が変わる
「お付きの者は此所で待つように」
「何ですって?私はルスラン様をお守りする責任があります!」
「規則だ。この先は近衛騎士が同行する」
「しかし!」
「タイニー」
 立ち上がって戸口まで行き、殺気立ったタイニーの右腕に手を掛け、落ち着いてと目配せする。
「こちらが無理を言って陛下にお時間を割いて頂くんだから、ね?」
「ルスラン様……」
「近衛騎士さまが一緒なんだから大丈夫。ここで待ってて」
 納得はいかないものの、ここでごねて問題を起こすのは良くないと判断したんだろう。黙って両手をぎゅっと握って送り出してくれた。



「ここのお庭はとても素敵ですね」
 再び始まった遠回りな散歩に飽きてきて、左手にある庭に目を向ける。
「噴水まであるんだ……」
「………」
 さっきからずっと話し掛けるけれど、前を歩く騎士からの返事は無い。
「騎士様のお名前は?」
「………聞いてどうする」
「お名前で呼べます」
「………」
「このお仕事は長いのですか?僕の兄も騎士団に所属しているんですよ」
「………知っている」
「その二番目の兄が言っていました。近衛騎士になるのは大変なんだって」
「………」
「なるだけではなく、続ける事はもっと大変だって。ずっと努力が必要なんですよね。毎日仕事をしながら鍛えて学んで」
 体の弱い僕には到底無理な職業だ。
 今の僕からすると彼らは漫画や特撮なんかのヒーロー並の存在だ。
「………」
「やっぱり継続ってすごく大事で凄く難しいと思うんです。しかも騎士団の職務内容は常に緊張感が必要だろうし…皆さんすごいですよね…」
 兄様達は毎日激務に追われていても休みの日には必ず邸に帰ってきてくれる。
 疲れた様子を見せずいつも僕の事を気遣ってくれる。強靱な精神と肉体が備わっている兄様達だからこそ続けられる仕事だ。
「………」
「有り難う御座います」
「……何故礼を言う?」
「貴方方が国を護って下さるから僕たち国民は平和の中で暮らせる」
「……近衛騎士の職務は国王陛下の護衛だ」
「はい。陛下が護られてこそ治政が保たれ民が平穏に暮らせる。誰かがやらなければならないけど誰にでも出来ることじゃない。だから」
「………君は……」
「?」
 何かを言いかけた彼は扉両脇に控えていた騎士二人に僕の名前を告げて扉を開けさせる。
「案内有り難う御座いました。お仕事頑張ってください」
 彼の職務上、この先会うことも無いかもしれないから、言いたい事は言っておこう。
 部屋の前を護っている騎士様達にも挨拶をして部屋に入る。
 後ろから声を掛けられたような気がして振り返ると案内の騎士が立っている。
「俺の名は……」
 両開きのドアが閉められた。



「ルスラン・ノーヴァ様ですね」
 振り返ると白髪白髭の男性がピンと背筋の伸びた綺麗な姿勢で立っていた。
「この控えの間で外套をお預かりします。さあ」
「ありがとうございます……もしかして侍従長様ですか?」
 彼は驚いたように目を見開いたあと、優しく微笑んだ。
「憶えていてくださったんですね……本当にお元気になられて……」
 この城に担ぎ込まれてから月光の間でしか過ごしていなかったけれど、実は陛下と侍従長の事は声で知っている。目を開けられず見えなかったから姿は今日初めて見るんだけど。
「優しいお声ですぐに分かりました。その節はとても良くして頂いて、感謝してもしきれません」
「なんとまあ……いえいえ、私は特別なことは何も。全て陛下のお力です」
「もちろん国王陛下の素晴らしいお力で僕の命は助かりましたが、治癒の間ずっと優しく世話をしてくださったのは貴方でしょう?お姿は見えませんでしたがとても安心できました」
 毎日体を拭いて着替えさせ、髪を梳かし優しく声を掛けてくれた。大丈夫ですよ、すぐに良くなりますからね、と。
「お元気な姿を拝見できて私も安心いたしました。さ、陛下がお待ちです」
 軽く目頭を押さえた彼は後ろに控えていた女性に目配せをした。
 女性侍従が扉を開ける。
 ゆっくり開いた扉から広がる日の光。
「もっと近くへおいで、アクロアの宝物」
 ああ、この声だ。
 ゆっくりと進むと室内の明るさに目が慣れてきて、陛下のお顔もはっきりと分かる。
 髪は鈍く銀の光を放つ緑で瞳は赤。父様やギルシュ兄様とはまた違う赤だ。顔の作りはスッキリと整った品のある男前。
「よく来たな、体の方はどうだ?」
「本日はお時間を取って頂き誠に有り難うございます。陛下におかれましては……」
「ああ、いい。お前はその歳で随分形式張った挨拶をするな。座りなさい」
「……有り難う御座います」
 失礼の無いように、先生に聞いてちゃんと練習した挨拶だったけれど、何か失敗しちゃったかな…。
「そう落ち込むな。お前に落ち度は無い、私は少々せっかちでね。無駄も嫌いな質だし」
「失礼が無かったのなら良かったです。お陰様で後遺症もなく体力も戻り、幸せに暮らしております。今日は陛下に御礼を申し上げたくて父に頼みました。……お忙しいのにご迷惑ではなかったでしょうか」
「一日の内の数時間私が居ないくらいで揺らぐ我が国ではない。お前の父は元より兄達全員知ってはいるが……本当にまったく似ていないな」
「そうなんです……もう少し似た所があれば逞しくなっていたんですけれど……」
「何を言う。お前は似ていない所に良さがある。一家全員この部屋に集合してみろ、息苦しくてかなわん」
 ぶっ!
 壁際に立っている近衛騎士が吹き出した。
「………失礼」
 気を取り直して真面目な顔に戻した騎士が謝る。
「いえ、あの、父や兄達が男らしいのは事実ですし、それも僕には自慢の家族なので」
 えへへと笑うと、陛下の目も優しくなった。
「それで私との約束は守っているか?」
 そう、それの報告も今日の目的の内の一つ。
「はい、……あの……」
 ちらりと近衛騎士の方を見る。
「これは大丈夫だ。知っている」
「そうですか」
 ほっと息を吐いてしっかりと陛下の目をみる。
「ルート・アガートについては誰にも喋っていません、父にも。あれは国家機密なのですか?」
「……存在は世界に知られているが、その性質は知られていない。国内でも限られた者のみ。知られると色々と面倒でな。アクロアも全ては知らない」
「もしかして……」
 意識が戻って以来の疑問を言いかけて止める。ほんの四歳の子供が知って良いことではないだろう。
「詳しくは言えないが、あれは私にしか扱えない物だ。だがそれでも欲しいと思う者は大勢いるだろう」
 そうだろうな。不思議な力がある石ってだけじゃなく、綺麗だったし王家所有の貴重品てだけで欲しがる人は竜族に限らないだろうし。
「今後もそれについては沈黙を守って欲しい」
「わかりました。この事は墓まで持って行きます」
「……ぶふっ!………失礼」
「僕おかしかったですか?」
「あれの事は気にするな。空気中の塵だと思え」
 塵……。
「もうすぐ五歳だと聞いたが学校へは通うのか?」
「出来れば行きたいんですけれど、わからないので今家庭教師の先生に教えてもらっています」
「勉強は楽しいか?」
「はい。特に歴史はとても興味深くて、陛下の事もたくさん教えて頂きました。陛下の手腕は世界に誇れると先生も仰ってたんですが僕もそう思って……特に貴族の特権に関する問題への対処に凄く感銘を受けまして……」
「……お前本当に四歳児か」
「例えば格上の貴族からの婚姻は断れないとか、挨拶や声かけを身分が下の者からしてはいけないとか、それだけでも訳が分からないのに、それらを破ったら手討ちにしても罪に問われないなんて異常だと思うんです。確かに身分制度で繁栄した事象もあるとは思いますが、命より優先すべき事とは思えない。でも一度浸透したものを覆すのは難しいですよね。でも陛下はそれを実行されたんですよね。今までの王がしようとすらしなかった事を、戴冠日に宣言されてまたたく間に法律化までされて…本当に僕ファ…尊敬申し上げます」
 危ない危ない。ファンですって言いそうになっちゃった。
「………」
「くくくくく」
 陛下は固まり、近衛騎士は最早体をくの字に曲げて呻き声を上げている。
「……お前の気持ちは良くわかった」
「……あの……すみません……言いたい事がたくさんあって、その……つい興奮してしまって」
 近衛騎士が苦しそうに藻掻いている姿を横目に見て陛下が言った。
「いっそはっきり笑った方が楽だろう?」
「げふっ……ぐぅ……い、いえ……大丈夫です。失礼いたしました」
「……すみません」
 どうやら僕は調子に乗りすぎたらしい。
 不敬罪に問われるんだろうか…。
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